『復讐者たち』実話に基づくサスペンス【映画】

こんにちは、認知症パパを介護中のユウコ姉です。

介護は確かに大変だけど、ココロにスキマを作ってあげて、上手にストレス解消しましょうね!

ユウコ姉
ユウコ姉

母が私の外出を嫌がっていたため、今年初めての映画鑑賞(ToT)

 

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【復讐者たち】について

この秋はどういうわけか、ホロコーストを題材にした映画が多い。

私自身、この手の作品は充分だと思っているのですが、これはちょっと視点が異なっていて興味を持ちました。

なにせ、第二次大戦後のユダヤ人による復讐劇なのです。

特定の人物に恨みを晴らす筋書きは小説によくありますけど「600万人の命を600万人で償わせる」なんていう物騒な復讐ものは初めてです。

しかも、実話ベースというから恐ろしい

主人公マックスを演じたアウグスト・ディールがなかなかの名演で、収容所から逃れて街をうろつく表情は、まるで死に損なったゾンビのよう。

やがて同じ苦しみを持つ仲間たちと究極の復讐を遂げようと誓うのですが、従来のホロコーストものにはない、緊張感あふれるサスペンスに仕上がっています。

概要&受賞歴

『復讐者たち』 PLAN A

  • 製作年/2020年
  • 製作国/ドイツ、イスラエル
  • 配給/アルバトロス・フィルム
  • 上映時間/110分
  • 言語/英語

スタッフ&キャスト

【スタッフ】

  • 監督・脚本/ドロン・パズ&ヨアヴ・パズ

【キャスト】

  • アウグスト・ディール(マックス)…出演作『名もなき生涯』『イングロリアス・バスターズ』
  • シルヴィア・フークス(アンナ)…出演作『ブレードランナー2049』

あらすじ

1945年、ホロコーストから生還したマックスは、生き別れた妻子が殺されたことを知り、絶望するとともにナチスへの復讐を誓います。

そんな折、密かにナチス残党狩りをしている英国部隊のユダヤ旅団と出会い彼も加わりますが、一方で“ナカム”という過激な組織とも関わることに。

ナチスのみならず一般ドイツ人の粛清を企てるナカムを阻止するという名目で組織に潜入したマックスでしたが、実はその計画に加担するつもりでいました。

ナカムのリーダーが猛毒の密輸に成功すれば、市街地の水源を汚染して皆殺しに・・・。

本当に実行されつつあった大量殺人未遂事件です。

 

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【復讐者たち】総評 ★★★☆☆

冒頭でも述べたけれど、ホロコーストものはもう充分見てきました。

それにこんなことを言うのはなんですが、イスラエルの人たちも他民族に対して容赦ない。(ーー;

映画でも彼らの執念深さに恐れを抱いたっていうか、実際に「プランA」と呼ばれる大量殺戮が行われようとしていたことに震撼します。

5つ星の採点評価は ★★★☆☆

この作品は、従来のホロコーストの悲惨さとは一線を画す、スリリングなサスペンス映画として立派に成り立っている点が評価でき、一見の価値ありと思いました。

名場面&名セリフ(ネタバレ注意)

名セリフではないのですが、ぞっとするこの一言は、ずっと記憶に残りそうです。

『目には目を。600万人の命には600万人の命を』

こんなスローガンのもと、主人公マックスが水源に猛毒を注ごうとする場面は、本当に緊迫感にあふれていました。

見ているこっちは、本当にドキドキ!

猛毒を浄水場地下の水源に持ち込んだマックスを、ユダヤ旅団のミハイルが止めようとするけれど、そんな彼を容赦なく殺し、毒を流しいれて、自分自身も水中に身を投じ・・・

その後、市街地は死体であふれかえり、静寂と土埃だけが風に舞うというシーンは本当に怖かった。

「うそっ、毒入れちゃったの?」

「そんな史実、どこにもないのにっ!?」

うろたえた直後、画面が巻き戻り、それがマックスの妄想であるとわかって心底ホッとしました(バカみたい?)(笑)。

結局、彼は猛毒密輸中のナカムのリーダーを密告し「プランA」を阻止することに。

『いい人生を送ること。それが最大の復讐だ』

ミハイルに言われたポジティブな復讐を遂行するために、マックスは民族の故郷の地に向かうのでした。

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