認知症パパ、息子を忘れる?

県外に住んでいる末弟が戻ってきました。

認知症パパと、休職中の兄ちゃんが気がかりなのでしょうね。

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認知症パパ vs. 次男坊

今までは、1年に一度帰るか帰らないかだったのに、今年になって二度目の帰宅。

仕事が忙しいはずなのに、3連休を取ったらしい。

 

少し前から一緒に住んでいる私たちさえわからないことがある、うちのパパ。

果たして末弟を覚えているでしょうか?

 

こちらに戻ってきた1日目。

昼間、パパはデイサービス。

夕方、ちょこっと弟が外出した間に帰宅したパパは、早々と入浴と食事を済ませ、あの子が帰った時にはすでに寝ておりました。

 

2日目。

この日、パパはデイサービスがお休み。

台所で二人は顔を合わせたけれど、パパ、素通り。(><;

次男坊
次男坊

ただいま~

パパ
パパ

・・・・・

パパ~~、たとえ相手がわからないとしても『おはよう』ぐらい言えるでしょ!?

無視された弟は気まずそうです(当たり前だ!)

 

顔を見ても、わからない?

仕方なく横からママが口添えしました。

ママ
ママ

パパ、うちの末っ子でしょ?関西から休み取って戻ってきたよ

パパ
パパ

ふぅ~~ん

起きたばかりで、まだ夢の中だったのかもしれません。

ママ
ママ

『ふぅ~~ん』じゃないでしょ!息子の顔忘れたの?

ママ~、こんな時に怒ったってムダだってばぁ。

しょうがないから、今度は私がパパの肩を持つことに。

ひめ
ひめ

パパは目が覚めたばっかりだからよね?あんまり難しいこと聞かないで

パパ
パパ

・・・うん

この場は、起床後が原因ってことで決着をつけました。

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認知症パパの記憶が戻る時

そして、午後。

たらふく食べて(末弟は大食漢なのです)ソファで爆睡中の弟を見て、パパがふと立ち止まりました。

今がチャンスだ!!!

ひめ
ひめ

パパ~、そこに寝てるの、だ~れだ!?

パパ
パパ

次男坊じゃないか

ひめ
ひめ

そうよぉ~、パパに会いに仕事休んで帰ってきたんだって

パパ
パパ

ほうか、ほうか。そりゃご苦労なことじゃのぉ

よっしゃ!

ちゃんと回路がつながった!

そのやり取りに気づいた弟が目を開けて、パパに右手をあげました。

次男坊
次男坊

ただいま~

パパ
パパ

はい、お帰り

今さらかい(笑)。

 

時間がたったら、また振出しに戻る

半年前くらいから、久しぶりに会う人がなかなか思いだせない、うちのパパ。

時間とともに記憶がよみがえるようですが、近所の方など挨拶してもスルーするパパに対して、やはり怪訝な顔をされます。

そして、家族は毎回ショックです。

パパ
パパ

ユウコさん、じゃったかいの?

実は昨夜もそう聞かれました。

まだ『あんた誰?』でないだけマシかもしれません(笑)。

 

県外に住む弟は、これから頻繁に戻ってきそう。

特に仲良し親子じゃなかったけれど、自分を忘れられるって相当つらいものだから。

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【認知症パパ、息子を忘れる】今日のまとめ

認知症さんにとって、人の名前や顔を忘れるのは、ごく一般的なことです。

別に珍しいことでもないし、ひと様の話を聞く時には

あぁ~ホントに?それは困りましたね

とか返答するのが一般的。

けれど、いざ目の前で肉親に『あんた誰?』なんて言われてみると、そりゃもう衝撃を通り越して腹が立ってきます。

よその施設で、他人に世話してもらうのと同じかよ!?

って気持ちになりますよねえ~。(^^;

 

でも、決して同じじゃないのです。

家族の介護には、ココロの奥底できっと感謝していると私は思います。

別に感謝されたいわけじゃないけれど『シアワセだなぁ~』と感じているんじゃないかなぁ。

 

今日の認知症パパ語録

末弟が帰ってしまうと、わが家にはガラ~ンとした静けさが漂います。

図体が大きいし、よくしゃべるし、豪快に飲み食いして賑やかなのです(笑)。

 

で、その余韻に浸っているのか、うちのパパはよくこんなことを言いました。

パパ
パパ

あれ?うちは4人家族じゃろ?

食事時のテーブルセッティングが3人分に戻ったせいです。

でも。

今回パパは弟が帰っても、何も言いませんでした。

存在がユウレイ化してしまいそうで、悲しいです。

でも今に、私たちもユウレイの一員になりそうです(笑)。

 

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