認知症の学習能力

 

アルツハイマー型認知症は、記憶力が低下して、自分でできないコトが増える病気です。

では、新しく何かを覚えるのは、不可能なのでしょうか?

 

いえ、私はそうは思いません。

無理強いせず根気強く説けば、わかってもらえる・・・そんな一縷の望みを持っています。

 

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認知症にできるコト、できないコト

 

認知症も初期の頃なら、フツーと変わらず生活できます。

言わなければ、誰も気づかないかもしれません。

 

でも次第に、こんな症状が現れてくるはずです。

  1. さっき言ったコトを忘れて、同じ話を繰りかえす
  2. 突然怒り出したり、暴言を吐いたりする
  3. よく勘違いをする上、人の話に合わそうとして作り話をする
  4. いつも何かを探している。誰かに盗られたと騒ぎ立てる
  5. 好みが、以前と違ってくる

 

一緒に暮らす家族は戸惑って「どうしてこんなコトを?」と怒っちゃうけど、それも仕方ありません。

単純に「しっかりしてよ!」と、ハッパをかけたくなるものね。

 

ボ~ッと生きてんじゃねぇよ!!

・・・と、某キャラクターに叱ってほしいくらいです(笑)。

 

で、わからないコトや、できないコトが増えてくると、今度はあきらめモードに急転換。

 

何を言っても、何をしても、どうせムダだしね

・・・と、認知症さんの相手をするコトに、投げやりになっちゃいます。

 

 

相手への配慮も、できなくなってくるけれど

 

確かに当たり前のコトができなくなるし、大人としての気遣いもできない。

自分中心の、大きな子どもに変わってしまうんだけど。

 

新しく、何かを覚えるコトもあるようです!

 

そして一度、身についた習慣は、良くも悪くも忘れません(笑)。

変なクセがついた場合は、家族があきらめるしか、しょうがないけど

 

とにかくですね、認知症だからといって、アタマの中は引き算ばかりじゃないワケですよ。

私は最近やっと、そんなプラス面を発見しました。(ちょっと遅かったかしら?・・・笑)

 

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認知症パパの、ポジティブ行動

 

さてご存知の方も多いでしょうが、わが家の暴君は日々、家の中で迷惑行為を繰り返しています。

うちのママなんて、時々「ぎゃあ~~っっ!」と叫んでいます(笑)。

 

けど、ここがポイント。

認知症さんのやるコトを、注意しては逆効果

 

たとえば以前、こんな話を掲載したコトがありました。

 

そう、私が朝食を食べようとすると決まって、シェーバーの掃除を始めるという迷惑行為です(笑)。

すっごく腹が立ってたんだけど、私は一度も怒ったコトがありません。

 

ひめ
ひめ

そりゃ最初はムスッとしたけどね。それくらいは許してよ

いつも私の方が席を立って、パパに場所を譲り、キッチンに立って食事をしていました。

テーブルが狭いわけじゃなく、ゴミが舞って気持ち悪いからなんだけど、そしたらね。

 

その後パパは、私の食事中に食卓で、シェーバーの掃除をしなくなったのだ!

これには、ちょっと感動しました。

ムスッとしてりゃ、フツーに気づくでしょ?

・・・と、思ったかもしんないけど、認知症さんって、そのへんはスルーです(笑)。

パパは、私に迷惑をかけてるコトに気づき「こりゃいかん」と思ってくれたわけですよ!

 

認知症は、自分に対するネガティブワードがお嫌い

 

しかし、うちのママに言わせれば・・・

ママ
ママ

そんなの、ただの偶然よ。パパがそんなコト思うわけないじゃない

・・・ママ、冷たい。(--;

いえいえ、だって食卓が無人の時には、そこでシェーバーを分解掃除するんです。

 

パパの学習能力、まだまだ捨てたもんじゃありません!

他にもね、頼まなくても朝刊読むのを譲ってくれるし、洗面所の順番待ちをするようになりました。

 

以前は人の読みかけの新聞を持ち去り、洗顔中の私の横から、うがいをしてたのに。

どんだけ横暴だったか、おわかりいただけますか?(笑)

 

これも「やめて」とか、注意をしなかった成果かと思われます。

なんでもパパ優先にしてきた結果、なんだか悪いなぁという気持ちが芽生えたのかも!?

 

誰だって自分を尊重してもらえれば、相手を尊重したくなりますもんね。*^^*

 

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【認知症の学習能力】今日のまとめ

 

そういうわけで、時々パパは、品行方正な紳士になります(笑)。

家族が声をあらげて怒るのを、やめたからだと思います。

 

それは私たちが寛大だからではなく、怒らせると面倒だから好きにさせていた結果だけど

 

ま、こうやって家族はかしこくなっていくんですねぇ。

パパのおかげで、私たちも成長しているのかもしれません。

今日の認知症パパ語録

 

そうはいっても、やっぱりたまにブチ切れます(笑)。

先日、私とパパの二人で昼食を食べていた時のコト、テレビにパパが嫌いな某首相が登場しました。

 

パパ
パパ

Aは若いけぇ、何にもわかっちゃおらんのよ。まだ44~45歳じゃろうが

ひめ
ひめ

え? パパ、それじゃAさんの方が、私より若いっていうの?

パパ
パパ

うん!

ひめ
ひめ

はぁ~~~!? パパひどいっ! もうパパとはしゃべりません!

私は、たいてい年齢より若く見えるし、A氏は10歳余り年上のに、なんて失礼なっ!

本気でアタマにきてしまいました(笑)。

 

パパ
パパ

ほうか・・・そりゃすまんかったの

と、自分の発言が私を不愉快にしたコトを反省して、謝ってくれたんだけど、私が大人気なかったね。

思い返すと笑えるのですが、こんなコトもあるのです(笑)。

 

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