『たまの本』竹中労著【読書】

こんにちは、認知症パパを介護中のユウコ姉です。

介護でいちばん大切なのは、ココロにスキマを作るコトだと最近つくづく思います。

ユウコ姉
ユウコ姉

気持ちにほんの少しでも余裕を持ちたいものですね

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どうして突然【たま】なのか!?

う~ん、まったくわかりません。

近頃の私は不眠つづき・・・アタマもカラダもクタクタで、家族の世話以外なんにもする気になれなかったそんなある夕方、ふと口をついて出たのが

♪ 夕暮れど~きのさびしさに(ハァ~イヤッ)ひぃ~とりお米を研いでますぅ(ハァ~イヤッ)

【たま】『夕暮れ時のさびしさに』だったのでした。

のろのろと洗濯物を取り込みながら、ひとりで「ハァ~イヤッ」と掛け声までかけて歌っている自分が不気味でした(笑)。

昔たけし主演のドラマ「浮浪雲」で使われた唄ですね

それからというもの、彼らの曲が次々と思いだされアタマから離れなくなって、Amazon Prime Musicでベストアルバムを流しっぱなしです。

ご記憶でしょうか? あのシュールなバンドのコトを

ランニング姿の太鼓叩き(石川/下画像右下)、おかっぱ頭の幼稚園児風(知久/画像左上)と、宗教家のようなボーカル(柳原/画像左下)、ヤケに男前のベーシスト(滝本/画像右上)

バブル期に「イカ天」で一躍スターになった彼らは、異端児扱いされたけれど、紛れもなく天才集団だったと私は今も信じて疑いません。
今聞いても新鮮な感動や郷愁に包まれて、その魅力を再認識しています。

30年前、爆売れしたバンド【たま】

私が【たま】を知ったのは、当時一緒に仕事をしていたデザイナーの女の子がファンだったおかげ。

仕事のセンスは今イチで風変り…まさに【たま】マニアっぽい子でした

【たま】のメンバー自身、必要以上に売れたくない、社会に適応できないタイプばかりですからね(笑)。

当時の「イカ天」審査員の面々も戸惑った様子で、支持派とアンチがくっきりと分かれたようです。

さて、その【たま】の歴史を追ってみましょう。

  • 1981年、石川と知久が遭遇。翌年、柳原との出会いが【たま】結成のきっかけに
  • 1986年、柳原の脱退希望を機に、ベーシスト滝本を迎え入れる(ベース未経験なのに!?)笑
  • 1989年『三宅裕司のいかすバンド天国』に出演し、イカ天キング
  • 1990年『さよなら人類』で紅白歌合戦に出場
  • 1996年『ちびまる子ちゃん』エンディングテーマ『あっけにとられた時のうた』をリリース
  • 2003年、解散

解散後も彼らは音楽活動に従事していて、特に石川&知久コンビは、一緒にセッションするコトが多いようです。

この二人はホンマもんのアウトサイダーだもん

そして再び【たま】に熱を上げるコトになった私は、ふと竹中労を思い出し、彼が

知久寿焼の裏声は、美空ひばりのそれである

と、記述していたのを思い出したのでした。

それが、20代前半に借りて読んだ『たまの本』

思い出すと居てもたってもいられなくなり、私は図書館の目録を検索しました。

たま – 夕暮れ時のさびしさに
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竹中労の【たまの本】を読み返す

果たして『たまの本』はありました。

借りに行く道すがら【たま】の唄がアタマを駆け巡っておりました(笑)。

♪ 楽しい方向音痴から僕らさびしい迷子になろうよ・・・ギロチンにかけられぇた、人魚の首から上だけが、ん~ん人間だか人魚だかわからなくなっちゃって知床の海に身を投げた月の夜だよぉ~~ ♪

この『方向音痴』という曲がエンドレスに流れてしまって、おまけに映像まで浮かんでしまって、ひとりで歩きながら笑いをこらえるのに困ったという、おかしな状態でありました。(^^;

