ママのたわいない冗談に腹を立てた、うちの認知症パパ、家族に訣別宣言をして家を飛びだしてしまいました。(><;
これも認知症特有の、徘徊の一種なの!?
当然、娘の私がパパの後を追っかけます。ああもう、ホントに手がかかる!
認知症パパは、要介護のくせに逃げ足が早い
パパは小さなセカンドバッグひとつで、家を出て行きました。
怒らせた張本人のママは、そりゃ大慌て。でも私は、わざと1分くらい間をおいてから、追いかけるコトにしました。

どうしてかって? 私の姿に気づいたら、もっと怒ると思ったから
足腰の弱っちい老人だし、少し離れて後ろから、ついて行けばいい・・・そう思ったのが大間違いです。
私が玄関に出てみると、50m先まで人っ子ひとり、影も見えない(汗;;
ウッソ~~! 要介護者のくせに、まさか走って逃げたのか!?
認知症の家出は、珍しくないけれど

ごめん見失った。町内を探すから

なんで、すぐに追わなかったの!
怒るママをなだめて、私は駆け出しました。

放っとけばぁ。そのうち帰るよ。行くとこないし
こんな時、暴君2世(=私の弟)は、われ関せずです。
放っとけますかっ! 認知症の王さまを!(怒)
イライラとパパの姿を探しながら、ふと私はピンときました。
結局、認知症の習性に救われた
私は普段のパパの行動を、心の中でなぞってみました。
認知症であるパパは、すぐ感情的になります。いつもと勝手が違うと、パニクります。
というわけで、家を出たならパパがたどるのは、こんな時でも「散歩コース」ではなかろうかと思いついたのです。( ̄ー ̄)V
し、か、も、いつものクセで、ケータイを持っている(笑)。
毎日しつこいほど「ケータイ持って外出しろ!」と、言ってきた甲斐がありました。

ふっふっふ、こうなりゃこっちのもんですよ
試しに電話をかけてみたら、ちゃ~んと出てくれるんですね、これが(笑)。
認知症も、時間とともに冷静になる

パパ、どこにいるの?

それは教えられません

そんなコト言わないで。迎えに行くから

少しアタマを冷やしたいから、放っといてください

風邪でも引いたらどうするの?

今夜は暖かいし、風邪は引きません
ああ言えば、こう言う・・・しかも慇懃無礼な、この態度!
たんたんと反撃してくるのには、参りました。(^^;
どうしたもんかなぁ~と、パパのお散歩コースをキョロキョロしてたら、ママがやって来ました。

毎日の散歩コースを外れることはないから、たぶんその範囲内にいると思うよ。さっき電話も通じたし
と伝えると、ママはいくぶんホッとした表情に。
はてさて、パパはいずこにおわす?(笑)
【徘徊警報】今日のまとめ
おそらく・・・こんな些細なコトから、徘徊が始まるのかもしれません。
認知症の徘徊も、きっと理由があるはずです。
歩いているうちに、本人はワケを忘れてしまうんだろうけれど。
今回は、本当に良い教訓となりました。
今日の認知症パパ語録
このプチ家出の時、パパは「ふん」と鼻を鳴らして飛び出しましたが、普段のパパは違います。敬礼しながら、

じゃ、行ってきま~す!
と、ゴキゲンで出かけるし、黙って家を抜け出すようなコトもしません。

ケータイ、必ず持って出かけてね

黙って外に出ないでね
私とママが、口を酸っぱくして言うからです。
今のところ、この言葉を守ってくれているので少し安心しています。
いつまで、つづくやらって感じだけど・・・第一怒らせたら、それまでですからね。
さて今日も、パパのゴキゲンをとっておきますか(笑)。
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