『侍タイムスリッパ―』【映画】

こんにちは、認知症家族を介護中のユウコ姉です。

介護は確かに大変だけど、ココロにスキマを作ってあげて、上手にストレス解消しましょうね!

ユウコ姉
ユウコ姉

と言いつつ、余裕のない毎日です

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【侍タイムスリッパ―】について

外出気分ではなかったのですが、話題作が近くの映画館にやってきたので急遽見に行きました。

ご存知の通り、インディーズ系単館上映から全国に広まった異例の低予算自主製作映画です。

第二の『カメラを止めるな!』と言われているけど、時代劇っていうのが斬新ですね。

 

ユウコ姉
ユウコ姉

爆笑度は『カメ止め』の方が上ですが

昔の時代劇ファンも、そうでない方も、純粋に楽しめる映画だと思います。

良い作品なら、低予算であろうと単館上映であろうと、あっという間に広まるのが現代の良さ。

SNSのおかげですね!

 

概要

『侍タイムスリッパ―』

  • 製作年/2024年
  • 製作国/日本
  • 言語/日本語
  • 上映時間/131分
  • 配給/ギャガ、未来映画社

 

スタッフ&キャスト

【スタッフ】

  • 監督/脚本/撮影/安田淳一…(作品)『拳銃と目玉焼』『ごはん』

エンドロールを見て知ったのだけど、ポスターやチラシのデザインまで監督が担当したらしい(笑)。

一人何役? 徹底した低予算でよく頑張った監督に拍手です!

【キャスト】

  • 山口馬木也(高坂新左衛門)…『剣客商売』『鬼平犯科帳』他。長編映画は初主演
  • 冨家ノリマサ(風見恭一郎)…デビュー作は『おしん』、時代劇のゲスト出演多数
  • 沙倉ゆうの(山本優子)…安田監督作品のミューズ。役柄同様、今作の制作に協力
  • 峰蘭太郎(殺陣師・関本)…16歳で大川橋蔵に弟子入り。以後、斬られ役として長年活躍

いぶし銀のキャストそれぞれが、ハマリ役。

住職の妻役・紅萬子さんが一際いい味を出しています。

あらすじ

舞台は幕末の京都。

会津藩士・高坂新左衛門は、家老の命に従って長州の剣豪に勝負を挑む。

が、その時、運命の落雷が!

・・・気を失った彼が目覚めた所は、なんと現代の時代劇撮影セットの中だった。

 

混乱する高坂を助監督のゆうこや、かつての長州屋敷に住む住職夫妻が見守る中、彼は斬られ役として身を立てようと決意する。

そんな時、決闘相手の長州藩士・風見恭一郎が現れて・・・。

 

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【侍タイムスリッパ―】総評 ★★★★☆

殺陣のシーンは迫力満点!

笑えて、胸がじ~んとする場面も。

武士である主人公が真面目であればあるほど笑えるというのが、この映画の魅力です。

 

殺陣師の師匠は本物だし、コメディでありながら、時代劇の良さと滑稽さ、人情味にあふれていて、なんとも癒される作品でした。

監督いわく、

やはりお客さんって笑えるものが好きなんやと思った・・・次撮る時は絶対、笑いのある映画にしたいと思ったんです。

『カメ止め』を見て勉強し、今回の脚本に生かしたらしい。

 

ユウコ姉
ユウコ姉

うん、確かに笑える映画って元気が出る

実は他にも見たい映画があったのですが、精神的にキツイ内容だったので、こちらを選択した次第です。

選んで正解でした!

5つ星の採点評価は ★★★★☆

オススメです!*^^*

 

名セリフ&名場面(ネタバレ注意)

ストーリー展開は想定内です。

端役の高坂を準主役に抜擢する時代劇の大御所が、風見であることは誰でも予測ができるしね。

 

劇中劇のラストで、宿命の二人はやっぱり果し合いをします。

それも、真剣を使って。

『何故とどめを刺さなかった?』

と聞く風見に対する、新左衛門のセリフが良かった。

『今はその時ではない』

その後、ゆうこに告白しろと風見がせっつく時にも同じセリフで笑えました。

 

新左衛門の思い人、ゆうこさん。

ユウコ姉
ユウコ姉

名前が同じで気恥ずかしかった

真剣勝負の撮影が終わった後、彼の頬をぴしゃり叩き、

『次は許しませんよ!』

これも良かったですねぇ。

新左衛門は『はい』とうなだれるんですが、奥方に頭の上がらないお侍らしくて、ほのぼのしました。

 

で、ラストシーン。

これも予想していたけれど、冒頭の決闘場面に実はもうひとり会津藩士が居合わせており、その彼が一足遅れてタイムスリップしてきて幕・・・。

なかなか味のある終わり方です。

 

ユウコ姉のひとりごと

面白かった!

おかげで気分転換できました。

 

監督が言っていたけれど、私たちの子供時代、ゴールデンタイムは時代劇中心でしたよね。

私も『遠山の金さん』(=断然、中村梅之助!)とか、『暴れん坊将軍』が大好きでした。

昔の大映映画を今でも見るし、これは亡き認知症パパの影響です。*^^*

 

今は、派手なアクションやファンタジー系の韓国や中国の時代劇が大人気。

でも静かな立ち居振る舞いや清逸さこそが、日本の時代劇の神髄です。

失われつつある良質な時代劇に、少しだけ明るい兆しが見えたような気がしました。

 

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