意外に思うかもしれないけれど、アルツハイマー型認知症の人って、受け答えが驚くほどスピーディー。
返答に、しどろもどろしそうでしょ? いえいえ、バカにしたもんじゃありません(笑)。
むしろ昔より、切り返しが早くなっているようです。
上手に受け答えするから、最初は気づかない
けれど、よくよく話してみると「あれれ? なんかおかしい」って気づきます(笑)。
あまり深く考えずに、思いつくままをしゃべるからでしょうね。(^^;
なんだか不思議・・・いろんなコトを忘れていく一方で、おしゃべりの速度が早まるんだから。
いつも一緒にいる家族は別として、たま~に会う程度だと「ホントに認知症?」と、思われたります。

そんなふうに、見えないけど?
実際、知人にもそう言われました。
これは数年前のお話、今はどっから見ても、立派な認知症ですからね(笑)。
介護認定泣かせの、会話上手
認知症になりたての頃は。。。
- 人の話に、上手に乗る
- オーバーリアクションで、話に応じる
- 相槌をうちながら適当に返事をするもんだから、相手もうっかり勘違いする
認知症の介護認定がむずかしいのは、こういうコトなのです。(><;
たとえば、病院で「認知症ですね」と、判断されたとしますよね。
でも介護認定をする際、区の職員さんに、本人がうまく受け答えをしたら。。。
滑舌よく打てば響くように話すから、かなり家族の手をわずらわせていたとしても、認定ランクが上がらなかったりするわけです。
ペラペラしゃべって、本人は得意満面。(^^;
十分なサービスを受けられない家族にしてみれば、理不尽な話です。
そこんとこ配慮してほしいよね、役人さんも、ホントはわかってるでしょ?
これが認知症って、もんなのに。
ああ言えば、こう言うのも、特徴です
そして、一筋縄ではいかないのも、認知症の困った症状のひとつ。
あきらかに、パパの失態とわかっていても、本人は自説を曲げません。
しまいには面倒になってきて「そうね、やっぱりパパが正しいわ」と、こっちが負けてしまいます。
そんな時、私は心の中で

あぁ~言わなきゃよかった。めんどくせぇ~
半分ヤケに、なっています(笑)。
うるさくても言い訳しても、怒っちゃダメよ
うちのパパの発言には、相手を思いやるとか、どう思われるかなんて一切関係ありません。
本当に自分は正しいのか・・・そんな自戒は、米粒ほどもないのです。
- 都合の悪いコトは、端から忘れる
- 自分の失敗は、なかったコトにする
- 気に入らなければ、他人のせい
コレ、病気じゃなかったら、後ろから刺されますよ!(笑)
まったく、やっかいな病気ですねぇ、アルツハイマー型認知症ってヤツは。
いつか、しゃべらなくなる日が来るだろうか

いつになったら、しゃべらなくなるんかね
パパのあまりの口の悪さに、ママは辟易しています。
気持ちはわかるよ、でもね。

認知症が進んで、全然しゃべらなくなった人見たことあるでしょ? そうなったら淋しいよ
ママも、重度の認知症さんを知っています。
アルツハイマー型認知症が悪化すると、すべてに無関心になっていく・・・なにか問いかけても、無口なままです。
そうなるくらいなら、今のパパがマシかもしれません。

そうかぁ、うるさいうちが”華”かもね(笑)
私たちは、結局そういう結論にいたります。
最善かどうか、わからないけど、これがわが家の唯一の作戦です。
パパ~、わかってんの~?
【認知症の切り返し】今日のまとめ
毎日のように話をしたり、長時間いっしょにいればわかります。
「もしかしたら、認知症なのかしら?」ってコトが。
でもそんなコト、聞くわけにもいきません。
もし、それらしき切り返しをされたら、聞き役に回った方が得策ですよ。
絶対に、言葉を正したりしないコト。
怒らせないように、おしゃべりさせておきましょう。
今日の認知症パパ語録

・・・ったく、ああ言えば、こう言う!
あらららら、最近パパに逆襲されるようになりました(笑)。
パパにそう言われて「どっちがだーー!?」と、切り返すのはガマンしなきゃ。
パパが席をはずしたら、私とママは顔を見合わせ

こっちの言うセリフよね~

ホントよね~~
と、こっそり悪口を叩くのです(笑)。
これくらいのストレス解消は、パパも許してくれるよね? *^^*
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