アルツハイマー型認知症のうちのパパ、病気になってから、なぜか毎日お散歩します。
以前は「少しは動け~~」と言っても、面倒がっていたくせに、今では自分で健康に気をつけるようになりました。
でも、強制されるとダメみたい。自ら望んで・・・というスタンスが大切なのね。(^^;
歩く、歩く。歩いたの忘れて、また歩く
うちのパパのお散歩は、朝食後15~20分と決まっています。
少しでも足腰を鍛えてほしいし、私たちはパパが出かけた方が、何かと都合がいいのです。

パパ、(とっとと)散歩してきたら?
当初は、ママが急き立てるように、散歩に行かせたんだけど

後で行くわい! ほっとってくれ!
ってな感じで、腹を立てるようになったので、今はパパまかせです。
でも不思議なコトに、本人の意向を尊重しはじめたら、まったく怠けなくなってきた(笑)。
いったいどこまで、あまのじゃなんでしょうね~!
そこまでがんばらなくっても、と思うんだけど・・・もしかして、お散歩したコト忘れてるのかもしれません(笑)。
認知症パパの、三種の神器
で、散歩するだけなのに、パパは持ち物にこだわります(笑)。
【パパ外出時の三種の神器は】
- ケータイ電話
- タバコ(もともと散歩は、喫煙目的で始まった)
- つえ・・・どれが欠けてもいけません。
ケータイはまぁ必要ですよね・・・万が一迷子になったり、ケガでもしたら大変だもの。
次にタバコ・・・パパは玄関を出た瞬間、タバコに火をつけて歩きます。
タバコが頭に、刺激を与えているのかもしれません(笑)。
そして、つえ・・・つえは突いて歩くわけじゃなく、振って歩くのに必要だそうです(笑)。

リズムに乗って、速足で歩ける
これが、パパの言い分です。
このつえは確か、要介護認定でレンタルした代物のはず。
先が四ツマタになっていて安定感バツグンなんだけど、それを真横につかんで、前後に揺すりながら歩くんです(笑)。

見た人はきっと、不思議に思っているコトでしょう
日々のウォーキングと、訪問マッサージのおかげで、パパは今とっても元気。
そういや、この冬は、風邪も引かなかったよね。(^^;
外出の前後には、持ち物検査がお約束
三種の神器は私たちも許可していますが、パパは他にもこっそり持ち出す物があります。
いくら「ダメ!」と言っても、聞きゃあしません。
いや、失くしたコト忘れるから、わかってくれない!
あんまり注意すると逆ギレするので、財布の中身を軽くする手に切替えました。
そして、持ち物チェックを入念にしています。
出かける前に、パパが何を持っているか。
帰ってきた時に、持ち出した物をちゃんと持ち帰ったか。
なければ例によって、私が走って探しにいきます。(ToT)
実をいうと、自慢するほど歩いていない
戻ってくると、開口一番!

はぁ~歩いた、歩いた! 45分はかかったな!
そう自慢げに言うんだけど・・・いえいえ、たったの15分(笑)。

駅まで速足で、往復してきた!

・・・いえいえ、橋の手前でUターンするから、駅の半分のキョリですよぉ
と、言いたいのを、私とママはグッとこらえて

はい、お疲れさまでした~
と褒めたたえながら、スポーツドリンクを注いであげるのがお約束。以前はつい、

45分も、歩いてないでしょ

駅まで行ったなんて、嘘ついちゃダメよ
な~んて、パパの自慢をバッサリ切ってたのですが、

パパを否定する言葉は、つつしもうね
と、ある時ふたりで決めました。
だって時間もキョリも、どうでもいいコトだもん。どうせ、たいした違いもありません。
パパが軽い運動をしてくれて、達成感を感じているなら、それでOK。
それでも時々「イラッ」としたりするけどね(笑)。
【認知症のお散歩】今日のまとめ
本音を言うと私たちは、パパがお散歩に出かけると、帰ってくるまで心配です。

それに信号無視して、事故にでも合ったらどうしよう!
そう思わないでもないんだけど、干渉しすぎはダメなのよ。
と言いながら、2~3度あとをつけたコトがありました(笑)。

大丈夫。同じコースを黙々と歩いて、座って一服して、ちゃんと家に帰ってきたよ!
今日の認知症パパ語録
お散歩から帰ると満足そうに、ドリンクを飲みながら、

これで、また長生きできるわい。あと10年や20年は大丈夫じゃ!
と、パパは言います。

え゙、20年?・・・マジですか(--;
以前は「どうせわしは、あと4~5年しか生きられんし」と言ってたはずなのに。
20年。。。こっちの身が持たないかも。
パパより、私が健康に気をつけなくっちゃね(笑)。
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