こんにちは、認知症家族を介護中のユウコ姉です。
介護は確かに大変だけど、ココロにスキマを作ってあげて、上手にストレス解消しましょうね!

面白いんだけど、賛否両論あり
【ボーン・トゥ・フライ】について
前回見た『無名』に続き、これもワン・イーボーが主演です。
別にファンってわけじゃなく、たまたま面白そうな作品だったから。
・・・実際面白かったのですが。
どうも後味が悪い。(--;

中国のプロパガンダ見え見えなんですよね
その居心地悪さが、映画の良さを半減させているのです。
大迫力のスカイアクション、不可能に挑む男たちの勇気と絆、見ごたえあるシーン満載だっただけに残念です。
概要
『ボーン・トゥ・フライ』 Born to Fly
- 製作年/2023年
- 製作国/中国
- 言語/中国語
- 上映時間/128分
- 配給/ツイン
スタッフ&キャスト
【スタッフ】
- 監督・脚本/リウ・シャオシー…航空業界で空軍の映像制作を手掛けた実績を生かし、本作で監督デビュー
【キャスト】
- ワン・イーボー(レイ・ユー)…出演作『無名』『熱烈』他
- ユー・シー(ドン・ファン)…2023年新人俳優オーディションに参加。本作でデビュー
- フー・ジョン(チャン・ティン)…出演作『インファナル・アフェア』『レッドクリフ』シリーズ他
あらすじ
天才的な空軍パイロットでありながら、トラブルメーカーのレイ・ユーは、ある日、戦闘機のテストパイロット・チャン・ティン隊長から誘いを受けます。
実戦現場を望みつつも、開発中のステルス戦闘機に乗りたくなったレイ・ユーは、厳しい選考を突破して正式なテストパイロットになりますが、そのミッションは過酷極まる訓練の連続でした。
新世代ステルス機はなかなか完成せず、レイ・ユーは仲間と衝突。
常に死と隣り合わせのテストパイロットたちは、果たしてステルスを空に放つことができるのか!?
【ボーン・トゥ・フライ】総評 ★★★★☆
いや、面白かったんです。
ワン・イーボーも、いいのです。
フー・ジョンは当然、素晴らしいのです。
2時間以上あるのに、まったく退屈しなかった。

寝不足だった眠気が吹き飛ぶほどでした
冒頭いきなり戦闘機の攻防戦がはじまり、その迫力には目を見張るばかり!
中国版『トップガン』と言われていますが、本家本元に決して引けを取りません。
・・・が。
最初にも述べた通り、中国の愛国心を煽る【中国至上主義】的な要素が多すぎて、辟易してしまいました。
「戦闘機などの武器を他国は共同開発できるのに、自分たちは孤立無援」とか
「命がけで、独自開発するしかない」とか
自己憐憫と自画自賛のオンパレード。
また「他国を屈服させてやる」といわんばかりに、戦闘機を作り上げる様子が恐ろしくもありました。
不愉快なんだけど、それでも、この映像美には脱帽です。
そこで、
ただの映画として鑑賞するなら、一見の価値ありです。

戦争映画のような殺戮シーンもないしね
ストーリィが単純明快でわかりやすい。
主人公たちの人間的な成長もちゃんと描かれている。
そして何より、あのスカイアクションには興奮してしまいます。

俳優たちがトレーニングを積んで、ほとんどのアクションを演じているのもスゴイ!
またエンディングに、パイロットたちの無線が流れます。
実際に帰還できず空に散った、テストパイロットの肉声のようです。
そのメッセージは愛国心ではなく、家族への愛情だけ。
もっとそちらに焦点を当てれば、良かったのにね。
ユウコ姉のひとりごと
映画が始まって、すぐに笑ってしまった。
中国領域に外国籍のステルス機が侵入、それをワン・イーボーらが追跡し
『ここは中国領域だ。警告を無視した場合は撃墜する』
みたいなセリフがあるんだけど、

どの口がそれを言う!?
もう笑うしかないでしょう。
海であれ、空であれ、陸上でさえ、他国の領域を犯す輩の言うセリフか!?
孤立無援で、偉大な国の理想のために戦い続ける。
なぁ~んて勘違いする人は、まさかいませんよね?(笑)
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