認知症パパは「お腹が痛い」?

中国地方の桜は、ほぼ終わりました。

うちの認知症パパは今年、桜の花に気づいたでしょうか。

スポンサーリンク

認知症パパ、デイサービスを早退

数日前の昼下がり。

私が部屋でくつろいでおりますと、自宅の電話が鳴りました。

パパのデイサービスのスタッフからでした。

すみませ~ん、パパさんが「お腹が痛くて帰りたい」とおっしゃってるんですけど

ありゃりゃ。

私は、すぐ迎えに行くと伝えました。

歩いて10分の距離なので、迎えに行くのは簡単だけど、平和な午後が一変しました。

スタッフによると、少々機嫌も悪いらしい。

【お腹が痛い】から【機嫌が悪い】のか?

それとも【機嫌が悪い】から【お腹が痛い】と言っているのか?

おそらく後者だと思うのですが。

早退理由は「お腹が痛い」?

うちのパパはよく「お腹が痛い」と主張します。

でもパパの「お腹が痛い」は、子供の言い訳と同じこと。

何か不愉快になったり、サボりたい時=「お腹が痛い」になるのです。

施設に着くと、エレベーターの前でスタッフの女性に付き添われて、パパが私を待っておりました。

ひめ
ひめ

パパ、どした?帰りたくなったの?

パパ
パパ

うん

ひめ
ひめ

そっか、じゃ一緒に帰ろうね

私は理由は聞かずに、すぐパパの手を取りました。

本当に申し訳ありません(汗;

スタッフの女性に何度も何度も謝られました。

ひめ
ひめ

いえいえ、こちらこそご迷惑おかけしました

電話してくるくらいだから、うちのパパがよっぽど駄々をこねていたに違いありません。

本当にごめんなさいです。m(_ _)m

スポンサーリンク

不調の原因は、せん妄かも

パパを迎えに行ったのは、これが初めてではありません。

何度か、私が連れて帰っています。

今日はそれほど不機嫌でもなく、一緒に歩くうちに、何も聞かないのにパパが語り始めました。

パパ
パパ

あのバカの顔を見よったら気分が悪うなったんよ

え゛・・・もしかしてデイサービスの仲間とケンカでもした!?

私は急に不安になりました。

ひめ
ひめ

パパ、誰が気にくわなかったの?

パパ
パパ

ヨウイチのバカたれよ

ひめ
ひめ

ヨウイチって…おじいちゃんのこと?

パパ
パパ

ほうよ!オヤジよ!

おっと。

幻覚が見え始めたか?(ーー;

ひめ
ひめ

パパのお父さんは亡くなったよ

パパ
パパ

ほうじゃったのかいの?

ひめ
ひめ

うん。だいぶ前に亡くなったよ

パパ
パパ

ほうか、ほうか。なぁ~んじゃ

「ほうか、ほうか」じゃないでしょうが。

デイサービスで、ふとした拍子におじいさんとの嫌な思い出がよみがえって不機嫌になったのかなぁ。

これじゃスタッフも、たまったもんじゃありませんよね。(^^;

翌日、元気にデイサービスへ

デイサービスから早退したパパは、自宅で大いにくつろぎました。

私とママは、全然くつろげませんでした。(ToT)

おやつも夕食もたっぷり食べて、絶好調のワガママキング。

翌日はデイサービスに行ってくれるのかなぁ。

そして次の朝。。。

パパ
パパ

今日もデイサービスか?行かんにゃいけんのか?

ひめ
ひめ

行きたくない?昨日も途中で帰ってきたけど、今日もやめる?

認知症は、あまのじゃく。

こういう時は、無理強いせずに下手に出るのです。

パパ
パパ

昨日わし休んだんか?

ひめ
ひめ

そうですよぉ。パパの好きにしてください

パパ
パパ

やっぱり行こうか…

はい、この日は私が勝ちました(笑)。

夕方まで、ちゃんとお勤めを果たしてきてくれました。^^

スポンサーリンク

【認知症の腹痛】今日のまとめ

最近あまり言わなかったんです。

「腹が痛い」ってヤツ。

それよりも、妄想の方が怖いかもしれません。

一時、親兄弟など親しい人の悪口がひどくって、知人に会わせることを躊躇したほどだったけど、中でも亡くなったおじいさんへの悪態は耳をふさぐほどでした。

認知症になるまで、聞いたことなかったんですけどね

デイサービスに似た人でもいるのかなぁ(笑)。

とにかく、認知症さんが怒る理由をあれこれ詮索したって、どうせ理解できないので、気分を変える方向を模索した方が利口です。

せん妄が入っているなら、なおさらです。

今日の認知症パパ語録

少しおさまってきたと思ったのになぁ。

パパの腹痛。(ーー;

パパ
パパ

腹が痛いんよ。なんかおかしいんよ

パパ
パパ

腹がくだって、やれんのよ

うちのパパはたまに便秘はするけれど、下痢はしないし、食事ができないような腹痛はないはずです。

病院でも「腸の動きは悪くない」と、主治医が太鼓判を押してくれます。

ホントに子供の「お腹が痛い」と同じなんです(笑)。

それを聞いて、どう対処するかは、介護するこちらが馴れるしかありませんね。(^^;

コメント