アルツハイマー病の自覚は、いずこ?

 

うちのパパは、アルツハイマー型認知症です。

数年前、病院で認知症とわかった時、パパはそれを自覚していました。

 

何のために病院に行くのか、何のためにクスリを飲むのか。

ちゃんと、わかってたんですけどね。(^^;

 

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認知症の否定は、中期症状のはじまりか

 

認知症初期では、自分の状態がわかっています。

グループホームで、半自立生活ができるのも、こうした症状の人です。

 

今さらですが、当時、うちのパパにも葛藤があったようです。

 

どうして、わからないコトが増えたのか。

なぜ家族が、自分に気を使うのか。

 

パパ
パパ

わしは、認知症だから・・・

当時のパパは、しょっちゅう、そんなコトを言っていました。それがいつの頃からか

 

パパ
パパ

わしは頭脳明脇だ!時々(←嘘おっしゃい!)物忘れするのは年のせいよ

と、言い張るようになりました。

 

認知症であるコトをすっかり忘れ、病院のクスリさえ血圧や腰痛改善のためだと思っているのです。

コレ、相当キテるって証拠です(笑)。

 

忘れたコトを忘れる。それが認知症なのです!

 

まぁ自覚があるうちは、大したコトないですよね。

自分のコトが客観的にわかるようなら、まだ、みなさん大丈夫。(^^;

 

それがわからなくなったら、本物です。

そう、うちのパパは、まごうことなき認知症

 

その都度忘れたコトを、忘れる始末

おかげで、パパは毎日が新鮮ですが・・・それ、素敵なコトですか?

 

一時期いつも不機嫌だった、うちのパパ。

無口だったのは、きっと不安だったせいだと思います。

 

今は、ひと山超えたのか(笑)、もはや自分の病気を忘れているし。

わずらわしさから解放されて、イキイキしてます。

暴走には、要注意ですけどね。(^^;

 

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自覚はないが、認知症の話がキライになる

 

最近では、きちんと病気に立ち向かい、社会活動をされる勇敢な方がたくさんいらしゃいます。

普通なら現実から目をそらして、自分の病気を忘れようとするでしょうに・・・自立心旺盛な信念のある方はすごいです。

 

そこへいくと、うちのパパは、気の弱いフツーの年寄りなので、参考にもならないかもしれません。

ある意味、自信をもっていただいてよろしいかと・・・。(^^;

 

たとえば、TVで『認知症テーマ』の番組を放送していると、ぷいっと顔をそむけます。

本当に嫌がっているのが一目瞭然、それに認知症の兄姉の話も一切しません。

 

それどころか、“認知症”という言葉自体を使わなくなりました。

 

認知症をなかったコトにしたいのかも

 

でも、きっと心の隅でわかっているんですよね。

認知症だと認めたら、今の自分がガラガラと崩れていきそうなのかもしれません。

 

本当になんの自覚もなかったら、あんなに無視はしないはず。

パパはきっと認知症だってコトを忘れたくて、自分で築いた高い壁の内側の世界で、暮らしているのでしょう。

今の段階が過ぎれば、何事にも無関心になるのかも・・・会話さえできなくなってしまうのかな。

 

私の知る限り、認知症の進行はそういうものです。

だから今のパパが、いくら騒々しくても、私たちはこのままでOKです。^^

 

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【認知症の自覚】今日のまとめ

 

おそらく認知症初期の状態って、誰でも自覚があるはずです。

  • やったコトが、思い出せない。
  • 言われたコトが、記憶にない。
  • なぜか、いろいろ腹立たしい。

でも「年をとって調子が悪いから」そう思い込もうとするかもしれませんね。

 

その頃って、一番つらい時期なのかも。

そして、認知症だってコト自体を忘れていくのです。

 

今日の認知症パパ語録

 

パパ
パパ

あ、お茶わすれた

部屋を出入りするたびに、これがパパの口癖です。

 

うちのパパは一年中、ペットボトルの麦茶を常備していて、これはとても良い習慣。^^

でも、そのボトルを置き忘れるのも日課なの(笑)。

 

最初は家族も「またぁ~?」と反応してましたが、今は「あっそ」って感じ(笑)。

 

ひめ
ひめ

取って来てあげようか?

と言うと

パパ
パパ

いや、自分で動かんとね

そして、みんなに「えらいね~」と、ほめられます(笑)。

 

  • 散歩に行く
  • お茶を、自分で取りに行く
  • お酒の、お代わりをガマンする

この程度のコトで「えらいね~」とほめてもらえるのは、うちのパパくらいでしょうね(笑)。

 

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