
配信元:child film
こんにちは、認知症パパ他を介護中のユウコ姉です。
介護は確かに大変だけど、ココロにスキマを作ってあげて、上手にストレス解消しましょうね!

半年ぶりの映画鑑賞は、海外アニメ(笑)
【古の王子と3つの花】について
なぜこの作品を選んだのかというと・・・
ミッシェル・オスロ監督の前作『ディリリとパリの時間旅行』が大好きだからっ!
あの感動を再び!
そう期待して映画館へ。
封切初日の朝一番でしたが、私と同じようなオスロ・ファンが結構いるらしく、しかも同年代のお客さんが多かったです。*^^*
3つのオムニバスで構成されていること以外、あえて内容はチェックせず見てきました。
果たして、前作を超える感動を味わえるでしょうか!?
概要
『古の王子と3つの花』 Le pharaon, le sauvage et la maitresse roses
- 製作年/2022年
- 製作国/フランス、ベルギー合作
- 言語/仏語
- 上映時間/83分
- 配給/チャイルド・フィルム
スタッフ&キャスト
【スタッフ】
- 監督・脚本/ミッシェル・オスロ…『キリクと魔女』『ディリリとパリの時間旅行』他
【キャスト】
- アイサ・マイガ(ストーリィテラー)…監督、作家、製作も手掛けるマルチな黒人女優。セネガル出身
- オスカル・ルサージュ(タヌエカマニ/美しき野生児/揚げ菓子の王子)…(出演作)ネトフリ『危険な関係』
- クレール・ドゥ・ラリュドゥカン(ナサルサ/バラの王女)…(出演作)『サイケ』『プチバンビ』吹替
3つの物語を通して、同じ役者さんが声を担当していますが、違和感はありません。
むしろ、時や場所を超えて、美しい世界が交錯するような気がしました。
あらすじ『ファラオ』
古代クシュ王国の王子が上下エジプトを統一し、黒人初のファラオになったエピソードがモチーフ。
タヌエカマニと王女ナサルサは恋人同士。
しかし彼女の母親は「結婚相手にふさわしいのは、ファラオだけ」と、取り合ってくれません。
ナサルサと結婚するために、王子はエジプト遠征の旅に出かけます。
象徴とされる花は、エジプトではお馴染みの「蓮の花」。
あらすじ『美しき野生児』
舞台は、中世フランスのオーベルニュ地方。
冷酷・身勝手な城主である父親から愛されることなく育った心やさしき王子は、ある時、囚人を解放した罪で死罪を命じられます。
が、狩人に命を助けられ、人知れず“美しき野生児”として、弱者を助けながら森の中で暮らしていました。
象徴とされる花は、この地方に自生する「ゲンチアナ」。

配信元:child film
あらすじ『バラの王女と揚げ菓子の王子』
城を追われた王子がたどり着いた先は、憧れのバラの王女の国。
揚げ菓子店で働き始めた彼は、美味しい揚げ菓子を開発し、その評判は王女の耳にも届くようなりました。
やがて二人は愛を育むようになりますが、体面を重んじる厳しい父王に見つかって、さぁ大変!
自由な暮らしに憧れる深窓の姫君と、称号を奪われた王子の行く末は!?
象徴とされる花は、もちろん「バラ」です。
【古の王子と3つの花】総評 ★★★★☆
物語はいずれも、横暴な親に苦しめられる王子&王女が運命に挑むお話です。
ミッシェル・オスロは、王子さまやお姫さまのお城物語が好きなのでしょうね。*^^*
市井の観客の要望に応えながら、さまざまなお話をストーリィテラーが案内するという趣向ですが、
エピソードとしては、そんなに意外性はありません。
『ディリリとパリの時間旅行』みたいな、ハラハラどきどき感もありませんでした。
あえていうなら、最後の『バラの王女と揚げ菓子の王子』が一番面白かったかな。

『ファラオ』はあまりにご都合主義で話としては退屈です
それでも、
なぜなら、映像があまりにも美しいからっ!!!
この絵巻物のような、切り絵のような、影絵のような、平面的でありながら奥行を感じさせる見事な作画は、それだけで感動することでしょう。
本当に繊細で、きらびやかな幻想世界が繰り広げられているんです。
これはもう子供向けのアニメだなんて、言わせません!
日頃の喧噪を忘れ、どうぞうっとりと鑑賞してみてくださいませ。^^
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