
出典元:公式サイト
こんにちは、認知症パパを介護中のユウコ姉です。
自宅で介護をつづけていると、気持ちに余裕がなくなってきませんか?
だから、いい意味で、ココロにスキマを作りましょう。

静かな話題作『フェアウェル』を見て来たよ!
【フェアウェル】について
たった4館での上映が感動を呼び、口コミで全米大ヒットとなった、この映画。
泣ける!ってほどじゃないんだけど、じんわり染みる家族愛がとても良いです。
冒頭に表示されるこの言葉通り、余命わずかな祖母に幸せな時間をあげようと、家族一丸となってウソをつくうちに、いっそう絆が深まっていくという実話ベースの作品です。
概要&受賞歴
『フェアウェル』 The Farewell
- 製作年/2019年
- 製作国/アメリカ
- 配給/ショウゲート
- 上映時間/100分
受賞歴
- 第77回ゴールデングローブ賞(主演女優賞)受賞
- 〃 (外国語映画賞)ノミネート

出典元:eiga.com
スタッフ&キャスト
【スタッフ】
- 監督・脚本/ルル・ワン
【キャスト】
- オークワフィナ(米国人女性ビリー)…出演作『オーシャンズ8』『クレイジー・リッチ!』
- ツィ・マー(ビリーの父親)…出演作『ラッシュアワー』TV『高い城の男』
- チャオ・シュウチェン(ビリーの祖母)…出演作TV『The Story of Ming Lan』
あらすじ
肺がん末期で余命宣告された、中国に住む祖母ナイナイ。彼女のために結婚式という名目で集まった一族は「告知は絶対にしない」と誓い、最後の幸せなひとときを過ごさせようと心を砕きます。
ところが子供時代に米国移住し、祖母が溺愛するビリーだけはつまはじき。「感情が表に出て、ナイナイに病気がバレては困る」という理由で参列を拒否されますが、彼女は強引に中国に戻ってきてしまいました。
西洋育ちのビリーは「本人にも余命を知らせるべきでは!?」と主張するものの、周囲の一生けんめいさにつられて、いつのまにかウソに加担するうち結婚式は無事終了。
いつも笑顔でハッピーなナイナイは『数年たった今も元気に暮らしています』と締めくくられる、本物のハッピーエンドです。*^^*
【フェアウェル】総評 ★★★★☆
わが家にも、がん患者がいますから、彼らの葛藤はよくわかります。
私の母の場合、検査後、速攻で告知されましたが、せめて私を呼んでほしかったです。

患者心理を勝手に判断しちゃダメですよ。母は見た目より小心者なんだから
この映画に関していえば「ナイナイは最後まで事実を知らず、だから明るく過ごすうちに末期がんに打ち勝った!」って結末になっています。
そんな素敵な奇跡もアリ!ですよね。
けど「ナイナイは実は真実を知っていて、みんなの思いやりに報いるために知らん顔していた」かもしれません。*^^*
どちらにしても、前向きな生き方が病気を克服し、彼女のおかげで家族の絆が強まったのだから、もう言うコトなしって感じ・・・そんなワケで
主人公ビリー役のオークワフィナが本当に素晴らしくって、彼女の思考や行動が私たちにリンクするし、そしてやっぱり「家族に余命宣告をされたら」というテーマは、本当に考えさせられます。

出典元:cinemacafe.net
名場面&名セリフ(ネタバレ注意)
【あらすじ】にほぼ書いてしまったので、今さらネタバレもありませんが(笑)、西洋 vs. 東洋の『命への向き合い方』みたいなコトを、登場人物たちが全編通して語ってくれる映画でした。
たとえばビリーが「どうしても祖母に告知したい」と訴える場面で、彼女の叔父はこう言います。
家族の中の一人、社会の中の一人、だからみんなで痛みを分け合い大切にしたい・・・というコトなんですね。
自分で自分に責任を持つのもいいけれど、集団の中で生かされているという考え方が今、新鮮に感じます。
そして自分に自信を失いかけているビリーに、祖母ナイナイが言う言葉に癒されます。
私たちは、つい目先の成果を追いがちですが、価値のない経験や人生なんてありません。
年をとった時、彼女のように言える人間になりたいなぁと思いました。*^^*
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