
配信元:MAXAM
こんにちは、いまだ家族を介護中のユウコ姉です。
余裕のない介護生活だからこそ、ココロのスキマを大切にしましょうね!

今年もブログを読んでくださり、ありがとうございました
【ひとつの机、ふたつの制服】について
いい映画だったなぁ~。
台湾映画って、中国とも香港とも違う趣があるんですよね。
スクリーンに映し出される色味も、なんとなく異なります。
人間味のある湿度っていうのかな。
日本的な情緒さえ感じるような気がします。
この映画は、普通の高校生の青春ドラマ。
でも些細な彼らの日常が、私たち大人の遠い記憶を呼び覚ましてくれるのです。
こういう良作が、たった1週間の上映なんてもったいない。
そのうちネット配信されるだろうけど、映画館で鑑賞すべき一作です。
概要
『ひとつの机、ふたつの制服』(原題『夜校女生』) One desk, Two uniforms
- 製作年/2024年
- 製作国/台湾
- 言語/中国語
- 上映時間/109分
- 配給/ムヴィオラ、マグザム
スタッフ&キャスト
【スタッフ】
- 監督/ジャン・ジンシェン…1973年台湾生まれ。作品『よい子の殺人犯』など
- 脚本/シュー・フイファン、ワン・リーウェン
- 製作/タン・ザイヤン
【キャスト】
- チェン・イェンフェイ(小愛)…2000年生まれ。出演作『無聲 The Silent Forest』他
- シャン・ジエルー(敏敏)…1999年生まれ。出演作『この心亡き者』他
- チウ・イータイ(路克)…1999年生まれ。出演作『台北アフタースクール』他
台湾を代表する若手俳優たちの、キラキラした演技に魅了されます。
あらすじ
1990年代の台北。
名門女子高の受験に失敗し、その夜間部に通うことになった小愛(シャオアイ)は、同じ机を共有する全日制の敏敏(ミンミン)と意気投合し、互いの制服を取り換えっこして一緒に遊びに行くように。
ある日、敏敏の塾に同行した小愛は、男子高校生・路克(ルー・クー)を紹介されますが、実は彼女にとっても彼は以前から気になる存在でした。
やがて、卓球を通して心を通わせるようになった小愛と路克。
それに気づいた敏敏は、心ならずも意地悪な言動を取ってしまい、二人の友情に亀裂が生じます。
友達とも家族ともうまくいかず、つらい日々を送っていた時、突然の大地震に襲われて・・・。
【ひとつの机、ふたつの制服】総評 ★★★★☆
あぁ、なんて素敵な映画なんだろう。
胸を締めつけられるように、私はティーンエージャーに戻っていました。*^^*
10代の頃って、いつも一緒にいる親友が必ずいて、なんでも打ち明けて、親に秘密を持ったものですよね。
それでも言えない隠し事。
小愛と敏敏もそんな嘘がアダになり、仲違いしてしまいます。
災害をきっかけに母親との確執を乗り越えた小愛と、自身の秘密を告白する敏敏。
大切な友情を取り戻した二人に、エールを送りたくなりました。
見終わって、こんなに清々しい気持ちになるのは珍しい。
大人にこそ、勧めたい作品です。

名セリフ&名場面(ネタバレ注意)
日本でいえば、平成初期。
90年代を思い起こす、映画、ドラマ、音楽が満載で、つい口元に笑みが浮かびます。
たとえば、卓球クラブで小愛と路克が初めて出会った時
と、自己紹介する彼が言うんです。
おおっ!!!
監督がファンなのかもしれません(笑)。
また親に反抗する10代後半、きっと誰しも経験していますよね?
早くに夫を亡くし、女手ひとつで娘二人を育てている小愛のママは、何かにつけてケチケチしがち。
そんな母親に反発し、
『一体それで幸せなの?』と憤る娘に
と言い放つ、彼女の本気度が潔い。
そして物語後半、何も成し遂げられない自分を恥じる小愛に、敏敏がいいことを言います。
・・・そうだよね。
でも、もう一言つけ加えるなら、
だと私は言いたい。
それはきっと、年齢を重ねて初めて気づくことなのでしょう。
どこに行ったって、何をしたって、いいんです。
人生に無駄な経験はひとつもないのだから。
ユウコ姉のひとりごと
こんな気持ちを味わいたくて、私は映画を見るんだなぁと今回しみじみ感じました。
心を洗い流してくれるような作品でした。
せっかくシルバー割引が効くんだし(笑)、もっと映画館に通おうと思います。
2026年が、皆さまにとって良い年になりますように!



コメント