認知症パパの温泉旅行【長門湯本温泉編】

2月も、今日で終わります。今年は暖かい冬でした。^^

わが家は、家族4人が引きこもりがち(笑)だったけど、久しぶりにお出かけを楽しみました。

 

ひめ
ひめ

山口の防府天満宮に立ち寄った時の画像です。満開の梅がキレイでしょ? 私は桜より、梅の花が好きなのだ!

 

スポンサーリンク

認知症さんと旅行する時の注意点

 

認知症が進んでくると、一緒に外出するのさえ難しくなってきます。

もちろん、ひとりで出歩いてもらっても困ります。(><;

 

でも、だからといって、家に閉じ込めていては、悪化の一途をたどるだけ。

できるだけ、外の空気に触れさせてあげた方が、良い刺激になるようです。

 

ここで一番の問題は・・・そう、介護する側の心構え
  • 家にいても大変なのに、外で面倒を見きれるか?
  • おかしな発言や行動をとって、まわりの人に変な目で見られないか?
  • もし迷子になってしまったら、どうしよう!?

 

だから、なかなか認知症の家族を連れて歩くコトができません。

 

ひめ
ひめ

最大のネックは、『恥ずかしい』という気持ちかもしれないね

 

客室付き半露天の源泉かけ流しの温泉。手前にシャワールームあり。渓流の景色を眺めながら、いつまでも入っていたいお風呂でした。

外出先は検討を重ね、どこに行くにも絶対ひとりにしないコト

 

うちの認知症パパは、この2年くらいの間に、かなり病状が悪化しました。

今まで、ひとりでできていたコトができなくなり、普通の会話は通用せず、感情の起伏が激しく、すぐパニックに陥ります。

 

こうなると、付き添いは2人以上、おまけに、認知症さんと同性の介護者が必要です。

 

幸い私たち家族は、弟を含めた3人体制。

浴場やトイレにも、男同士で一緒に入るコトができるから、その点は安心していられます。

 

けれど、うちのパパは、もう大浴場を利用できなくなりました。
勝手が違いすぎて、入り方がわからない。世話をする弟の負担が、大きすぎるのです。

 

・・・ってワケで、パパ同伴の旅行には、以下の点をクリアしてから出かけます。

 

1.移動時間、3時間圏内 ➡ トイレの心配や、気持ちをイライラさせないため
2.宿泊先は、部屋露天風呂付 ➡ パパの入浴と、監視(笑)をラクにするため
3.できたら夕食は、部屋食で ➡ 周囲を巻き込んで、食事中に大声で与太話をするため

 

スポンサーリンク

認知症は、旅行を思い出にできるのか?

 

基本的に、うちのパパは温泉や旅行が大好きです。*^^*

ま、誰でもそうでしょうけどね(笑)。

 

でも今は、じっとしているコトができないから、ひとりでウロウロしたり、すぐに退屈し始めます。

そんなパパをなだめすかして、怒らせないよう、常に気を遣うのが私の役目。(^^;

 

今回は、山口県の長門湯本温泉『大谷山荘』に泊まりました。

源泉かけ流しの露天風呂付、86平米のスイートルームで、居心地の良さは抜群でした。

 

 

ひめ
ひめ

でも部屋が広かったせいか、トイレの場所が覚えられず、夜中に何度も私が案内するハメに。素敵なベッドだったのに、一睡もできなかった

ようやく、ひとりでトイレに行けるようになったのは、空が白み始めた頃でした。(^^;

 

それでも、うれしかったんでしょうね。

パパはずっと興奮気味で、ニコニコしていました。

 

パパ
パパ

この『大谷山荘』には、何べんも来たもんよ。懐かしいのぉ~~

というウソを、そばにいるスタッフをつかまえてはでっちあげ、私たちは苦笑い。

 

けれどさすがに、スタッフ教育も行き届いていますなぁ。

面倒くさい与太話を、サラリと聞き流し、上手にパパの相手をしてくれて、本当に感謝です。

 

寝室隣のリビングには大型TVと、テーブルセットや、ソファベッドも。応接室、テラスもあり、広いドレッサーは床暖房でポッカポカ!

認知症が記憶するのは、旅行ではなく、楽しかったという気持ち

 

施設全体は年季が入っていたけれど、お料理も、接客も、お値段に見合った申し分ないサービスでした。

でもパパは、どこに来ているのかさえ、すぐわからなくなる始末(笑)。

 

長男
長男

いい宿に連れてきたって、どうせ覚えちゃいないだろうし(ふんっ)

・・・と、弟は言いますが、私は意味のないコトじゃないと思っています。

 

認知症さんって、確かに直近の記憶が、すぐに飛んでいってしまいます。

自分が何をして、誰がどう助けてくれて、何をしてもらったか忘れます。

 

でも、その時感じた感情だけは、心に積み重ねて、決して忘れるコトがありません。

 

だから、何もわからないようでいて、人によって態度が違っているでしょう?

  • 良くしてくれる人には、自分もやさしく、構ってくれない人には、冷淡に。
  • 楽しいコトが続くとゴキゲンだし、思い通りにならないと怒り出す。

 

久しぶりの温泉旅行は、私たちにもいい思い出になったけど、パパにとっても幸せな時間だったはず。

おかげでしばらくは、わが家も平和に暮らせそうです(笑)。

 

スポンサーリンク

【認知症と旅行のすすめ】今日のまとめ

 

慣れないうちは、私たちもパパの奇行を、恥ずかしく感じていました。

いや、今でもちょっと恥ずかしいかな(笑)。

 

食事のマナーはなってないし、誰かれ構わず話しかけるし(しかもウソつき!)、じっとしていられないし、どこでも「オシッコ!」と叫びます。

ひめ
ひめ

それを叱らずに見守るのは、かなり忍耐力が必要なのよ

病気の家族と外出するのは、きっとみなさん大変だと思います。

でも出かければ、患者さんだけでなく、私たちも気分転換になりますよ。

 

旅先で協力を要請したって、いいかもしれない。

オレンジドクターの有無を調べて出かければ、認知症さんと一緒でも安心かもしれません。

 

前菜、お造り4種、とらふぐ刺し+唐揚げ、鮑のおどり焼…など、お料理も申し分なし! 品数は多いけど適量なので、完食しました!

今日の認知症パパ語録

 

さて、それなりに楽しかった家族旅行。

帰ってみると、ママ友3人が、パパの心配をしていたらしい。(^^;

毎朝、パパと一緒に、ラジオ体操をする仲間だからです。

もう、何かあったのかと思って、家に呼びに行ったのに~

もちろん、お土産はちゃんと買ってあったから、ママがそれを渡して平謝り(笑)。

その話をしましたら、パパは得意顔になりました。

 

パパ
パパ

これじゃけぇ、ラジオ体操は休めんのよ。わしの友達が心配するけぇの

パパは、ラジオ体操が終わったら、3人の奥様方と毎日ハイタッチするそうですが(笑)、みなさんのおかげで、パパの朝はハッピーにスタートしています。

 

今度旅行に行く時は、お友達(ホントはママ友ですけどね)に、ちゃんと報告してから出かけようね。

 

コメント