確かに…首だけになったら人間だか人魚だか、わからんわな(笑)

で、借りて帰った本を少しずつ読んでいると、記述は私の記憶と少し違っておりました。

『あのお河童頭の、知久くんですか。彼など、本人は意識しているかどうか判りませんよ、美空ひばりと同じ裏声を使っている』~『たまの本』より

これは作曲家・船村徹氏が竹中労に語った言葉として綴られていたのです。

そして読み進めるうちに改めて【たま】の凄さを知りました。

あの無頼のルポライター竹中労が、嵐勘十郎と美空ひばりを至上とした竹中労が、もはや音楽業界に匙を投げていた竹中労【たま】に心酔したというだけでも驚くべきコトだし、彼以外にも【たま】の才能に目を見張った人たちについて記されたこの本は、今読んでも本当に新鮮です。

そして当然ながら、このような特異なアーティストは長続きしないもの。

なぜなら彼らは、安定を嫌い、社会と迎合するのを忌み、アウトサイダーとしてしか生きられない人種だからです。

まったく『さよなら人類』ですよね。

ユウコ姉
ユウコ姉

彼らと竹中労はとても気が合ったようで、かなり濃い内容のインタビューが楽しめます。今なおオススメの名著です!

竹中労の著作をもう1冊

さて、今回のテーマは“読書”でしたね(笑)。

代理店時代に私を可愛がってくれた大先輩のひとりが竹中労に心酔しており、私が社内で『たまの本』を読んでいる時に、推薦してくれた本があります。

竹中労著『鞍馬天狗のおじさんは~聞代一代記』

『鞍馬天狗』・・・確かに私は10代後半~20代、クラシックフィルムを見漁っていて、国内外のモノクロ映画には精通していましたけど、アラカンですか…(笑)。

ユウコ姉
ユウコ姉

ひばりが出た『角兵衛獅子』は見ましたけど、あまりアラカンに興味は…

そう言いますと

先輩

アラカンがな、鞍馬天狗をした役者はいっぱいおるけど、本の中で『自分以外では市川雷蔵がいちばんええ』言うてるで

ええ~っ!?まさかの雷様つながり!?

その先輩は、私が市川雷蔵ファンであるコトを知った上で、そう教えてくれたのです。

私はその一言を確認したくて、本屋さんに注文しました。

雷様にふれている文章は、本当に、たった1行だけでした(笑)。

今でも自宅の本棚にちゃんと並んでいるので、久しぶりに読み返してみようと思います。*^^*

【竹中労】Rou Takenaka <Profile>

  • 1928年、東京生まれ、父は画家の竹中英太郎
  • 1945年、甲府中学(現・山梨県立甲府第一高等学校)を退学
  • 1947年、日本共産党に入党後、何度も逮捕され党員資格をはく奪される
  • 1959年『女性自身』のライターに
  • 1965年頃~アジア各国、キューバ、パレスチナなどを訪れる
  • 自称「よろず評論家」として、芸能を中心とした著作を発表し続けた
  • 1991年、肝臓がんで死去
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【たま】今日のまとめ

ネット検索していると、改めて【たま】に惹かれる人が結構いるコトに気づきます。

私のように、みんな疲れているのだろうか。

口ずさむと、なんだか癒されるのだけど、ずっと聞いていると、何にもする気がなくなるので要注意(笑)。

そう。

彼らの退廃的な音楽は、決して元気を与えてくれるモノではないのです。

歌詞も結構深くて、たまに考えこんでしまいます

そして一度ハマると、延々とそのメロディが鳴り響く結果に、アタマを悩ませるコトになります。

私の中では、今『オゾンのダンス』『らんちう』がエンドレスにかかっていて、余計眠れなくなったような(笑)。

【たま】の作品は名曲が多いけど、中毒性が高いので、ほどほどに楽しみましょう。(^^;

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