認知症は、同じ話を繰りかえす

 

アルツハイマー型認知症を患う、うちのパパは、モノ忘れの天才です。

でも時々インプットされた情報が、ビミョ~にこびりついてしまうのが困りもの。(^^;

パパが今、注目しているのは私の足。気になって気になって、仕方がないらしい・・・(笑)。

 

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認知症さんも、家族みんなを案じている

 

先週、私は足の親指を骨折しました。

生まれて初めての骨折は、情けないやら、おかしいやら(笑)。

 

4月にしては気温が高かったある日、冷蔵庫にビールを多めに冷やそうと気を利かせたのが、運の尽き。

箱から取り出した6缶包みから、なぜか1本こぼれ落ち、私の足を直撃してしまったのです。

 

足首あたりまで、激痛が走ったので「こりゃ、ヤバイ!」と思ったけど、病院に行ったのは翌朝になりました。

ひとりじゃ歩けなかったから、ママに付き添いをお願いしたのですが、しばらくパパにお留守番をさせなきゃなりません。

 

認知症さんは、わかっているのか、いないのか

 

ママ
ママ

・・・そんなワケだから、二人で病院に行ってくるね

パパに事情を説明して、ママと出かけようとしましたら・・・

 

パパ
パパ

そんじゃ姫、ママを頼んだで。よう付き添うちゃってくれ

・・・はい? だ、か、らぁ、今日は私が病院に行くんだってばぁ(笑)。

ママが調子が悪かった頃、私が通院に付き添っていた記憶が、どこかに残っているようです。

否定しても面倒なので、

ひめ
ひめ

うん、わかった。安心してね

と、言い置いて病院に行きました。

 

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娘を心配してくれる、認知症パパ

 

ケガは全治1か月。片足にギブス+包帯を巻いて家の中で、びっこを引く私を見て

 

パパ
パパ

足は、大丈夫か?

パパはやたら心配顔。どうやら、ケガしたコトはちゃんと覚えてくれているのね。

 

パパ
パパ

ペットボトルが、落ちたんだっけ?

・・・ああ~、惜しいっ!(笑)

ひめ
ひめ

ううん、缶ビール

パパ
パパ

ビールか、そりゃあ、痛かったのぅ

そうやって心配してくれるのはありがたいんだけど、私の顔を見るたびに、同じ会話を繰り返す。(^^;

 

一日に、何度ケガの説明をしたコトか

 

パパ
パパ

足、まだ治らんのんか?

ひめ
ひめ

うん、なかなか、すぐには治らんね

パパ
パパ

なんで、ケガしたんじゃったっけ?

ひめ
ひめ

えーっと、ビールの缶がね・・・(^^;

・・・ってな感じで、エンドレスに、ケガの説明を繰り返さねばなりません。

 

でも私が骨折したコトを忘れないから、それは少しうれしいな。

一日中「今日、何曜日?」と聞くパパが、娘のケガは覚えているのね。

 

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【認知症と家族のケガ】今日のまとめ

 

パパ
パパ

足は、まだ治らんのか?

今日もまた一日中、こう聞かれます(笑)。超メンドーですが、聞かれるたびに

ひめ
ひめ

うん、なかなか治らんね

と答えて、骨折のいきさつを振り出しに戻って始めます。

 

今日の認知症パパ語録

 

パパ
パパ

そりゃあ、災難じゃったのぉ。かわいそうに

私を見るたびに、気の毒そうな顔をする、パパの方が気の毒かもしれません。

何回も同じ会話を繰り返す、こっちも気の毒ですけどね(笑)。

 

だけど「その足どうした!?」から始まるよりは、よっぽどマシです。

私の負傷を記憶していて、早く治ればいいと願ってくれているんですからね。

 

パパ、ありがと。ママや私を気遣ってくれて。*^^*

 

何百回でも同じ質問に答えるよ! 返事を繰り返すのも、介護のうちだ。

そのうち、足も治るしね。^^

 

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