最近、社会問題になっている高齢者ドライバーの事故・・・実は運転手が認知症だった、というケースもあるようです。
こういうのって、やるせない。(><;
でもね、いつ、どんなきっかけで、運転をやめるのか、本人にも家族にとっても難題です。
認知症に、運転させちゃいけないんだけど
うちのパパは認知症なんだから、そりゃ運転なんてもっての他です!
とはいうものの、これまで運転手だった便利さを、そう簡単に手放せるもんじゃありません。
たとえば、交通の便が悪い安売りスーパーや、ホームセンターなど、ちょっとしたお買い物をしたい時うちのママは、

パパ、ちょっと連れてって~~
パパの認知症が発覚してからも、普通にお願いしてました。
近場の通い慣れた道だもん、これくらいなら大丈夫!って思いますよね。(^^;
そして少し遠出をする時は、ヤバイと思ったら交代できるよう、私が助手席で待機しました。
パパの運転を注視しながら、クルマの流れを追い、標識をチェックして、自分で運転するよりくたびれたけど。
とするんですよ、これが(笑)。
それでも、認知症に同情は禁物です

運転させているうちは、パパもまだまだ大丈夫! 昔から、慎重なドライバーだったしね!
と、思いたいのはわかるけど、そんなの家族の勝手な思い込みですよね。(--;
私とママは(無謀にも)そう信じて、クルマの運転を許容していました。
っていうか、クルマを取り上げることができなかったんです、なんだかパパが可哀想で。
わかります? わかるよね?(ToT)
認知症パパのクルマを、売り払う
優良ドラバーであることが、誇りだったうちのパパは、自分が運転できないなんて、思いもよらないコトだったはず。
仕事をやめたパパの、唯一のプライドだったかもしれません。
なのにある日、運転にピリオドが打たれました。
ええ~~~っ、何それ!? 何の前触れのなく、いきなり売ってきたですと~!?
驚いたのは、パパ当人だけじゃありません。

明日から、買い物どーしろっての?
と、ママはむくれるし、私だって

えっ!? まだ早いんじゃないの?
と、ショックを受けました。
パパにとってはもちろん、自尊心を傷つけられる事件で、すっかりしょげて元気をなくしてしまいました。
認知症は病気、どこかで線引きが必要です
当分の間パパは淋しそうに、うなだれていたけれど、弟の決断は正しかったのだと思います。
同情して、本人の好きにさせるだけが愛情じゃありません。
それからというもの、ショッピングや墓参りなど、家族でのお出かけには週末、弟が運転するようになりました。
弟のせっかくの休日に運転させるのは、ママも私も遠慮してますけどね(笑)。
パパは相変わらず、ノーテンキのトンチンカン。

クルマさえあれば、わしが運転しちゃるのに
お~~い、運転できないワケを思い出せ~~!(笑)
【認知症ドライバー】今日のまとめ
運転免許証を取り上げるのって、むずかしいコトだけど一瞬です。
しばらくしたら、免許がなくなった事実を忘れます(笑)。
だから気の毒な気持ちも、すぐ終わる。
クルマがなければ運転しようがないので、とりあえず目の前からクルマを消滅(笑)させるのがオススメ。
「今は運転できないよ」という理由を、なんでもいいからでっちあげるか、わが家のように

クルマ、売ったど
という、強引な手法もございます(笑)。
今日の認知症パパ語録
パパ専用のクルマを売ってからも、身分証代わりに…というコトで、パパは免許の更新に行きました。
でも教習所で、かなり厳しい意見をたまわったらしく、クタクタ&怒って帰ってきました。
こんなふうに言われたらしいけど、認知症なんだから仕方ないじゃん。(--;
免許センターも、免許センターです。
パパはたまたま運転やめてたけど、そんなの即座に免許取り上げなさいよ(怒)!
さて、わが家の暴君は・・・5年前に運転をやめて、今は免許もありませんが

わしが運転できんのは、息子がクルマを売ったから
と、世間に吹聴しています。し、か、も・・・

わしは、生涯有効のA級(=永久)ライセンスを持っとるんで
と、自慢げに世間に吹聴しています。
パパのアタマの中で発行された、この架空の運転免許証、知り合いに言う分にはましですが、見知らぬ人に自慢し始めると、少々対処に困ります。
この永久ライセンス、県内で5人だけが持っているのだそうです。(^^;
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