介護する息子たち=ミッシングワーカー

 

高齢者の介護は、社会問題。そのせいか、いろんな言葉が次々と編み出されます。

「ミッシングワーカー」

「息子介護」

最近よく聞くこの定義・・・本来ならば働き盛りの40~50代が、介護のために仕事をやめています。

本人も、企業にとっても痛手となる失われた働き手、これを「ミッシングワーカー」と呼ぶそうです。

 

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ミッシングワーカーって、何だ?

 

ついこの前まで、もっとも悲惨な介護は「老々介護」だと思っていました。

でも、ここにきて「ミッシングワーカー」だの「息子介護」だの、そんな言葉が広がり始めています。

 

「息子介護」は、読んで字のごとし、女性の場合は珍しくもないけれど、

親と同居する独身息子が、親の介護をするケース、これが「息子介護」です。
そして仕事もできない状況になると、「ミッシングワーカー」が生まれます。

男性は、仕事と介護の両立が難しい

 

「ミッシングワーカー」となる原因は、たぶん認知症介護ですよね。

普通の病気だったら入院できるし、四六時中ついている必要もない。

 

でも、認知症はいけません。日常生活が破綻するから、ひとりにできません。

 

そこで、同居中の息子がつきっきりに。

問題なのは、彼らは、たいてい家事さえできないというコトです。

 

そもそも自立していないから、親と同居しています。(・・・うちの弟と、おんなじだ)

今までは、何もかも、母親がやってくれてたし。(・・・これも弟と、おんなじだ)w

 

息子介護は、こういった男性たちが陥る罠なのです。

女性なら要領よく家事をこなし、介護サポートを要請し、パートくらいなら仕事も続けられるかもしれませんね。

 

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息子介護に、サポートの手を!

 

いえ、私は男性たちを、非難してるんじゃないですよ。

仕事と介護を両立させて、がんばる方は多いし、仕事をやめて介護をする人には頭が下がります。

 

えらいと思います!

きっと夜も眠らず、一生懸命お世話してるんですよね。

 

この前、NHKで特集してたけど、見ていて胸が痛みました。

「息子介護」中の方って、孤立しています。これが問題。

 

親の介護の話は、誰にもしていない

・・・え、マジですか!?

男性は、こういう話をする相手がいないのかもしれないし、見栄があるかもしれません。

黙って、こもって、認知症の親と1対1の暮らし。こんなコトしてたら、共倒れです!

 

まず介護する人が、元気でいるコト

 

ひとりでがんばりすぎると、どこかでポキッと折れそうだし、介護されてる方も、けっして楽しくないだろうし・・・だから誰かに頼りませんか?

  • 親しい人に相談してみる
  • ケアマネージャーに、アドバイスを求める
  • ヘルパーさんに、応援を頼む

自分だけで介護せずに、相談するコトから始めましょう。

 

気持ちがラクになるサービスを受けるコトは、けっして恥ではありません。^^

もしも要介護のランクが低くて、施設に入居できない場合は、再認定を依頼するコトだって可能です。

 

介護してても、されてても、人間らしい暮らしができますように。

そういう生活を求めるのは、当たり前ですもんね。*^^*

 

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【ミッシングワーカー】今日のまとめ

 

「ミッシングワーカー」=「息子介護」が、心身ともに苦しくなる元凶は、介護そのものより、孤独じゃないかと思います。

 

  • 仕事しながら、介護も家事もできない
  • だから、親の年金で、細々と生活
  • 社会から取り残されて、ひたすら介護

これじゃ、何のために生きているのか、わかりません。

中には「ほんのしばらく・・・」 そう思って介護を始めたら、仕事に戻れなくなった、という方もいるらしい。(--;

 

介護してても、自分がしたいコトや、夢は大切にしなくっちゃ。

そういう私も、ミッシングワーカーですけどね(笑)。

 

今日の認知症パパ語録

 

昨日、うちのパパが言いました。

 

パパ
パパ

姫、ようけ食えよ。健康で、長生きせえよ

ひめ
ひめ

なに? 急に???

パパ
パパ

おまえが元気じゃないと、わしが困るもん

食卓は、爆笑の渦と化しました。

そうかい。ママじゃなく、長男でもなく、私に世話をかけるつもりかい。

生きていくのが、ひとりじゃ無理って、わかってるだけでも大したもんかもしれませんが。

 

あ~あ、うちのパパって、一体どこまでがマトモなんでしょうね(笑)。

 

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