
こんにちは、いまだ家族を介護中のユウコ姉です。
介護の合間のわずかな時間、ココロのスキマを大切にしましょうね。

思った以上にドキドキする映画でした
【シンプル・アクシデント】について
ご存知、故国から迫害されながら活動を続けている、イランの巨匠ジャファル・パナヒの最新作です。
昨年観て感動した『君は行く先を知らない』は、彼の息子の監督作でした。

父パナヒは製作を手掛けています
ほぼ1日の出来事を追うロードムービーですが、緊張感にあふれていて目が離せません。
復讐ものだけど、悲惨な映像は一切なし。
なのに登場人物たちの心情を理解するうち、何が起こっても不思議じゃない怖さがあって、それが見る側の恐怖心を誘います。
現在戦時下のイランは、それ以外にも根の深い問題を抱えています。
この映画はそんな核心に触れながら、人間同士の絆や悲哀、おかしさまで描いています。
概要&受賞歴
『シンプル・アクシデント』 An Simple Accident
- 製作年/2025年
- 製作国/フランス、イラン、ルクセンブルク
- 言語/ペルシャ語
- 上映時間/103分
- 配給/セテラ・インターナショナル
受賞歴
- 第78回カンヌ国際映画祭パルムドール受賞
スタッフ&キャスト
【スタッフ】
- 監督・脚本/ジャファル・パナヒ…(作品)『人生タクシー』『熊は、いない』他
- 製作/ジャファル・パナヒ、フィリップ・マルタン
【キャスト】
- ワヒド・モバシェリ(ワヒド)…過去の拷問で腎臓病を患い、エクバルに復讐を誓う男
- マルヤム・アフシャリ(シヴァ)…ワヒドと同じ過去を持ち、彼に協力する女性カメラマン
- エブラヒム・アジジ(義足の男)…悪人エクバルの疑いをかけられた義足の男

あらすじ
車のエンジントラブルで偶然、ワヒドの店に立ち寄った義足の男。
その義足の音を聞いたワヒドに、過去の悪夢が蘇ります。
かつて不当に収監、拷問されたワヒドは、義足の男が看守エクバルだと思い、咄嗟にその男を拉致。
殺しかけたところで『本当にヤツなのか?』との疑問が頭をよぎり、当時同じ経験をした人を集めて、本人確認をすることに。
果たして、義足の男は仇敵なのか?
それとも“間違えられた男”なのか?
過去の被害者たちは、彼を殺すのか、許すことができるのか!?
最後まで目が離せません。
【シンプル・アクシデント】総評 ★★★★☆
派手な演出も、悲惨な映像も何もない、淡々とした映画です。
なのに、漲る緊張感!

しかも時々、笑えるってすごくない?
こういう作品を観ると、人間の感情って、人種も宗教も関係ないよなぁと思います。
悪人にも、家族がある。
復讐のために、一線を越えることはためらわれる。
そして、できれば相手を許したい。
誰だって『復讐が復讐を生む』ことは避けたいんですよね。
心やさしいワヒド。
面倒見のいいシヴァ。
感情直情型の花嫁と、言いなりの花婿。
マヌケな乱暴者のシヴァの元カレ。
過去はどうあれ、妻と子供を愛する義足の男。
・・・彼らの未来も気になります。
ラストがまた、すごくいい!
背筋の凍る名シーンです。

ユウコ姉のひとりごと
平日昼間にも関わらず、来場者が多かった。
パナヒ作品は、やっぱり人気があるのかな。
年齢層は50代以降って感じだったので、私と同じシルバー割引適用者かもしれません。

1000円なら気軽に観られる(笑)
ところで。
最近の上映作品って、“地味にいい映画”の上映期間がすっごく短い。
今月は観たい映画が多かったのですが、1週間で終わったり、夜のみの上映だったりして、選ぶのにもひと苦労です。

昔は最低でも2週間は観られたのにね
大衆ウケする作品ばかり流していると、本物の映画好きが育たないと思うのですが。
インディーズ系を大切にしてこそ、映画界も潤うのでは?
これから酷暑の季節になると、冷房の効いた映画館は避暑地代わり。
混雑するので、事前にネット購入しておいた方が無難ですよ。*^^*


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