認知症は、変化が苦手

アルツハイマー型認知症は、日常生活に支障をきたす病気です。

いろんなコトを、忘れていきます。でも身体に染み付いた習慣は、逆にやらずにいられません。

 

うちのパパにも、そんな悪癖が山ほどあります(笑)。

 

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認知症の習慣は、しつこいほど繰り返される

 

何か役に立ちたいし、やるコトなくて、ヒマなんでしょうね、きっと。(^^;

うちの認知症パパが、食卓にあれこれ並べたがるお話は、以前したコトがありますが、その時間帯がどんどん早くなっています。

 

わが家では、午後3時におやつを食べます。

パパにとっては『おやつが済めば、次は夕食』・・・というベクトルが働くのでしょう。

 

そんなワケで、3時半には、早々と例の“迷惑テーブルセッティング”が始まるのです(笑)。

食卓に、人数分のランチョンマット、箸置き、お箸、スプーン、グラスを並べ始めます。

 

使いもしないグラスやスプーンですが、なぜか毎回同じモノが登場します。

こういう几帳面さが、認知症の七不思議(笑)。

 

午後3時からはじまる、夕食のセッティング

 

当然ながら私たちは、このパパの仕事に迷惑してます。(^^;

 

ママ
ママ

パパ、まだ3時半でしょ? テーブルのセットはまだ早いよ

と、一応ママは制するのですが、本人はお構いなし。

そのうち私たちもあきらめて、なすがままになってしまいました。

 

パパがやりたいコトに、イチイチ口をはさまないようにしよう。

 

これが、わが家の新たな掟。だって怒らせると、面倒だもん。

・・・で、そうなると、時間も繰り上がっていきました。

 

夕食のセッティングも、お風呂の準備も、布団の準備も、どんどんどんどん前倒し。

ま、今さら別にい~けどね。(-◇ー;;

 

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認知症は、日常の小さな変化に適応できるのか?

 

さて、ここでひとつ問題が浮上しました。

今年になって私のお箸を、新しいものに替えたのです(笑)。

 

長く使った赤いお箸から、まったく違う色の塗り箸に。

 

ひめ
ひめ

パパ、覚えてくれると思う? 迷ったら可哀想・・・

ママ
ママ

ちょっとはアタマ使わせた方が、いいんじゃない?

・・・ママ、冷たい。(--;

はたしてパパは、無事にテーブルセッティングができるでしょうか!?(笑)

 

ちなみにパパの席は、いつもこんな感じで雑然としてます。読みもしない新聞や本を並べ、お箸はなぜか斜めタテ位置(笑)。

毎日教えてあげれば、変化もインプットできる

 

お箸をチェンジした、第1日目。

ママの指南によって、パパは無事、私の席に新しい箸をセットしてくれました。

 

翌日も、ちゃんと私のお箸が出てました。

おお~~っ、すごい! ちゃんと覚えてくれたんだ! 

私は、いたく感激しました。

 

ひめ
ひめ

パパ、私のお箸、新しく替えたのに、覚えてくれてありがとね

パパ
パパ

いんにゃ、当然のコトよ。それくらい、わしにもできるわ

・・・と言ってくれましたが、お箸は日替わりで変わりました(笑)。

 

今は7割くらいの確率で、正しいマイ箸が登場します。

別のお箸が出ていても、文句を言わず、そのまま使いますけどね。(^^;

 

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【認知症と変化】今日のまとめ

 

わが家では、パパが使う場所やモノを、なるべく変えないようにしています。

自分が慣れた環境じゃないと、パパがパニクってしまうからです。

 

そして一度、変な習慣がついてしまうと、家族はガマンを強いられます。(ToT)

しょうがないよね、そういう病気なんだもん。(^^;

 

今日の認知症パパ語録

 

2~3日前、テレビを見ていて、パパがこうつぶやきました。

 

パパ
パパ

認知症の徘徊かぁ・・・

それは、ニュース番組の「近頃多い”徘徊”を、地域で助け合おう」みたいな報道でした。

 

一瞬、私は絶句。

なんと答えていいものやら。

ひめ
ひめ

そうよ、パパ。世間は、いろいろ大変らしいよ

・・・としか、返事のしようがありません。

 

「パパは、徘徊しないでね」

その言葉を、やっとのコトで飲みこんだ娘でした(笑)。

 

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