こんにちは、認知症パパを介護中のユウコ姉です。
介護は確かに大変だけど、ココロにスキマを作ってあげて、上手にストレス解消しましょうね!

ようやく私の活動圏内で上映されたので、早速GO!
【ミッドナイトスワン】について
すごいよ・・・つよぽんって本当に素晴らしい役者です。
見終わって、電車乗って、いろんなシーンが頭の中にリフレインして、また泣きそうになるなんて、生まれて初めて。

今こうして思いだしても、涙が浮かびます(ToT)
なんだかねぇ、悲しくって、切なくって、苦しいほどの愛に満ちた映画だと思いました。
でも、いつだったか慎吾君が言ってたけれど『すごく感動したけど、もう見たくない』っていう気持ちもわかる。
「久しぶりに我を忘れて映画にのめり込んでいた・・・草彅剛に別世界に連れ去られてしまった」そんな強烈な作品でした。
概要
『ミッドナイトスワン』 Midnight Swan
- 製作年/2020年
- 製作国/日本
- 配給/キノフィルムズ
- 上映時間/124分
スタッフ&キャスト
【スタッフ】
- 監督・脚本/内田英治…作品『全裸監督』『下衆の愛』
- 音楽/渋谷慶一郎
【キャスト】
- 草彅剛(凪沙…家族にトランスジェンダーであることを隠していたが、姪の一果を預かることになる)
- 服部樹咲(一果…母親に虐待され東京の叔父と暮らすうちに、バレエに没頭し心を開くようになる)
- 田中俊介(瑞貴…凪沙の同僚。男に貢ぐ癖があり、次第に身を持ち崩していく)
- 田口トモロヲ(洋子ママ…みんなの世話を焼く、凪沙が働くショーパブのママ)
- 水川あさみ(一果の母…育児放棄が原因で一果と離れるが、心を入れ替え東京に迎えに行く)
新人の服部樹咲ちゃん、最初はただのシロウトだったけど、どんどん本物の表情になっていきます。
草彅くん以外のキャストも、本当に素晴らしかったです! 私は“トモロヲママ”に釘付けでした(笑)。
あらすじ
故郷を離れ、新宿のショーパブで働く凪沙と、母親の育児放棄により、叔父を頼って上京してきた一果。
孤独なふたりは、ぶつかり合いながら、いつのまにか小さな幸せを分かち合い、互いになくてはならない存在になっていきます。
いつか本物の女性に生まれ変わるため貯金を続けてきた凪沙は、一果のバレエの素質を伸ばすために、身体を売ろうとしたり、男に戻って仕事を始めたり、献身的な愛情を注ぎますが、そこへ一果の実の母親が…。
彼女を取り戻そうとした凪沙の一大決心とは!?
【ミッドナイトスワン】総評 ★★★★★
もう本当に、一瞬たりとも目を離せない映画でした。
一果役の樹咲ちゃんが新人のため、物語の順を追って撮影したそうだけど、それがとても良い効果を生んでいるように思います。
冒頭は、キワモノっぽいんです。

草彅剛は、決して女装が似合うキレイ顔立ちじゃないしね
でも彼の表情が、だんだん母親になっていく様子が見ていてわかるんです。
子供に愛情を注ぐ、凪沙という個性が際立ってくるんですよね。

あぁもう、思いだしてまた泣きそう
常に女性である凪沙が、一果のために髪を切り、労働者スタイルに変身した時、私は凪沙の母性をいっそう強く感じました。
それこそ、いつもの草彅君の格好なんだけど、その後ろ姿がなんとも女性らしく、凪沙でしかないのです。
トランスジェンダーを題材にした映画は何本も見てきたけど、普通はもっとキレイに撮るところを、この監督は「これでもかっ」ってほど醜悪な映像も映し出します。
「そこまでする必要があるの?」と思いましたが、トランスジェンダーの人たちの現実って、甘く語れるもんじゃないってコトかと、考えさせられました。
問題作かどうかは抜きにして、純粋に感動する作品なので、ぜひとも多くの人に見ていただきたいです。
見終わった後きっと、しばらく席を立てませんよ。
名セリフ&名場面(ネタバレあり)
このキャッチコピーがすべてを語っているように、凪沙は“一果の母親になろうとして、最期の冬を迎えた”というのが結末です。
焦って手術を受けたために、命を落としてしまうんですよね。
映画の中には、ココロに刺さる名セリフがたくさんありましたが、ここではあえて、少し幸せになれるチャーミングな場面を選んでみました。
まずは、初めはロクに話しもしなかった凪沙と一果が、打ち解け始めた頃の食事シーン。凪沙がテーブルに食事を運ぶそばで、一果は寝転んで漫画を読んでいるんだけど、草彅君のこのセリフがよかったなぁ~。
コレって、日常の母娘会話ですよね?(笑)
こう言われて一果は、すぐにご飯を食べ始めます。そして
一果 『いただきます』
凪沙 『ほら、野菜も食べな』
と続くんだけど、これがなんとも微笑ましい。*^^*
素直に従う一果を、凪沙がやさしい眼差しで見守る様子に、胸がじ~んとしてきます。
そして笑えるのが次のセリフ、一果のバレエ教室のお月謝の相談に行った凪沙に、先生がエールを送るシーンです。
凪沙 『え?今、お母さんって…』
噴出しながら、照れ臭そうに、うれしそうに去っていく凪沙が可愛かったです(笑)。
この映画の唯一の欠点は、中途半端というか、極端に間違った広島弁ですが(広島県人としては納得がいかない)、保守的などこかわからない田舎の方言くらいに思っておきましょう(笑)。
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