認知症のもっとも困る症状とは・・・そうです、それは被害妄想。
高齢になると、とかくひがみっぽくなりますが、激しい被害妄想におそわれるようなら、認知症を疑った方がいいのかもしれません。
もしくは、他の病気っていう可能性もありますよ。
自分の悪口? 認知症パパ、最初の妄想
うちのパパは他の惑星からやってきた、エイリアンの王様のようですが(笑)、そんなパパも自尊心だけは、かたくなに守っています。
よその星の暴君だからこそ、プライドが大切なのかな?

今、わしの悪口言うたじゃろ?

言ってません!
・・・いや、ホントは、たまに言ってますけど。(^^;
だって毎日いろいろ、やらかすじゃない。
悪口くらい、言わせてよ!・・・これが、家族の本音です(笑)。
上手に聞き耳をたてるから、発言には要注意
パパは少々耳が遠くなっていますが、まだ補聴器が必要なほどじゃありません。
たとえば隣の部屋にいて、

うそっ。今の聞こえたの?
ということが、よくあります。
大音量でテレビをつけているのに、それとな~く、こっちをうかがっているんでしょうね。
まったく、油断大敵です!
でもほとんどはパパの自意識過剰、私たちだって、そんなにいつもパパの話をしてるわけじゃないんです。^^
パパの被害妄想の原因のひとつは、自分自身を疑ってるというコトでしょうね。
自分の言動に自信がない。
そして何か失敗すると、正当化のために話をでっちあげたりして。
それにね、
誰かが自分を、おとしめようとしている・・・こんな思い込みがあるみたい。
パパの心の中は、不安でいっぱいなのかもしれません。
認知症の妄想対策、でっちあげリレー作戦
認知症になってから、パパはいつも、キョロキョロしてます。
まわりを、嗅ぎまわっている感じです。
だからこっちも、迂闊に物が言えません(笑)。
私たち家族は、パパが何かしでかした時、その都度”傾向と対策”を練るのですが、

あのね、さっきパパが・・・
ギョッ! 隣の部屋から、パパがこっちをにらんでる!
・・・こういうコトが、何度かありました(笑)。

また、わしの悪口か!?

違いますよ。姫にね、パパが片づけを手伝ってくれた話をしていたの

嘘をつくな! 悪口じゃろう!
・・・するどいね。(^^;

パパに嘘なんてつきません!
ママはシラを切り通す(笑)、それでも疑う場合には、母娘そろってシラを切る(笑)。
噂話は、本人のいないところで

ホントに何も言ってないよ。パパは悪口言われるようなコトしてないでしょ?
私が加勢するコトで、ようやくパパは矛先をおさめます。
だから耳が遠いと、あなどってはいけません。
聞かれてヤバイお話は、パパがいない時にこっそりと・・・うふふ。*^^*
【認知症の妄想】今日のまとめ
残念だけど、妄想癖は、あきらめるしかありません。
認知症って、そういう病気ですからね。(^^;
なぜかといえば。。。私たちがパパに気を遣うようになってから、パパが怒らなくなったから。
たわいない妄想なら、否定しないで聞き流してあげましょう。
同じ世界で生きてる実感があれば、認知症の淋しさも、うすれるのかもしれませんよ。
今日の認知症パパ語録
パパの部屋は、ダイニングルームの隣にあり、冬でも扉が半分あけてあります。
で、私とママが食卓にすわって話していると・・・

なんか言った!?
・・・こうですよ。(--; すぐに部屋から出てきます。

パパに話かけてないでしょ

オンナ同志の会話なの!
す~ぐ自分の話だと勘違いして、私たちの会話に乱入したがるんだから。
実際パパの話だったりするので、パパが部屋に戻ったら、そ~っと扉をしめたりします。
でもそしたら、また部屋から出てきて、私たちの間に割りこんでくる・・・こうなると、もう仕方ない(笑)話のつづきは、またあとで。
ママと私は目配せをして、しばし休憩に入ります。そして、

パパ、お茶でも入れてあげようか?
と、パパに提案してみます。すると、

お、すまないねぇ~
・・・と、パパにっこり。
疑心暗鬼になってるだけじゃなくて、本当は仲間に入りたかったのかしらね。^^
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