『帰らない日曜日』は映画館で【映画】

配信元:www.cinemacafe.net

こんにちは、認知症パパを介護中のユウコ姉です。

介護は確かに大変だけど、ココロにスキマを作ってあげて、上手にストレス解消しましょうね!

ユウコ姉
ユウコ姉

情感あふれる大人の映画・・・オススメです

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【帰らない日曜日】について

私は10代後半から30代半ばまで、とにかく映画館によく通いました。

超大作も見たけれど、イギリスやフランス発の作品に憧れたものです。*^^*

『眺めのいい部屋』とか『日の名残り』とか同世代の方ならわかりますよね?

この【帰らない日曜日】を見て、その当時を思い出しました。

イギリスの田園風景。

お屋敷の豪華な調度品。

きらびやかなコスチューム。

ストーリーも秀逸で、見終わった後に心地よい余韻が残ります。

少々刺激的なシーンもありますが、こういった作品はぜひ映画館で。

閉ざされた空間で、その世界観に浸ることをお勧めします。

概要

『帰らない日曜日』 Mothering Sunday

  • 製作年/2021年
  • 製作国/イギリス
  • 言語/英語
  • 上映時間/104分
  • 配給/松竹

スタッフ&キャスト

【スタッフ】

  • 監督/エバ・ユッソン
  • 原作/グレアム・スウィフト
  • 脚本/アリス・パーチ
  • 撮影/ジェイミー・D・ラムジー

【キャスト】

  • オデッサ・ヤング(ジェーン・フェアチャイルド)…ニヴン家で働くメイド、ポールの恋人
  • グレンダ・ジャクソン(晩年のジェーン)…過去の恋愛体験を執筆する有名作家
  • ジョシュ・オコナー(ポール・シェリンガム)…シェリンガム家の跡取り息子
  • コリン・ファース(ゴドフリー・ニヴン)…ニヴン家の当主
  • オリビア・コールマン(クラリー・ニヴン)…ニヴン家の夫人

コリン・ファース&オリビア・コールマンのゴージャスな脇役が良かったです。

体面を保つためだけに共に暮らす夫婦役でしたが、まさに息ぴったり。さすがはアカデミー賞受賞カップルです。

配信元:MOVIE WALKER PRESS

あらすじ

年に一度、メイドたちが里帰りを許される『母の日』。孤児のジェーンに帰る家はありませんが、その朝かかった電話は秘密の恋人からの誘いでした。

ジェーンが勤めるニヴン家は、昔からご近所のシェリンガム家、ホブディ家と大の仲良し。初夏の日差しを思わせる3月のその日、彼らはいつものように川辺のランチを約束しており、どの邸宅も無人になります。

シェリンガム家の一人息子ポールは、戦争で息子たちを亡くした3家族にとって唯一の跡取り息子。ホブディ家のエマと婚約中で弁護士をめざし勉強中ですが、

彼は仕事も婚約者にも興味がなく、最初からランチに遅れるつもりで、恋人ジェーンを自宅に招き、二人で濃密な時間を過ごしており・・・。

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【帰らない日曜日】総評 ★★★☆☆

アクションやサスペンスなどの派手な映画もいいけれど、こういうしっとりした作品を見るとホッとします。

これは映画好きの方に、ぜひ見ていただきたい一編。

ちなみに英国の母の日は、復活祭の3週間前=3月の日曜日(Mothering Sunday)だそうですよ

時系列が入り混じって進むので、最初は「あれ?」と思うかもしれませんが、徐々にからまった糸がほどけていくように、いろんなシーンが胸に響いてきます。

1920年代の古き良き英国文化を堪能しながら、メイドと名家のおぼっちゃまの秘密の恋をこっそりのぞき見ているようです。

5つ星の採点評価は ★★★☆☆

褒めている割に星3つ止まりなのは、決して万人受けする映画ではないから。

たとえばTVシリーズ『ダウントン・アビー』などが好きな方なら気に入るかもしれません。

でもヒロインが働くニヴン家は、料理人と給仕人ふたりのメイドしかいないので、それほどゴージャスなお屋敷ではありません。

そういった少しうらぶれた感が漂う暮らしぶりも「息子を二人も亡くして跡取りがいないせいか」とやがて納得できるのです。

まばゆいほどの裸体をさらして、恋人の屋敷を歩き回る主役のオデッサ・ヤングが圧巻。

「ここまでしなくても」と思ったけれど、どうやら原作を忠実に再現したシーンのようです。

配信元:MOVIE WALKER PRESS

名場面&名セリフ(ネタバレ注意)

私はグレアム・スウィフトを読んだことがないし、映画の内容をよく知らずに見に行ったのですが、まさかこんな展開とは。

最初、身分違いの恋に翻弄される不幸なヒロインの物語?と思っていたところ、もっとドラマティックで奥深い内容でした。

お話は、一人の老女の家で電話が鳴る場面から始まり、筆が進まないスランプ中の女性作家、そしてニヴン家で働く若いメイドの恋物語という三重奏で進んでいきます。

どれもヒロイン・ジェーンの人生を映すもので、若い頃の悲恋を思い出しながら生涯をかけてそれを綴り、その私小説でホーソーンデン賞を受賞するところで終わります。

実際にスウィフトは、この作品で受賞しているそうです

孤児のメイドから有名作家へ――その過程を中年期のジェーンの恋人がいいセリフで表しています。

『君は14歳で、職業的な観察者になったんだ』

主人に奉仕する最下層のメイドではなく、彼らの人生を見つめることで、小説家への道が開けたのだと言っているのですね。

そして彼女の秘密の恋人ポールが亡くなり、仲良し3家族から最後の息子がいなくなった喪失感から、ニヴン家の女主人クラリーは、孤児のジェーンこそが幸せ者だと主張します。

『あなたには失うものがない。それは強みよ。それを武器にしなさい』

物語のそこここに戦争の悲惨さが滲んでいて、こうして古き良き英国が失われていったのか・・・と思いました。

カズオ・イシグロ絶賛というこの原作、これから読んでみようと思います。

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