こんにちは、認知症パパを介護中のユウコ姉です。
自宅で介護をつづけていると、気持ちに余裕がなくなってきませんか?
だからいい意味で、ココロにスキマを作りましょう。

またまた映画を見てきたよ。今月はいい作品目白押し!
【ボーダー 二つの世界】について
私は映画がとても好きなので、ジャンルを問わず見に行く方なんだけど、この作品は躊躇していたんです。
というのも・・・予告編が少し気味が悪かったから。
でも「大人のおとぎ話」という記述を読んで、興味をそそられました。
概要&受賞歴
『ボーダー 二つの世界』 Grans
- 製作年/2018年
- 製作国/スウェーデン、デンマーク合作
- 配給/キノフィルムズ
- 上映時間/110分
受賞歴
- 第71回カンヌ国際映画祭ある視点部門グランプリ受賞
- 第54回スウェーデン・アカデミー賞/作品賞、主演女優賞、助演男優賞他6部門受賞
スタッフ&キャスト
【スタッフ】
- 監督・脚本/アリ・アッパシ
- 原作・脚本/ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト
【キャスト】
- エヴァ・メランデル(ティーナ)
- エーロ・ミロノフ(ヴォーレ)
スタッフもキャストも、日本ではほとんど馴染みありませんね。
主役ティーナ役のエヴァ・メランデルは、体重を増やし、特殊メイクに毎回4時間かけて臨んだそうですが、ティーナとヴォーレの二人は、まさに“獣”でした。
彼らを“目撃”するだけでも、価値があるといえるかもしれません。
あらすじ
世間に疎まれる容姿に生まれたティーナは、人の感情を嗅ぎ分ける特殊な能力を持ち、税関職員としてその力を生かしてきました。
ある日よく似た男と出会い惹かれるうちに、彼女は本当の自分を知り、人生が一変していきます。
人間世界の美醜とは何か、善悪はどこにあるのか、性別をどう分けるのか、そんな根源を問う問題作です。
【ボーダー 二つの世界】総評 ★★★☆☆
この作品は、好き嫌いがハッキリ分かれることでしょう。
正直なところ、私は二度と見たくないと思いました(笑)。

だって幼虫を食べたり、気持ち悪いシーン満載で、何度も目を背けちゃった
ティーナたちの濃厚なラブシーンがあるのですが、まさに“ケモノの交わり”って感じで、怖くて気味が悪かったです(美しいと感じるピュアな人もいるんでしょうけど)。
とはいえ、やはりスゴイ映画だったと言わざるを得ません。
見た後の不快感は拭えないけど、見なかったら後悔したかも・・・という映画でした。
名場面&名セリフ(ネタバレあり)
ここから先は、映画を見た方と「見る気はないよ」という方だけに読んでいただきたいと思うのですが・・・
要するに、醜いとさげすまれてきたティーナは人間じゃなかったワケです。
同種族のナゾの男の出現で、真実が明らかになり、人間への復讐の片棒を担ぐハメになってしまいます。
なぜなら、仲間が人間のモルモットにされてきたから。
どちらが正しく、より純粋であるかが、この映画で問われるわけではありません。
人間と共存してきたティーナは、その間で苦しむんだけど、少なくとも自身のルーツを知ったおかげで、彼女はもう卑屈になることはないでしょう。
「子供の頃から人と違った。醜くて普通じゃない」と言うティーナに、ヴォーレが言います。
いいセリフです。
人と違うのは個性であり、そのままで完璧なのだと思えれば、私たちはもっと幸せでいられるのかもしれませんね。
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