うちのパパのアルツハイマー型認知症、それは公然の秘密です。
・・・っていうか、本人に秘密です(笑)。
せっかく自分の病気を忘れてハッピーなわけだし、どうせ言ったところでわからない。
だからわが家は、認知症とは無縁な家族ってコトになっています。(^^;
認知症とわかると、周囲の態度が変わった
実は数年前まで、うちのママはパパの病気が知られるのをとても嫌がっていました。

パパが変な目で見られたらヤだ。気の毒がられたり、同情されるのもイヤ
そうね、そういう気持ちもわかります。(^^;
私は「周囲にちゃんと伝えて、理解を求めた方がよくない?」そう思ったのですが、娘と妻の違いでしょうかね?(笑)
とはいうものの、誰かに言わずにいられないのが彼女の性分(笑)。
結局、自分の血縁者にだけ認知症のコトを話しました。
認知症を知らないから、怖いのかも
そしたら急に、みんながパパを不安視するようになりました。

パパさん、どう?

パパさんは、大丈夫なの?
電話でしゃべるたびに、こんな質問が飛んでくる。

良識のある、いい人だったのにねぇ~~
と、すでに過去形で語られているような。
・・・そう感じるのは、私の被害妄想かもしれませんが(笑)。

どう?って言われても、別に今んとこフツーだけど
私もママも、他に答えようがありません。
昨日・今日で、症状が変わる病気じゃないんだもん。
ママの親戚にとって、パパは身近にあらわれた認知症患者・第一号。
だからどう反応していいのか、きっとわからなかったんだと思います。
介護する家族どうしの連帯感
そうこうするうち、パパの兄弟たちが次々と認知症だとわかってきました。
みんな当初は病気を口外したがらなかったようで、ようやく事態が判明したというわけです。
それに触発されたのか、うちのママも大らかに(笑)臆するコトなく、パパの話ができるようになってきた。
今では認知症の奇行が笑い話になり、親戚間で情報交換をしています。

あのね、この前パパがこんなコトしたんだよ

あらま、うちのお母ちゃんとおんなじだ!

最初すっごくびっくりして、もうどうしようかと思った!

今に慣れるから、大丈夫よ
「うちだけじゃない」という、安心感
もしかしたら認知症のおかげで、昔より親戚づきあいが良くなったかもしれません。
最近では認知症の報道がぐんと多くなったし、認知症の理解度が高まっていますよね。^^
私たち家族としては、とても助かります。^^
高齢化した今の世の中、認知症予備軍はたくさんいるし、もはや人ゴトではありません!
少々奇怪な行動をしたって、パパはパパ。
できるだけ当たり前の生活を、続けさせてあげたいなぁと思っています。
【認知症に対する周囲の目】今日のまとめ
少し前まで認知症は、物珍しい病気でした。
原因も症状も理解を超えたところにある、わけのわからない病気と思われていたかもしれません。
でも今は、認知症に関する情報があふれているし、患者さんも増えています。
その分、世の中の人たちに理解してもらえるようになりました。
だから、わが家も孤立せずにすんでいます。*^^*
今日の認知症パパ語録
パパには、とってもお気に入りの持ち物があります。

こりゃ、わしのお気に入りじゃけぇの
それは、ハンチング。パパは小顔のせいか、昔から帽子が似合う人でした。
今でも外出するときは、必ずお気に入りのハンチングを手にとります。
ケータイを忘れそうになっても、帽子を被るコトは忘れません(笑)。
頭頂の髪が少ないから(っていうか、ほぼ地肌)、それを隠すためにも帽子が必要なんですって。
オシャレに気を使っているうちは、パパもまだまだ大丈夫です!
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