認知症さんが、家族の名前を忘れる日

ハッピー・バレンタイン!

わが家の認知症パパも、妻と娘にチョコレートをもらってご満悦です!*^^*

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認知症パパ、妻の名前が出てこない

やはり、これは衝撃でした。

もちろん一瞬のコトだったんだけど。

最近パパの様子がおかしかったので、症状が進んできてるなぁと感じてはいましたが、「いよいよ来たか」という不安は隠せません。

 

ママ
ママ

私の名前を忘れちゃダメでしょ! パパ、しっかりしてちょうだい

パパ
パパ

・・・・・・・

しっかり・・・と言われても。

認知症はそういう病気なんだから、仕方ないよ、ママ。

その日の夜、パパは家族全員の名前がなかなか出てきませんでした。(--;

その日のパパは、いつもと違っていた

衝撃のその日、うちのパパの行動は通常と違っておりました。

日中はずっと台所でテレビを見るのに、なぜか普段行かない自分の部屋に閉じこもり。

 

パパ
パパ

今日はここで横になろう

珍しく自分のベッドに転がって、テレビをつけました。

そのうちウトウト、やがて本格的にお昼寝をしたようです。

長いお昼寝は要注意。前は昼夜逆転したコトが!

夕方まで爆睡して入浴した後、着替えを手伝っていたママに、

 

パパ
パパ

あんたの名前、どういうんじゃったっけ?

はい~~~っ!???

ママは顔面蒼白です。

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アタマ真っ白で、本人も大ショック!

ママは焦って何度も自分の名前を繰り返し、私たちの名前もパパに言わせようと試みました。

ママ
ママ

じゃ、姫の名前は? 長男は? 次男は?

隣室で二人の会話を聞いていた私たち姉弟は、

ひめ
ひめ

忘れて困ってるパパを、あんなに追い詰めなくてもいいのにね

長男
長男

そのうち思いだすじゃろうに・・・

わが家の良いところは、たとえ誰かがパニクッても、他は冷静ってコトですね(パニクる張本人は、たいていママですが)。

弟の言う通り、パパはすぐにみんなの名前を取り戻しました。

きっと長いお昼寝で、寝ぼけたままだったのでしょう。

 

パパ
パパ

時々なんでか知らん、アタマが真っ白になるんじゃ

と言うコトがあるので、その“真っ白”タイムが、たまたまやってきただけかもしれません。

っていうか、明らかに進行していますよね。(^^;

たまにが、再々になり、当たり前のようにアレコレ忘れていくのかな(泣)。

認知症パパ、記憶を取り戻すために奮闘

ママの名前がわからなかったショックが、本人も大きかったのか、その後しばらくパパはいろんなコトを考え始めました。

自分の名前、生年月日、家族の名前を何度も確認したり、新聞を音読したり。

 

パパ
パパ

え~っと『政府は〇〇を決定し・・・』うん、ちゃんと読めるの

日本語までわからなくなったかも・・・と、ふと不安になったのでしょう。

コレが続くと大変ですが、一晩眠って翌日には、パパはすっかり元通り。

妄想世界の住人(笑)ではありますが、一見フツーの認知症さんに舞い戻っておりました。
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【認知症が名前を忘れる日】今日のまとめ

認知症の症状というのは、少しずつ少しずつ拡大していくので、ある日を境に家族を忘れたりってコトにはならないはずです。

ただ普段あまり顔を合わせない人は“知り合いリスト”から抜け落ちてしまうようで、久しく会わない親戚は、名前どころか顔を見てもわかりません。

県外にいる末の弟が、去年帰宅した折「ボクの名前がわからんみたい」と言っていましたが、先週戻った時には問題なかったので、体調によるのでしょうね。

以前は一年以上、広島の実家に顔を見せなかったのに、長期休暇を取って頻繁に帰ってくるのは、弟もさすがに父親が心配になってきたのかもしれません。

今日の認知症パパ語録

 

パパ
パパ

あんた、誰かいの?

久しぶりに会った私の従姉妹に、パパが言った言葉です。

彼らの親も認知症なので、驚くコトも、怒るコトもないけれど、うれしいはずもありません。

 

ひめ
ひめ

ごめんね、めったに会わない人は忘れやすいみたいで

と、一応、私はフォローしておきます。(^^;

 

かと思えば、昔馴染みの知り合いの名前はすぐに出てくるから不思議です。

人間の記憶は、感情とともに蓄積されているんだなぁと、パパを見ていると改めて思うのです。

 

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