なにも認知症に限らず、身近な人が病気になると、家族は多かれ少なかれ苦しみます。
体力面だけでなく、つらいのはきっと精神面。心配して看病して、心身ともに疲れますよね。
認知症患者が家族がいると・・・まず、メンタル面でやられます。(--;
認知症を理解するには時間がかかる
なにせ、カラダは元気なんです。だから知人に「パパさん、元気?」と、聞かれると

アタマ以外は、とっても元気
私は、そう答えます(笑)。
見た目病気っぽくないから、家族でさえ認知症は病気だと忘れがち。パパの言動に、

アタマ、おかしいんじゃないのぉ!
と、腹を立てたり(←頭おかしくなる病気ですけど)

なんで、こんなにガマンしなきゃいけないワケ?
と正直、イライラがつのる日々もありました。
そのうち、認知症の扱いに慣れてくる
これがもし普通の病気とかケガだったら、もう少しいたわってあげられたのでしょうか。
わが家でもパパと口論になり、誰かが間に入って仲裁する、そんなコトがつづきました。
そして家族は悟るのです「あー、コレが認知症なのね」と。
わが家は日々コレ、認知症との闘い
パパとの距離がいちばん近いのは、やはりママです。
それだけに、パパの言動にイチイチ反応してました(笑)。

パパがね今日こんなコトした! それにこんなコト言われた!
涙目で、私に訴えていたもんです。それが今では、

今日ね、パパがまた××やった(うふふ)
とニンマリ、笑い話にする余裕が出てまいりました。
腹がすわってきたというか、機転をきかせるコトさえできるようになってきた。
とても良い傾向ですね。^^
パパの笑顔は、家族みんなのゆとりの証拠
家族の表情がやわらぐと、認知症であるパパ本人も笑顔になります。
逆に私たちがツンケンしてれば、パパだってゴキゲンななめになるわけです。
ひとまず、わが家は認知症に少し慣れてきたようです。
パパの不可解で不愉快な言葉や行動にも、過剰反応しなくなったしね。
そして一人ひとりがストレスをためないように、互いに協力しています。
それぞれの趣味をジャマしないとか、やりたいコトができるように配慮してあげるとか、些細な協力ですけどね。
私たちが元気で明るく暮らせてこそ、パパも元気でいられるはず。
そうでしょ? そうだよね?
パパ、結構ハッピーだよね?・・・なんだか強制してますか?(笑)
【家族の苦悩】今日のまとめ
認知症に対して、いろいろ不安になるのは仕方ない、私はそう思います。
「もう慣れた」と宣言している(笑)今だって、ふと先のコトを考えると怖くなる夜もあります。
でも悩みながらでいいんじゃないかな、完璧な介護も、完璧な答えもないんだし。
今日の認知症パパ語録
さっき家族4人で、うどん屋に行きました。

あぁ、うまかった! 3人前は食ったかな
・・・ウソです、セットメニューを食べただけです。(--;

これで、百まで生きられるわい
・・・なんですと!? 少し前は「あと2~3年しか生きられない」と言ってたのに。
それが、ついに百まで生きる?

どんどん目標寿命が延びていき、こっちが追いつかないかもしれません
でも「長生きしたい」と思うようなら、とりあえずパパは今、幸せなのね。^^
コメント
ママさん、すごい!
もちろんユウコさんもすごい!
笑える余裕が出てくるって…。
認知症って(周囲の)人間を大きくする病気なんでしょうか?
これまでになかった事態を、機転をきかせて乗り切るママさん。
もしかして、パパさんが、ママさんのボケ予防に一役かっているのかも?
もちろん、こんな呑気なこと言えるのは、直面していないからなのですが…
ほっこり笑わせていただきました!
ありがとうございます。
ゆえさん、読んでいただきありがとうございます。^^
まったく、ゆえさんのおっしゃる通り! 認知症って、すごくやっかいな病気ですけど、考え方次第では、まわりの人を成長させます。私たちもそれを実感しているところです。
今に笑う余裕がなくなるのかなぁと感じるときもありますが、その頃には家族全員もっと図太くなっていると思います(笑)。