わが家の暴君もそうですが、認知症さんとの会話は困難を極めます。
でもおしゃべりって、大切なんですよねぇ。
時々代わりに相づちを打ってくれる、AIロボットが欲しいなぁと真剣に思います(笑)。
認知症さんに理解させるのは、あきらめる
そもそも、認知症さんの会話って一方的です。
自分の言いたいコトしか言いません。

まさか、うちのパパだけじゃないわよね(汗)
会話は、人間にとって一番大事なコミュニケーション・ツール。
うちのパパは放っておくと、30分でも40分でも、ペラペラペラペラしゃべり通しで、家族の悩みの種なんだけど、しゃべる時は元気な証拠。
聞いてるこっちはくたびれますが(笑)、本人が楽しそうなので、あまり水を差さないように気をつけています。

無口&無気力になったら、それこそ大変ですからねっ
パパ友からの同窓会のお誘い、お断り
ところで先日、パパの古~い友人から、同窓会のお知らせ電話が入りました。
私は本人がデイサービスに行っている旨、伝えました。

小学校時代の友達じゃがね、久しぶりに集まるけぇ参加してもろうてや。デイサービス? どこが悪いん?

認知症なんです。すみません、参加は無理だと思います

ええ゛っ!? 〇〇も認知症で来れん言うたが、お宅はどの程度ね!?

要介護3で、数分前のコトが記憶にない程度ですぅ

・・・・・・・(絶句)
ハッキリ言わなきゃ、不参加を納得してくれないと思って、私は正直にお話しました。
2~3年前なら、同席者に事情を説明した上で、食事の席にも参加できたんだけど、今はちょっと・・・ね。
パパは、昔の友達に会いたかったかしら?
それとも会っても、無関心だったかしら?
悪口も自慢話も質問も、したいだけさせる
そんなワケで、デイサービスと自宅でのみ、訳知り顔でしゃべくるパパ。
邪魔する人がいないので、常にパパの天下です(笑)。
よく「認知症さんは昔のコトだけは覚えている」と言うけれど、うちのパパの場合、昔話も創造です。
しゃべりながら創るみたいで(⇦コレってすごくないですか?)、少しずつ脚色がズレていき、エンドレスに同じ話をつづけます(笑)。
人間の能力って、計り知れませんからねぇ。
もしかしたら、うちのパパも眠っている能力が目覚めつつあるのかもしれませんよ。*^^*
同じ質問をしても、必ずちゃんと答えてあげる
先日『認知症第一人者が認知症になった』という番組を、このブログで取り上げましたが、その中で長谷川先生が
「さっきも聞いたかもしれない」
「また同じコトを!と言われたら情けない」
「どうせ聞いてもムダなんだ」
それが、認知症さんの“失われる確かさ”という不安を軽くできる唯一の方法だと思います。
かつては私たちも、イライラしたもんですよ(笑)。
「ま~た同じコト聞いて!」「さっきも教えてあげたでしょ!」・・・そんな言葉がつい出ていたけれど、今は誰も言いません。

私たちも今は平気。慣れって怖いもんですね(笑)
パパは何をたずねても、誰かがちゃんと答えてくれるから、安心してくれているのかもしれません。
【認知症の人との会話】今日のまとめ
わが家では、パパを絶対に無視しません。
家の中で、ひとりきりにもさせません。

過保護すぎかもしれないけれど、タバコの火とかも心配だしね
去年まではよく怒ったり、すねたりしてましたが、それがなくなり明るくなったというコトは、みんながちやほやしているのが勝因と言えるでしょう(笑)。
おかげでパパの暴君ぶりは、すっかり影をひそめているようです。
今日の認知症パパ語録
この前、パパが言いました。

いつも美味しいものを食べさせてくれて、ありがとね
夕食を食べた後のコトでした。

どういたしまして。パパったら、可愛いコト言ってくれるね

そうじゃろ? パパは可愛いじゃろ?
私たちは爆笑しましたが、ママは感動しきりでした。

パパがあんなコト言うなんて・・・涙が出た
やりたい放題のパパですが、こうやって家族に帳尻を合わせてくるのです。
パパに、一本取られたよ(笑)。
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