アルツハイマーの妄想、暴走中

 

うちのパパの認知症は、日々進化を遂げています。(^^;

妄想癖なんて、そりゃあもう! こっちが感心するほどです。

いっそ作家にでもなったらどう?と、思うくらいです(笑)。

聞き流して終わりならいいんだけど、怒っている時が困るのよ。(ToT)

 

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認知症特有の「自分のモノ」妄想

 

昨日の朝、パパが突然言いました。

 

パパ
パパ

うちの土地の権利証、見せて

・・・はい?(--;

何の脈絡もなく言い放つその顔は、なぜか蒼ざめています。

 

ママ
ママ

なんで突然、そんなコト言うの?

パパ
パパ

わしの土地を、Mが奪った。その証拠をつかんでやる

私もママも、意味不明なパパの訴えには慣れているので、この時点で

 

ママ
ママ

バカなコトを、言うんじゃありません!

とは言いません。( ̄ー ̄)b

一応パパの言い分を聞いてみて、可能だったら現状を説明します。

けれど、目がすわっている時は危険信号、会話にも注意が必要です。

 

認知症も、話せばわかる時もある

 

昨日はママの解説を、おとなしく聞いてくれました。

私たちはホッとしたけど、いつまた抗議し始めるかわからない。(--;

 

ママ
ママ

パパ、納得した?

パパ
パパ

納得はできんが、ま、仕方ない

パパは首をひねりながら、散歩に出かけて行きました。(^^;

 

最近ニュースで「国有地の払い下げ問題」を、ひんぱんに報道しているせいかしら。

それが、ふと自分のモノになったのかな(笑)。

認知症妄想にも、必ず何かきっかけがあるのです。

 

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妄想を肯定してから、認知症の相手をする

 

うちのパパが主張する「わしの土地を奪われた!」というのは、あながち嘘でもないのです。

昔、ホントに奪われました。

 

誰に?・・・パパの実の兄ちゃんに。

当時、知る人ぞ知る遊び人だった、うちのおじさん、弟の山を売って女性を囲っていたそうな。

 

やるね~、今でこそふたり仲良く認知症になり(笑)、ケンカした事実も忘れてますが。

当時の恨みつらみが、アタマのどこかに、こびりついているんでしょうな。

だいたい執念深いのよね、うちの男は。(^^;

 

テレビ報道が、よく妄想に結びつく

 

パパが濡れ衣を着せた「M」氏とは、もちろん何の縁も、ゆかりもない公人でございます。

 

パパがなんとな~くキライな人・・・それだけで極悪人に仕立て上げられてしまいました。

ど~も、申し訳ありません。(汗;

 

そして私は昨日から、テレビに件(くだん)のM氏が登場するたび、慌ててチャンネルを替えています。

もし権利証を渡したら、一体どうするつもりだったんでしょうね。

そっちの方が気になったりして(笑)。

 

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【認知症の妄想対策】今日のまとめ

 

何度も繰り返すようですが、認知症相手に一般論は通用しません。

馬の耳に念仏です(笑)。

最初から「妄想ありき」で話を進めるのが、もっとも賢いやり方です。

 

ひめ
ひめ

所詮、「相手は異星人」と心得よ!

と、私は切に訴えたい。

妄想の世界に共にどっぷりと浸かり、現実との橋渡しをするのも家族の役目ですよね。

 

今日の認知症家族語録

 

認知症さんが何かとんでもない暴言を吐く・・・そしたらとりあえず、

 

ひめ
ひめ

それは、大変だったね~

と、まずは同情心を見せましょう。フリだけでいいのです。

大丈夫!本人そのうち忘れてしまうので(笑)。

 

代わりに、別の問題を見つけてくるでしょうけどね。

堂々巡りになりますが、怒らせるより楽ですよ。

 

さて、パパはあれから土地の話を持ち出さなくなりました。

一件落着したのかな? それとも、また思い出すのかな?(^^;

 

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