こんにちは、認知症パパを介護中のユウコ姉です。
自宅で介護を続けていると、気持ちに余裕がなくなってきませんか?
だから、いい意味で、ココロにスキマを作りましょう。

【グリーンブック】について
前回のリベンジ(女王陛下のお気に入り【映画】)ってワケじゃないんだけど(笑)、週明けから2本続けて映画館に行っています。(『ヴィクトリア女王~最期の秘密』は特筆すべき点がなかったので掲載しませんでした)
この作品は噂にたがわず、とっても良かった! 超オススメ!
概要&受賞歴
『グリーンブック』 Green Book
- 製作年/2018年(初公開/2018年9月)
- 製作国/アメリカ
- 配給/ユニバーサル・ピクチャーズ(ギャガ)
- 上映時間/130分
受賞歴
- 第91回アカデミー賞/作品賞、脚本賞、助演男優賞(マハーシャラ・アリ)
- 第76回ゴールデン・グローブ賞/作品賞、脚本賞、助演男優賞
- トロント国際映画祭/観客賞
スタッフ&キャスト
【スタッフ】
- 監督/ピーター・ファレリー…『メリーに首ったけ』
- 脚本/ピーター・ファレリー、ニック・バレロンガ(主人公トニー・リップの息子)、ブライアン・ヘインズ・クリー
- 撮影/ショーン・ポーター
- 音楽/クリス・バワーズ、トム・ウルフ、マニシュ・ラヴァル
【キャスト】
- ヴィゴ・モーテンセン(トニー・“リップ”・バレロンガ)…出演作『ロード・オブ・ザ・リング』
- マハーシャラ・アリ(Dr.ドン・シャーリー)…出演作『ムーンライト』
- リンダ・カーデリーニ(ドロレス・バレロンガ)…出演作『ファウンダー』
この監督、あんまり期待してなかったんだけど、やっぱり実話は強しかな。
それに音楽が軸になっている点が、大衆受けの理由かと思います。
キャストはバツグンに良かったです!
あらすじ
1960年代初頭、人種差別が際立つアメリカで、腕っぷしが自慢の人情家トニーは、家族を養うために、黒人の天才ピアニスト、ドン・シャーリーお抱えの運転手として契約を結びます。
イタリア系移民として裏街道で暮らすトニーでさえ黒人を侮蔑していましたが、ツアー同行するうちに彼の才能と人柄に惹かれ、ふたりの間にはいつしか友情が。
「グリーンブック」とは、当時実際に発行されていた黒人専用の宿泊施設冊子のコト。彼らのロードムービーは実話を基にしており、トニーの実子が製作、脚本に携わっています。
【グリーンブック】総評 ★★★★☆
いや、確かにいい映画でした・・・それを否定する気はありません。
でも米国は、いつまでこの手の作品を作りつづけるのでしょうね。
半世紀も同じテーマで製作し、そのたびに賞レースを沸かせ(実際、受賞も多いし)世間を騒がせるけれど、実情は当時となんら変わりなしって悲しいですね。
ま、それはさておき、観賞していて楽しいです。
この映画を知った時、思い浮かんだのは『ドライビング・ミスデイジー』とか『グリーンカード』(←まったく関係なかったね)でしたが、ふたりの間に音楽があったというのが、素晴らしいスパイスになっていました。
言葉のいらない美しい旋律、それが異なる人種間の最初の架け橋になったのだと思います。
良い音楽には、誰の心も揺さぶられる、そしてコメディタッチの演出も功を奏しました。
というわけで、今回の個人評価です。
見て良かった~。見逃がさなくって正解だった~の星4つ!(5つ星はめったにないんだよん)w
名場面&名セリフ(ネタバレあり)
数々の名シーンが、見終わった後の余韻を、心地よくしてくれるのも良作の条件ですよね。
ここに私が気に入った場面を挙げてみました。(手元にスクリプトがないので、正確な表現ではありません)
南部ツアー中に車がエンコし、ボスである黒人のドンは車の中、雇われ者の白人トニーは車の修理。そばの畑ではボロを着て農作業中の黒人たちが、恨めしそうにそれを眺めていました、
その後ちょっとした事件が起こり、ドンは自分自身を罵ります。
その後ある事件が起こり、ふたりは収監されてしまうのですが・・・
ツアー終盤、ホテルでトニーはNYの顔見知りと再会。彼らは伊語でドンを侮蔑し「もっといい仕事をやるから、後で飲もう」と誘います。バーに向かうトニーを引き止め、ドンは流暢な伊語で「君を気に入っている。正式なツアーマネージャーとして雇おう」と話しますが、トニーは
と答え、若い男性とのアバンチュールが原因で警察に捕まった時のコトをドンが謝罪すると
・・・って言うんですよね。私、泣きそうになりました。(ToT)トニー、本当にいいヤツです。
そしてラスト、とてもキュートな終わり方をするのも、この映画の良いところ。*^^*
運転を交代して、クリスマスの帰宅に間に合ったドンとトニー。一度はトニーの自宅前で別れたふたりですが、聖夜の孤独に耐えきれずドンはトニーの家に引き返しました。黒人であるドンを小バカにしていたトニーの知人たちも、ゲストであるドンのために席を空け、トニーの妻ドロレスは感激してドンに抱きつきました。
旅先からの夫のロマンティックな手紙が、ドンの口述だったコトを彼女は知っていたのです。
賛否両論ある映画かと思いますが、見終わった後やさしい気持ちになれますよ。^^
■今回観賞した映画館は、こちらの「サロンシネマ」
混雑を予想して週末&サービスデーを避けたのですが、それでも場内ほぼ満席の大人気です。
コメント