【映画】『アフター・ヤン』を鑑賞

配信元:www.after-yang.jp

こんにちは、認知症パパを介護中のユウコ姉です。

介護は確かに大変だけど、ココロにスキマを作ってあげて、上手にストレス解消しましょうね!

ユウコ姉
ユウコ姉

最近、新しい手法の映画が増えましたね

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【アフター・ヤン】について

情景が静かに流れる、心癒される映画でした。

アジア的な緑豊かな風景に、やさしい音楽がシンクロしてなんともいえない心地よさ。

アメリカ映画なんだけど、“わびさび”を感じるっていうのかな。

こういう作風はアジア人ならではですね

会話も一種、禅問答みたいで心に響きます。

クローン人間やAIロボットと共存する近未来の物語でありながら、なぜか懐かしいクラシック・ムービーを見ているような不思議な余韻が残ります。

韓国出身のコゴナダ監督、今後も注目です。

 

概要

『アフター・ヤン』 After Yang

  • 製作年/2022年
  • 製作国/アメリカ
  • 言語/英語、中国語
  • 上映時間/96分
  • 配給/キノフィルムズ

スタッフ&キャスト

【スタッフ】

  • 監督・脚本・編集/コゴナダ…韓国出身『コロンバス』で長編デビュー
  • オリジナルテーマ/坂本龍一…元YMOメンバー『戦場のメリークリスマス』など受賞歴多数
  • 音楽/Aska Matsumiya…LAで活躍中の作曲家『アイム・ユア・ウーマン』『ブルーズド』など

本当に芸術的な作品に仕上がっています。素晴らしいアーティストが結集した結果ですね!

【キャスト】

  • コリン・ファレル(ジェイク)…茶葉を販売しながら、妻、養女、AIロボットと暮らす男
  • ジョディ・ターナー=スミス(カイラ)…ジェイクの妻
  • ジャスティン・H・ミン(ヤン)…ミカの子守役として購入された中古ロボット
  • マレア・エマ・チャンドラウィジャヤ(ミカ)…ヤンを兄のように慕う中国人養女

たまたま数日前【アマプラ】で映画版『S.W.A.T』を見たばかりで、コリン・ファレル年食ったなぁと、しみじみ思いました(20年前だから当然か)

彼の妻役があまりにも整っていて、彼女もAIに見えました(笑)。

配信元:Movie Walker

あらすじ

茶葉店を営むジェイクは、妻カイラ、養女ミカ、そして今や家族の一員でもあるAIロボットのヤンと慎ましくも幸せに暮らしていましたが、ある日突然ヤンが停止。

人間と変わらない外見と、精巧なプログラムを持つヤンですが、誰に頼んでも修復適わず、一家は途方に暮れてしまいます。

特にミカにとって、ヤンは兄も同然。何とかヤンを直そうと奔走する中、ジェイクはヤンのメモリに膨大な記録が残っているのを知り、彼の目を通して過去を読み解き始めるのでした。

 

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【アフター・ヤン】総評 ★★★★★

いい映画でしたぁ~。

すごく新しい手法だと思うのですが、どこかノスタルジックです。

この監督、小津安ファンなんですって

ロボットが家族の一員になれるのか?

ロボットにも感情があるのか?

ヤン自身は一体何を考えていたのか?

 

ヤンが写し撮った記録を見ながら、ジェイクは彼の過去と、自分たちに向けられたであろう愛情を探そうとしているようでした。

彼が知りたかったのは、

AIであるヤンの秘密と愛

それはミステリーでもあり、見ている私たちも一緒にヤンの愛を発見したくなるのですが、そこに答えはありません。

人間的な感情を求めること自体、ナンセンスですよね。

5つ星の採点評価は ★★★★★

月日がたってから、また鑑賞したくなる映画です。

小津安映画のように、年とともに感じ方が変わる作品だと思います。

配信元:Movie Walker

名場面&名セリフ(ネタバレ注意)

短い映画だけど、心に残る素敵な場面やセリフがたくさんありました。

たとえば、ヤンのメモリの中に若い女性の姿を追うシーンがあり、ジェイクは「ヤンに恋人?ロボットが恋愛!?」と考えて彼女を探し、こう聞きます。

ジェイク『ヤンは人間になりたいと思ってなかった?』

彼女は鼻先で笑います。

エイダ『いかにも人間がするような質問ね。誰もが人間になりたがるなんて、思い上がりよ』

実は彼女はクローン人間で、ヤンはオリジナルである彼女の大叔母とかつて一緒に暮らしていたというわけです。

そこに何らかの思い入れがあったのかどうかは、やはり謎のまま。

でも謎だからこそ、いいのです。

 

一方、ジェイクの妻カイラとヤンの会話は、まるで禅問答。

死んで何もかも無になってしまうのを恐れるカイラに、ヤンが言います。

ヤン『僕は無でも構いません。きっとそうプログラムされているんです』
カイラ『でも何も残らないなんて悲しくない?』
ヤン『無がなければ、有も存在しないでしょう?』

ヤンというAIロボットには、悟りの境地をプログラミングされていたのかもしれませんね。

 

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