『高慢と偏見』オースティンを読む【読書】

こんにちは、認知症パパを介護中のユウコ姉です。

介護は確かに大変だけど、ココロにスキマを作ってあげて、上手にストレス解消しましょうね!

 

ユウコ姉
ユウコ姉

今回は、海外の名作をじっくりと読んでみました!

スポンサーリンク

【高慢と偏見】について

おかげさまで父親の世話をする以外、私には時間があります。

だから「いつか読もう」と思っていた古典なども、楽しめるようになってきました。*^^*

 

『高慢と偏見』・・・誰でもタイトルは知ってますよね?

いろんなアレンジで映画化もされているし、時代背景や大まかな筋も知っているんだけど、今までな~んか読む気がしなかったのですが(笑)。

これね、とても面白い小説でした!

この偏屈そうなタイトルに(笑)二の足を踏む人が多いだけかもね

作者ジェーン・オースティンについて

オースティンは、18世紀イギリス郊外の中流社会を舞台にした小説を書いていますが、彼女が実際に育った環境もそれに近いものだったようです。

労働は下賤の者が行い、中流以上の人間は代々受け継ぐ資産と年金を頼りに、社交界でアンニュイな暮らしをするのが一般的で、当時は良縁に恵まれることこそが女性の幸せ。

しかし彼女の父親は教育を重んじ、本の出版にも尽力していたそうですよ。(進歩的な人ですね~)

 

ジェーン・オースティン Jane Austen <Profile>

  • 1775年イングランド南部ハンプシャー生まれ
  • オックスフォード大学に入学
  • 『高慢と偏見』『エマ』『マンスフィールド・パーク』などを執筆
  • 1817年死去(享年42歳)
スポンサーリンク

【高慢と偏見】内容

英国の片田舎ロンボーンに暮らすベネット一家には、思索好きな主・ベネット氏と、見栄っ張りの夫人の間に5人の娘たちがおりました。

母親は娘を裕福な男に嫁がせることだけを夢見ており、そんな時近所に資産家の独身青年が越してきます。

彼は母の目論見通り、長女のジェーンに恋をしますが、彼の友人ダーシーが二人の関係に水を差すことに。

貴族に引けを取らないほどの財力を誇るダーシーは、次女のエリザベスに夢中になっているのに、最悪の第一印象のせいで、彼女には誤解されっぱなし。

ここから傲慢な態度で人を不愉快にさせるダーシーと、自分の賢さにうぬぼれるエリザベスの恋の駆け引きが始まります。

【高慢と偏見】素直な感想

この小説、私は相当ひねくれた物語だと勘違いしていました・・・だって『高慢と偏見』ですもん(笑)。

結論から言いますと、すべてが丸く収まるハッピー・エンドです

これがフランス文学だったら、主人公たちは誤解が解けないまま、悶々と心の痛みを抱えた挙句、自殺するとか(笑)後味の悪い結末にいたるのでしょうけれど、イギリスの若いお嬢さんが書いただけあって、妙にウキウキする爽快感にあふれています。

私は読み終わって、幸せな気分に浸ることができました。*^^*

 

主人公のダーシーとエリザベスは、自分たちの高慢と偏見を反省した上で結ばれ、姉のジェーンも一度は疎遠になったビングリー氏と結婚、欲深いベネット夫人まで最後は心を入れ替える・・・という展開。

私が読んだ電子書籍は新訳でしたが、文体がやさしく誰でもスラスラ読めると思いますよ。(大島訳の方は格調高いのだけど、少し難しいらしいです)


 『高慢と偏見』

  • ジェーン・オースティン著
  • 大島一彦訳
  • 出版社/中公文庫(669ページ)
  • 定価/1,210円
  • kindle版(小野美佐訳)/上下巻 各946円

 

スポンサーリンク

【高慢と偏見】今日のまとめ

この作品の面白さって、時代背景や暮らしぶり、また男女の心の揺れ具合が詳細に描かれているところでしょう。

18世紀のイギリスって、貴族趣味に尽きるしね(笑)

ドレスを着た淑女が舞踏会に出かけて、殿方を品定めする(もちろんお互いに!)、この小説もそんな場面がたくさん出てきます。

当時は「直系男子のみが家督を継げる」という法律があったらしく、男の子を授からなかったエリザベスの母親が娘の嫁ぎ先に血眼になるのも無理からぬ話だったのかもしれません(夫が亡くなれば家族全員が路頭に迷うかもしれないんだもの)

 

父親が溺愛する次女エリザベスは、好奇心旺盛で、従来の女性の生き方を疑問に思う現代的な女性です。

でもダーシー氏の広大な領地とお城を目にすると「ここの女主人になるって、どんな気持ち?」みたいな邪(よこしま)な気持ちが芽生えてきたりして、そういう感情が理解できたり笑えたりします。

嫌いな相手には高圧的に出られるのに、それが好意に代わり始めると、途端に言いたいことが言えなくなったり、いつの時代も女性の考えや態度は変わらないなぁと思いました。

 

ユウコ姉
ユウコ姉

『ブリジット・ジョーンズの日記』もこの小説がベースですよね

高慢ちきな弁護士ダーシー役のコリン・ファースは、英国ドラマ版『高慢と偏見』でもダーシーを演じて大人気だったそうですよ。

気に入ったフレーズを引用

イギリス田園風景の美しい描写なども大いに気に入ったのですが、すべて引用しているとキリがないので(笑)、以下ふたつだけ取り上げてみました。

 

まず、レディ・キャサリンに初めてお目見えする時のエリザベスの毅然とした態度。同行者たちは足が震えるほど怯えているのに、自分に自信があるエリザベスは勇敢です。

しかしエリザベスの気力は挫けなかった。レディ・キャサリンが、ずばぬけた才能と稀に見る美徳を具えた畏敬すべき人物であるとは聞いていないし、単に財産と地位がもたらす威厳を具えただけの人物であるなら、かくべつ恐れおののくこともなくその場に臨めるだろうと思っていた。

実際、彼女は堂々と貴族夫人の前に進み出るのです。

 

そしてラスト、誤解が解けて、互いの愛情を確認し合うダーシーとエリザベスのくだり。

あなたというひと、この世でいちばん美しく愛しいエリザベスがいなければ、ぼくはまだそのままだったかもしれない。ぼくのほうこそあなたにどれほどの恩義があることか! あなたはぼくに教訓を与えてくれた、はじめは厳しかったが、とても有益な教訓でしたよ。あなたのおかげで、ぼくはまともな謙虚な人間になった。ぼくは求婚は当然受け入れてもらえるものと疑いもせずにあなたのもとを訪れた。よろこばせるに価する女性をよろこばせてやろうという思い上がりがいかに不届きであったかということを、あのときあなたは身をもって教えてくれました。

こうして、晴れて二人は結ばれます。

本当に面白かったので、オースティンの他の作品や映画も試してみようと思っています。

 

コメント