家族の世話になっている・・・それを自覚してるのでしょうか?
認知症のうちのパパは、時々みんなの役に立とうと奮闘します(笑)。
しかし、よかれと思ってしているパパの親切に、家族は手を焼いています。(^^;
認知症パパが、妻のためにできるコト
日に一回、うちのママは「ちょっと、ちょっと」と私を呼びます。
それはたいてい、パパへの苦情がある時、本人に文句言っても仕方ありませんからね。

最近は、こんなトラブルがありました・・・
わが家の両親の部屋は、6畳二間つづきの和室で、パパはベッド、ママは布団を敷いて寝ています。
実は3年ほど前、うちのママは大きな手術を受けて、退院後も自宅療養の期間が長く、家のコトは全部、私がしていました。
認知症パパが、二人分の寝具を用意するワケ
ママには、そんな不満があるそうな(笑)。
今でも毎夜パパは必ず、ママの布団の準備をしようとするらしいのです。
それも自分のベッドの上に、ママの布団を、バサリ!

あれ、やめてくれんかね。自分のベッドに私の布団のせてジャマでしょうに
要は、自分の寝具にさわってほしくないってコトですよね。
長年連れ添ってきた夫婦のくせに、冷たいなぁ~。(--;
認知症パパの親切が、バージョンアップ!

何回ほっといてって、言ってもわかってくれないんだもん

パパは親切のつもりだから、良しとしようよ。ママだって、押入れから取り出すより便利でしょ
・・・一応、私はパパを擁護しますが、ママはふくれっ面です。
ああ、あちらを立てれば、こちらが立たず(笑)。
そして昨日の夜のコト、いつものように、またママに呼ばれました。

ちょっと、ちょっと、アレ見て、アレ!
ママが指差す方を、のぞいてみますと、和室に布団が敷いてあるだけで、別に変わった様子はありません。

何?

布団よ、布団!

だから、布団が何?

あれ、パパが敷いてくれた!
・・・え゙!? パパの親切が進化しているじゃありませんか!?
認知症さんの好意は、時々ムダになる

あらら、それは親切ねぇ

なんで、余計なコトするんだろ

ママ、それはないでしょ。ちゃんと敷いてくれてるじゃない

でも位置が違うもん。ほっといてくれりゃいいのに
・・・ママ、冷たい。(--;

っていうか、頼みもしないのに、なんで人の布団を敷くわけ? なんで、あの位置なわけ?
当人は、ベッドでスヤスヤお休み中、私たちは当然ひそひそ話です。

なんでって・・・パパに「なんで」はありませんっ。本人もわからないのに、イチイチ「なんで?」って言わないの

・・・・そういや、そうね
ママは妙に納得し、それ以上なにも言いませんでした(笑)。
【認知症に理由はない】今日のまとめ
でもそれは、私たちの感覚に沿った常識とは当然かけ離れています。
だからね、ありのままを受け入れる以外、スベはないのよ。

そうか~、理由ないのかぁ
はい・・・っていうか、理由は理解できないの。
ママは夕べ、またひとつ賢くなりました(笑)。
今日の認知症パパ語録
自称スーパースターのうちのパパ、彼は独学で学問をおさめたコトになっています。

特に化学はトコトン勉強したからね。コレくらいの知識は、当然よ
な~んて言って、鼻を穴を膨らませます。
確かに、工業高校時代に化学を専攻したようです。
高校卒業後、地元の薬品会社に入り、もちろん、それなりの知識はありますが・・・
勉強ギライで、やっとこさ高校に入れたと聞いていたけどね。(^^;
叔父が、裏から手を回したという噂もあったっけ。
もしかしたら創作したそのお話が、パパの理想なのかもしれません。
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