
こんにちは、いまだ家族を介護中のユウコ姉です。
介護の合間のわずかな時間、ココロのスキマを大切にしましょうね。

1週間に映画を2本観るのは久しぶり
【ヴィヴァルディと私】について
この映画を選んだ人は、たぶん『四季』を作曲したヴィヴァルディの話だと思ったはず。
実は私もそうでした(笑)。
でも、原題は【PRIMAVERA】。
イタリア語で【春】という意味です。
ま、タイトルにヴィヴァルディを持って来なきゃ、興味を持ってもらえないかな。(^^;
アントニオ・ヴィヴァルディは実際、司祭であり、修道院などで作曲や演奏指導を行っていました。
映画の舞台であるピエタ養護院でも教えていて、有名な『四季』はこの時代に創作されたと言われています。
劇中で誕生するわけではないけれど、そのきっかけになるような場面があって面白い。
特にクラシック・ファンである必要はありません。
ヴィヴァルディを離れて、純粋に楽しめる作品です。
概要
『ヴィヴァルディと私』 PRIMAVERA
- 製作年/2025年
- 製作国/イタリア、フランス
- 言語/イタリア語
- 上映時間/110分
- 配給/彩プロ
スタッフ&キャスト
【スタッフ】
- 監督・脚本/ダミアーノ・ミキエレット…世界で活躍するオペラ演出家、今作が長編映画監督デビュー作
【キャスト】
- テクラ・インソリア(チェチリア)…ヴィヴァルディに感化され、才能を開花させる孤独な少女
- ミケーレ・リオンディーノ(ヴィヴァルディ)…世間から見放され、病に苦しむ孤独な音楽家
あらすじ
18世紀初頭のヴェネツィア。
ピエタ養護院では孤児たちに教育を施す傍ら、貴族のために演奏させ、売り払うように嫁がせていました。
自分を捨てた母親を恨みながらも恋しがるチェチリアも、結婚は目前。
何の疑問も抱かず流されるままの日々でしたが、赴任してきたアントニオ司祭に突然、バイオリン第一奏者を命じられて一変します。
優れた音楽家である司祭に才能を見出された彼女は演奏の喜びを覚え、やがて自我が芽生え始め・・・。
【ヴィヴァルディと私】総評 ★★★★☆
いい映画だったなぁ。
ヴィヴァルディの音楽を楽しめるだけじゃなく、彼の存在を伏線とするバイオリニストの人としての成長を目撃するような物語。
ミステリアスで悲劇的でもあるんだけど、主人公の人生を軸とするならハッピーエンドと言えるでしょう。
・・・っていうか。
当時のイタリアって、本当にあんな理不尽な音楽活動が行われていたわけ?
ま、天才モーツァルトも不遇の人生だったし、才能に関わらず明暗分かれる業界だったんでしょうね。
いや、絵画の世界も同様ですね。
文筆家も同じことか・・・。
それでも清々しい終わり方でした。
ヒロインがこの後、バイオリンを演奏できたかどうかわかりません。
きっと音楽を離れても、幸せになれると示唆するようなエンディングが小気味よかった。
映画が終わると、すぐにヴィヴァルディを聴きたくなる。
そんな素敵な作品です。*^^*

名場面&名セリフ(ネタバレ注意)
この映画の主軸は、自分の意志を持つことさえ知らなかった少女の自立。
才能はあっても貧乏で病気がち、名誉だけは欲するヴィヴァルディ(映画の中の話だけど)なんて目じゃありません。(笑)。
何も知らなかったチェチリアが、音楽を通して自分自身を取り戻し、許嫁の将校に放った言葉が際立ちます。
カッコいい~~!!
正しい字幕じゃないかもしれませんが、ご容赦を。
言いなりだった彼女が堂々と言い放つ場面が、私にはとても印象的でした。
結局チェチリアは、結婚のために音楽を捨てることを拒否し、好きでもない青年と関係を持って婚約を反故にします。
でも、その代償は大きなものでした。
小娘に袖にされた誇り高い貴族が何をするか、想像に難くありません。

スクリーンを見ながら、絶対やられる!と思った
希望を断たれたチェチリアですが、最後の賭けに出ます。
その時助けてくれるのが、人でなしだと思われていた院長さん。
養護院の鍵を開け、チェチリアを外に逃がしてやるんです。
実は彼女、自分も院で育った捨て子で、だからこそ少女たちの甘い希望を打ち砕いてきたようです。
あちこちに院長の生い立ちの切ない断片が散りばめられていて、ラストシーンは泣けました。
ユウコ姉のひとり言
芸術の秋ってことかな。
今月は、音楽や絵画などアート関連の映画が次々と公開されました。

でも期間が短すぎっ!
どれも1週間限定(しかも1日1回上映)。
どうにか2本は観に行ったけれど、見逃した作品もありました。
結構人が入っていたし、もう少し観賞しやすい仕組みを作ってほしいものです。


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