前回は、認知症などが原因の「せん妄症」の種類や、症状についてのお話でした。
うちの認知症パパの誇大妄想も一種のせん妄。毎日これでもか!ってほどの作り話に花が咲きます(笑)。
せん妄症のやっつけ方、いっしょに考えてみませんか?
認知症の勘違いにつきあうのも介護
普通に暮らす私たちからすれば、信じられないようなコトを、認知症の人は口走ります。
慣れないうちは「アタマ、おかしいんじゃないのぉ?」と、言いたくなります。注*アタマおかしい病気です(笑)。
うちのパパなんて、ありもしないモノを探したり、やってもいない体験談を語ったり、被害妄想爆走中。
認知症さんは、いつも真剣に話している
「せん妄」と言われる幻覚がひどくなると、本当に見えないモノが見えるんですって。
そばにいる人間は「つきあってらんない」というのが、正直なところですが、それじゃ大騒ぎされるのがオチなのです。
事態を収拾するためにも、まずは幻覚につきあうコトから始めましょう。
せん妄退治のかしこい方法
すいぶん前に読んだ新聞記事ですが「なるほどなぁ~」と、感心したコトがありました。
少し紹介してみますね。^^
その家では認知症のおばあちゃんが、毎日「オバケが出る!」と大騒ぎ!
でも、お孫さんが偉かった。
「よし、俺が退治してあげよう!」と、ホウキを振り回し、オバケ退治に乗り出したそうな。
「ばあちゃん、オバケやっつけたよ! これでもう安心だ!」
おばあちゃんは胸をなでおろし、その日を境に、オバケ騒動は幕となりました。
いいお話ですね~~。(⌒▽⌒)
オバケがいなくなっても別の幻覚を見るかもしれませんが、それはまた、その時の話です。
虫や泥棒騒ぎを上手におさめる、対策法
たとえば「虫がいる!」と大騒ぎになった時は、芳香剤でも撒いたらいかが?
⇨「外に逃げたよ」って言えばOKです。
「ドロボウが出た!」と言われたら?
⇨「さっき、警察につかまったらしいよ」と答えるのは、どうでしょう(笑)。
要は、不安を緩和してあげればいいだけです。
そう思うと、相手をするこっちも気が楽になりますよね。^^
本人の主張に同調してあげるだけで、納得してくれるのかもしれません。
【認知症のせん妄退治】今日のまとめ
うちのパパは、まだオバケを見たコトはありません。泥棒騒ぎも起こさないな(笑)。
でも夜中の悪夢と現実が、ごっちゃになるコトはよくあります。

テレビドラマの犯罪を、引きずっていたりしてね
本人の中ではトラブル発生中なので、私たちは「へぇ~そりゃ大変だったね。パパ、ご苦労さま!」と、同調して褒めてあげます。^^
今日の認知症パパ語録
最近のパパの妄想ヒット(笑)は

わしゃ、この犯人とすれ違ったんじゃ
未解決事件の犯人が、このほど広島でつかまった時のコト、ニュースを見ながらパパ絶叫!

そうそう、この顔よ。あの時は、まさか犯人とは思わんかった。ケータイで写真でも撮っときゃよかったのぉ
はい、パパの妄想です。(^^;

パパ、そんな怖いコトせずに正解よ。写真撮って、乱暴されたらどうするの? 犯人はつかまったんだから、もうそれでイイじゃない

うん、それもそうじゃのう。触らぬ神に祟りなしじゃ
こういう会話で、パパも満足してくれます。*^^*
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