
配信元:映画の時間
こんにちは、認知症パパを介護中のユウコ姉です。
先月から週一ペースで映画鑑賞中(笑)。

う~ん、予告は面白かったけど、ちょっとビミョ~
【テーラー】について
映画館で見た予告編があんまり面白そうで、それにつられて見てきました。
『リスペクト』より混雑していて正直、驚きました。
この作品、そんなに話題になってるんですか?
私は軽いコメディが見たくて出かけたんだけど、高級紳士服の仕立て屋が屋台でウエディングドレスを作るというエピソートは奇抜だし、ファッションを楽しむことができますもんね。*^^*
ギリシャ映画といえばアンゲロプロスしか思い浮かばず(笑)、やたら長くて哲学めいた重苦しいイメージでしたが、知らないうちにいろんな作品が生まれているようです。
青い空と白い建物、ギリシャの下町風景も魅力かもしれません。
概要&受賞歴
『テーラー 人生の仕立て屋』 Tailor
- 製作年/2020年
- 製作国/ギリシャ、ドイツ、ベルギー
- 配給/松竹
- 上映時間/101分
- 言語/ギリシャ語、ロシア語
受賞歴
- テッサロニキ国際映画祭ギリシャ国営放送協会賞受賞
- 〃 国際映画批評家連盟賞受賞 他
スタッフ&キャスト
【スタッフ】
- 監督・脚本/ソニア・リザ・ケンターマン…ギリシャ出身、本作が初の長編監督作品
- 共同脚本/トレイシー・サンダーランド…アメリカ出身、監督とはロンドンでの同窓生
- 衣装デザイナー/ジュリー・ルブラン…ベルギー出身、本作すべてのドレスデザインを担当
この映画は“次世代のカウリスマキ”と期待される女性監督のデビュー作。ちょっとシニカルな独自目線がそう評されるのかもしれません。今後の作品が楽しみです。
【キャスト】
- ディミトリス・イメロス(ニコス)…高級スーツを仕立てる心やさしい中年男
- タミラ・クリエヴァ(オルガ)…タクシー運転手の夫と娘と暮らす専業主婦
あらすじ
アテネに住む独身男ニコスは、父親と高級紳士服店を営んできましたが、時代は変わり、店は廃れて、銀行からは差し押さえの通知が。ショックを受けた父親が倒れたのを機に、彼は廃材で仕立て屋の屋台を作り、リヤカーを引いて街中に繰り出します。
でも高級スーツを仕立てる客はおらず、逆にレディス需要が高いと知って、ワンピースやウエディングドレスを売ることに。
仲良しだった近所の少女とその母親が協力し、商売は軌道に乗り始めるものの、お人よしのニコスは儲けることができず、また別の問題も生じ始めて・・・。
【テーラー】総評 ★★☆☆☆
期待値が高すぎて、過小評価になってしまったのかもしれません。(^^;
ギリシャの風景は素敵だし、風になびくドレスはどれも美しい。主人公と少女とのふれあいは微笑ましく、ちょっとマヌケなお人よしニコスの行動がおかしくて、つい微笑みたくなりました。
・・・が、最初、未亡人かと思ってた少女の母親オルガの夫は健在で、なにやら怪しげな雰囲気に。
怪しいだけなら良かったんだけど、ラスト後味の悪さを残して終わったので、
私的には残念です。
世の中の評価は高いようですから、他の方はもっと気に入ったのでしょう。
カウリスマキ好きの私は、次回作を見て、この監督が好みかどうか再評価しようと思っています。

個人的に残念だった点(ネタバレ注意)
毎回しつこいようですが(笑)この副題いりますか?
どうも最近の日本語タイトルは、見る側の想像力を削いでしまうような、説明しすぎるような、野暮ったいものが多いように思います。

それと、このお話に主人公の“不倫”は必要だったのだろうか?
…先に進みそうで進まない
…惹かれ合いつつ一線を越えられない
…切なくも、もどかしい大人の恋愛
そんな奥ゆかしい展開ではダメだったのでしょうか?(笑)
オルガの娘との素敵な関係が台無しになってしまって、ひとり移動テーラーで旅立ったニコスが憐れで、私は良い気分に浸れませんでした。
前半とても愉快だったから、なおさら残念なのですが、ギリシャ発の新しい気風を感じる作品であることは間違いありませんね。*^^*
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