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こんにちは、認知症パパを介護中のユウコ姉です。
梅雨は明けたが、いまだコロナは収束つかず・・・また、こもりがちでございます。

そんなワケで、お部屋でフォーサイスにどっぷり
【ジャッカルの日】について
私はフレデリック・フォーサイスの大ファンで、ほとんどの小説や映画を所蔵しています。
でも歳を経るに従い、やっぱり再読するのは初期の作品。
中でもこの『ジャッカルの日』は、最高のスパイ小説だと言っても過言ではないでしょう!!!

何回読んでもドキドキします。なぜか暗殺者を応援してしまいます
初めて読んだのは20歳頃だったと思うんだけど、当時は冒頭部分が難しくって、なかなかページが進まなかったのを覚えています。
が・・・3分の1を過ぎたあたりから夢中になり、その後は一気読みでした。
この小説は1970年に執筆された、フォーサイスの処女作。
元フランス大統領シャルル・ドゴールの番記者だったフォーサイスが、実際にあった事件を絡めながら描いた、スリリングな暗殺未遂劇です。

今なお、退屈な日常を吹き飛ばす程の力作だと思います!

出典元:plaza.rakuten.co.jp
あらすじ
1960年、絶大な権力を誇るドゴールは、フランス復興策の一環として、アルジェリアを手放すことを表明。それに反対する秘密軍事組織OASは、政府転覆を狙って、ドゴール暗殺を繰り返しては未遂に終わっていました。
組織内部に食い込む政府のスパイが失敗の原因と考えたロダンは、最強の外国人スナイパーを雇い、その秘密をトップの2人だけに打ち明けます。が、用心棒コワルスキーが当局に囚われ、死の間際に暗殺者の存在と“ジャッカル”というコードネームを口走り・・・。
計画が漏れたため作戦は中止かと思われましたが、“ジャッカル”は自らの緻密な暗殺計画に沿って、すでに潜伏しており、追手を交わしながら着実にドゴールに近づきつつありました。
映画版も素晴らしい!
この作品の魅力のひとつは、イギリス人暗殺者“ジャッカル”が、とても魅力的な男だというコトです。
語学に堪能で頭が切れ、身体能力が高く、もちろん容姿バツグンで、狙った獲物を逃がさないプロフェッショナル、映画で主役を演じたエドワード・フォックスは、まさに“ジャッカル”にぴったりでした。

少し前、ドラマ『刑事フォイル』で見たけど、太ったおじいさんになっててショックだった(笑)
映画は、あの長い小説を2時間余りにうまくまとめています。小説の「ここは!」と思うシーンをバッチリ押さえていて、見ごたえあり。
私は、ジャッカルと武器商人とのプロ同士のやり取りや、森の中のライフルの試し撃ちの場面が大好きですが、映画でも見ていてワクワクしました。
政治家が暗殺されていいわけないのに、捜査の手を間一髪でスルリとかわすジャッカルの智謀に魅入られてしまうし、地道な追跡をつづけながら、犯人の動きを先読みをするルベル警視との頭脳戦も目が離せません。
この追う側と追われる側の二人の間には、相手へのリスペクトさえ感じられ、最後の最後まで、ハラハラどきどきのスパイミステリーに仕上がっています。
作者【フレデリック・フォーサイス】について
何度も絶筆宣言をしながら、再び作品を発表してきたフォーサイス(笑)。
ファンにとってはうれしい反面、初期を超える作品が出てこないのは残念な話です。
とはいえ、これ以上ないスリリングな小説があるんだから、十分かもしれませんね。
フレデリック・フォーサイス Frederick Forsyth <Prifile>
- 1938年イギリス・ケント州生まれ
- 17歳で飛行機操縦免許を取得
- イギリス空軍に入り、ジェット戦闘機のパイロットになる
- 除隊後、海外特派員をめざし、地方記者を経てロイター通信社に入社
- 27歳でBBC入社、1968年フリーのルポライターに
- 1970年『ジャッカルの日』を執筆
フォーサイス作品ベスト3
私にとってのフォーサイス作品ベスト1は、もちろん『ジャッカルの日』(誰にとっても、そうなのかも)。
2位は、西アフリカで軍事クーデターを起こす『戦争の犬たち』です!
これは、フォーサイスが実際に立案したクーデター計画で、『ジャッカル』で得た莫大な印税をつぎ込んで準備したと言われています(当時のクーデターは計画で頓挫)。
3位は、やっぱり『オデッサ・ファイル』。
ナチスの残虐行為と、元SSのその後を追ったサスペンスで、これも読み始めたら止まりません!
この3作品は映画化も大成功、機会があれば、ご覧になってみてください。*^^*
【フォーサイス】今日のまとめ
私は本のまとめ買いが好きで、常に数冊以上、未読の本がないと、なんだか不安になる性質です(笑)。
が、最近ほしい書籍がなくて、読書量が減っておりました。(--;
そこで久しぶりに手に取ったのがフォーサイス、何度読んでも面白いです!
読んでいて気づくのは、他のジャンルの作家にも影響を与えているというコト。

浦沢直樹の『マスター・キートン』は絶対パクッていますよね?
上記の通り、私が好きな作品はホントに初期に限るのですが、映画化作品には他に隠れた名作もございます。
『第四の核』見たコトはありますか?
ソ連時代のKGB工作員がイギリスに核爆弾を持ち込む話なんだけど、その主人公たる悪役が、若き日のピアース・ブロスナンなのです!!!
冒頭、将校の制服姿で登場するブロスナンの格好いいコト!
それだけで、見る価値アリです(笑)!
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