アルツハイマー型認知症だから仕方ないんだけど、うちのパパは何かをなくして、しょっちゅう騒ぎます。
よく聞く話でしょ? 認知症の人の「モノがない!」とか「誰かに取られた!」ってヤツ。
わが家では、早くからモノ取られ症候群の対策を講じてきました。
失せ物は、本人に発見させるのが鉄則
とにかく、朝から晩まで一日中、パパは探しモノをしています(笑)。

あれ? 〇〇どこいった?
と、言いながら家の中をウロウロ、ウロウロ。
でもそれらは自分の部屋に埋もれているか、どこかに置き忘れただけ(笑)。

確か、あそこにあったよ
と、見かけた場所を教えたり

はい、ここにあるよ
と、パパが切羽詰まっていない時には、変わりに見つけてあげますが、イライラしている場合はちょっと注意が必要です。
家族に嫌疑をかけるので、要注意!
なのでわが家では、パパがイライラしていたり、ブツブツ文句を言っている時は、
「じゃ、いっしょに探そうか」と、みんなで”宝さがしゲーム”を始めます。
「ない、ない」と繰り返すパパに、「本棚は見た?」「ベッドの下は、どう?」と、言いながら、お宝の場所に誘導するのです。

あった、あった! こんな所に置いとった!
パパ自ら、お宝発見で、めでたし、めでたし。*^^*
本人は納得するし、私たちの嫌疑も晴れる・・・何よりも自分で解決した満足感、コレですよ!
見つけた後、パパはとても晴れやかな顔になります。^^
芸名当てクイズで、脳トレ
あまりムキになっちゃいけないんだけど、パパの脳が凝り固まらないように、私たちはあの手この手で挑みます(笑)。
“宝さがし”の他にも、たとえば、テレビを見ていて

あれ? あの俳優誰だっけ?
と、パパが言い出すと、今度は“俳優の名前当てクイズ”が、始まります(笑)。

ほら、この前見たドラマに出てたじゃない

〇〇の息子だよ

最初に、カ行で始まる名前!
こうやって、みんなが一斉に、ヒントを連発(笑)。

え~~っと、××××だっけ?

おしい~~! 途中まで合ってのに

あーわかった! 〇〇〇〇だ!

正解! すごい、よく思い出したね!
パチパチパチパチ~~! これで一件落着・・・あ~疲れた(笑)。
食事時、わが家はクイズで盛り上がる
時々こっちが有名人の名前を思い出せなかったりして、みんなで考え込むケースもあるんだけど、なんだかパパのおかげで、家族全員の脳トレになってるような気も(笑)。
おまけに夕食時、にぎやかになったコト!
パパも、どんどん“おしゃべり男”になってるし。
それは、それで・・・ねぇ。(^^;
家族のコミュニケーションが盛んになったのも、パパのお手柄かもしれませんね。^^
【認知症の紛失物】今日のまとめ
高齢になると、とりあえずよく物を失くしますが、認知症の失くし物は、ちょっとタイプが違います。
だから親切心をおこして、失くした物を探し出して手渡ししちゃダメですよ。
必ず、本人に見つけさせる! コレが一番いい解決法です。
- 誰も、自分の物を取っていない
- そうか、うっかり置き忘れたのか
- 疑ったにも関わらず、親身になって一緒に探してくれるなんて
⇨ はい、こうやって、恩を売っておきましょうね(笑)。
だましてるんじゃなくって、平常心に導いてあげてるだけですから。
今日の認知症パパ語録
さて、うちのパパには、一日中知りたいコトがあります。

今日、何曜日だったっけ?
朝から晩まで、誰かに聞きます(笑)。
でも、うちの家族は、誰も簡単には教えない。

昨日は、みんなお休みだったよね? だ、か、ら?

あ~、今日は月曜日か

はい、その通り
ちょっとでもアタマの体操になればと思うんですけど、無駄な抵抗でしょうか?
だって、その数分後にはまた「今日は、金曜日だっけ?」ですからね(笑)。

日曜日が終わったばっかりなのに、もう金曜日?

ああ、そうか。じゃ火曜日?
・・・いい加減にしろ~!(笑)
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