アルツハイマー型認知症は、記憶力が低下して、自分でできないコトが増える病気です。
では、新しく何かを覚えるのは、不可能なのでしょうか?
いえ、私はそうは思いません。
無理強いせず根気強く説けば、わかってもらえる・・・そんな一縷の望みを持っています。
認知症にできるコト、できないコト
認知症も初期の頃なら、フツーと変わらず生活できます。
言わなければ、誰も気づかないかもしれません。
でも次第に、こんな症状が現れてくるはずです。
一緒に暮らす家族は戸惑って「どうしてこんなコトを?」と怒っちゃうけど、それも仕方ありません。
単純に「しっかりしてよ!」と、ハッパをかけたくなるものね。

ボ~ッと生きてんじゃねぇよ!!
・・・と、某キャラクターに叱ってほしいくらいです(笑)。

何を言っても、何をしても、どうせムダだしね
・・・と、認知症さんの相手をするコトに、投げやりになっちゃいます。
相手への配慮も、できなくなってくるけれど
確かに当たり前のコトができなくなるし、大人としての気遣いもできない。
自分中心の、大きな子どもに変わってしまうんだけど。
そして一度、身についた習慣は、良くも悪くも忘れません(笑)。

変なクセがついた場合は、家族があきらめるしか、しょうがないけど
とにかくですね、認知症だからといって、アタマの中は引き算ばかりじゃないワケですよ。
私は最近やっと、そんなプラス面を発見しました。(ちょっと遅かったかしら?・・・笑)
認知症パパの、ポジティブ行動
さてご存知の方も多いでしょうが、わが家の暴君は日々、家の中で迷惑行為を繰り返しています。
うちのママなんて、時々「ぎゃあ~~っっ!」と叫んでいます(笑)。
けど、ここがポイント。
たとえば以前、こんな話を掲載したコトがありました。
そう、私が朝食を食べようとすると決まって、シェーバーの掃除を始めるという迷惑行為です(笑)。
すっごく腹が立ってたんだけど、私は一度も怒ったコトがありません。

そりゃ最初はムスッとしたけどね。それくらいは許してよ
いつも私の方が席を立って、パパに場所を譲り、キッチンに立って食事をしていました。
テーブルが狭いわけじゃなく、ゴミが舞って気持ち悪いからなんだけど、そしたらね。
これには、ちょっと感動しました。

ムスッとしてりゃ、フツーに気づくでしょ?
・・・と、思ったかもしんないけど、認知症さんって、そのへんはスルーです(笑)。
パパは、私に迷惑をかけてるコトに気づき「こりゃいかん」と思ってくれたわけですよ!
認知症は、自分に対するネガティブワードがお嫌い
しかし、うちのママに言わせれば・・・

そんなの、ただの偶然よ。パパがそんなコト思うわけないじゃない
・・・ママ、冷たい。(--;
いえいえ、だって食卓が無人の時には、そこでシェーバーを分解掃除するんです。
パパの学習能力、まだまだ捨てたもんじゃありません!
他にもね、頼まなくても朝刊読むのを譲ってくれるし、洗面所の順番待ちをするようになりました。
以前は人の読みかけの新聞を持ち去り、洗顔中の私の横から、うがいをしてたのに。
どんだけ横暴だったか、おわかりいただけますか?(笑)
これも「やめて」とか、注意をしなかった成果かと思われます。
誰だって自分を尊重してもらえれば、相手を尊重したくなりますもんね。*^^*
【認知症の学習能力】今日のまとめ
そういうわけで、時々パパは、品行方正な紳士になります(笑)。
家族が声をあらげて怒るのを、やめたからだと思います。
ま、こうやって家族はかしこくなっていくんですねぇ。
パパのおかげで、私たちも成長しているのかもしれません。
今日の認知症パパ語録
そうはいっても、やっぱりたまにブチ切れます(笑)。
先日、私とパパの二人で昼食を食べていた時のコト、テレビにパパが嫌いな某首相が登場しました。

Aは若いけぇ、何にもわかっちゃおらんのよ。まだ44~45歳じゃろうが

え? パパ、それじゃAさんの方が、私より若いっていうの?

うん!

はぁ~~~!? パパひどいっ! もうパパとはしゃべりません!
私は、たいてい年齢より若く見えるし、A氏は10歳余り年上のに、なんて失礼なっ!
本気でアタマにきてしまいました(笑)。

ほうか・・・そりゃすまんかったの
と、自分の発言が私を不愉快にしたコトを反省して、謝ってくれたんだけど、私が大人気なかったね。
思い返すと笑えるのですが、こんなコトもあるのです(笑)。
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