『スペシャルズ!』自閉症ケアハウスの実話【映画】

こんにちは、認知症パパを介護中のユウコ姉です。

介護は確かに大変だけど、ココロにスキマを作ってあげて、上手にストレス解消しましょうね!

ユウコ姉
ユウコ姉

見てよかった。人のやさしさに癒される映画でした

 

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【スペシャルズ!】について

あの『最強のふたり』を撮った監督ですから、感動作に間違いなし!

っていうか「政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話」というサブタイトルが、すべてを語っているわけで(笑)その通りのお話です。

実際には、もっと困難でつらく悲しいエピソードがたくさんあるのでしょうけど、そのあたりをコミカルに描いており、見ているこちらを幸せにしてくれました。

概要&受賞歴

『スペシャルズ!~政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話』 Hors normes

  • 製作年/2019年
  • 製作国/フランス
  • 配給/ギャガ
  • 上映時間/114分

受賞歴

  • 第72回カンヌ国際映画祭正式出品作品
  • 第67回サンセバスチャン国際映画祭観客賞受賞
  • 第45回セザール賞9部門ノミネート

出典元:www,cinemacafe.net

スタッフ&キャスト

【スタッフ】

  • 監督・脚本/エリック・トレダノ&オリビエ・ナカシュ…『最強のふたり』『セラヴィ!』
  • 製作/二コラ・デュバル・アダソフスキ

【キャスト】

  • ヴァンサン・カッセル(自閉症支援センター長ブリュノ)…出演作『ブラック・スワン』『ジェイソン・ボーン』
  • レダ・カティヴ(支援者教育に携わるマリク)…出演作『ヒポクラテスの子供たち』『永遠のジャンゴ』

主演二人が実在モデルに密着取材した他、実際に自閉症の子供たちを起用しているコトを後になって知りました。特に主要キャストである自閉症のジョセフ(ベンジャミン・ルシュー)は、俳優だと思っていたので驚きです。

あらすじ

自閉症ケアハウス「正義の声」を運営するブリュノは、朝から晩まで大忙し。長年、結婚どころか恋人を作る時間もなく、世間からつまはじきにされてきた子供たちの世話を焼いてきました。マリクは、そんな彼らを助けるための支援者教育を熱心に行って、ブリュノに協力しています。

そこへやってきた厚生省の調査員。規定に反する施設運営や無資格のスタッフ派遣に目をつけられ、施設の運営は危機に瀕してしまいます。

「なんとかする」が口癖のブリュノですが、ジョセフは就職先で問題を起こし、自傷行為を繰り返すヴァランタンが失踪、調査員に閉鎖を迫られ、さぁどうする!?

 

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【スペシャルズ!】総評 ★★★★☆

なにせ重苦しくないのが、この映画の良いところ。

うちの認知症の父親もそうですが、後で思えば笑えるコトって、結構あるんですよね。*^^*

それに何の解決策もないのに、“施設存続”が決まるラストも妙に安心するような、おかしいような。

結局、政府には手立てがまったくないのです。

ブリュノやマリクや子供たちの家族が、自閉症という病気に真剣に向き合い、愛情を注ぐこと以上の解決策はないわけです。

受け入れ先もなく、行き場を失って施設にやってきた子供。でもみんな個性があって、得意なコトもあって、それぞれが“スペシャル”な存在なのですね。*^^*

5つ星の採点評価は ★★★★☆

特に、ジョセフ役ベンジャミンの名演技に注目です!

出典元:www,cinemacafe.net

名場面&名セリフ(ネタバレ注意!)

心に残る名シーンはたくさんありました。そして名シーンには、名セリフがお約束。

物語の後半で、重度の自閉症ヴァランタンが突如、失踪するという事件が起きます。新人スタッフのディランが、ちょっと目を離した隙の出来事でした。

ヴァランタン役のマルコ・ロカテッリは、弟が深刻な自閉症で、その弟を理解するためにオーデションに応募したそうですが、見事な演技だったと思います。

何事にも投げやりなディランは「もうやめる。やっぱり俺には向いてないんだ」と言いますが、マリクは「やっと見つけた自分の居場所を大切にしろ」と言い聞かせます。

で、このセリフがいいんだなぁ~。*^^*

『チャンスの心の中にある。それが生きる術だ』

そうですよね。何事もチャンスと捉えるかどうかは、自分の心次第です。

ユウコ姉
ユウコ姉

う~ん、私の心にも染みましたよ

そして、前述のベンジャミン君がアドリブで使ったという次のセリフ。

何かしでかす度に、映画の中で彼は言います。

ジョセフ『僕は何も悪くない!』
ブリュノ『そうだよな、お前は何も悪くないよ』

何も悪気があって問題行動を起こしているわけじゃない・・・それがわかっているから、ブリュノは常に、彼の言葉を肯定します。

ジョセフは電車に乗ると、いつも緊急停止ボタンを押して、途中下車しては駅員に叱られていました。

が、ラストシーンでついに、目的駅に降り立つのです!

そこにはブリュノらスタッフが待っていて、彼の成功を喜ぶんだけど、ついホームの緊急ボタンを押すジョセフ(笑)。

ユウコ姉
ユウコ姉

これには大爆笑です(≧▽≦)

そしてブリュノの「逃げろ!」の掛け声で、みんな一斉に駆け出しました。

エンディングで(これもお約束の)モデルとなった実在の人物たちがスクリーンに映し出されます。

最後まで席を立たずに、観賞するコトをオススメします。^^

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