アルツハイマー病の介護は「忍」の一字

 

アルツハイマー病などの認知症は、感情の起伏が激しいのが特徴の一つです。

ワケもなく怒り出して、まわりを動転させたりします。

だけどホントはね、それなりに、ちゃ~んと理由があるようです。

「え、そんなコトで怒ったの!?」って、レベルの理由かもしれませんが。

 

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認知症だからって、感情は忘れない

 

自分で言った端から忘れ去り、人から聞いた大切なコトも几帳面に忘れますが、認知症だって血の通った人間なのです。

胸の内にくすぶる怒りは、そう簡単に手放せるものじゃありません。

 

介護する私たちは、そこのところを忘れがちなんですよね。

そして何かあるたびに「ああ、しまった」と反省する次第です。(^^;

 

認知症パパが、突然キレるワケ

 

夕べ、家族そろって食事をしている時、パパが突然キレました!

暴れたわけではないんだけど、目を充血させ大きな声で、

 

パパ
パパ

飯が多すぎる! 毎日毎日、同じコトを言わせるなっ!!

そろそろお酒が終わりかけ、ママがご飯をよそった瞬間のコトでした。

私が見るにいつもと同じ量だったし、出したタイミングも絶妙のはず。

 

こんな時、以前は反論していたママも、最近は黙って量を減らします。

その後もパパはママを無視・・・私と少し話をして、食事が終わると部屋に引きこもってしまいました。

 

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恨みつらみが、積もった結果かもしれない

 

パパが部屋に行ってから、

 

ひめ
ひめ

びっくりしたね。何の前触れもなく、あんなに怒るなんて・・・

私がそう言うと、ママは神妙な顔つきで、

 

ママ
ママ

もしかしたら、ママが悪かったのかも

と、小声で告白・・・実はその日の夕方4時半頃、

 

パパ
パパ

長男は、もう帰ったか?

と、パパがママにたずねたそうな。私の弟の帰宅時間は、定時でも5時半です。

ママは思わず、

ママ
ママ

こんな時間に帰るわけないでしょう! まだ4時半じゃないの!

と、怒ってしまったらしい。叱られたパパは仏頂面でその場を後に。

その時は何も言い返さなかったけれど、不愉快な気持ちがフツフツと煮え立って、夕食時に噴火したのかもしれません。

 

介護する家族が、イライラしても仕方ない

 

だからって、ママを責めるのも可哀想です。

四六時中ワケのわからんコトを言う、パパの相手をしていれば、いつも笑顔ではいられません。

だから私は、ママの肩をもつことにしています。

 

ひめ
ひめ

そうかぁ。聞かれた時に『まだよ』って、答えればよかったね。でもたまには刺激になって、いいんじゃない?

落ち込むママを、一応なぐさめておきました。そして一夜明けて今朝、

 

パパ
パパ

今日も、ええ天気じゃのぉ~

パパ、なぜかゴキゲン♪ 一晩寝て忘れちゃったのかな?

でも怒りの感情は、蓄積されていくものです。

いつまた思い出すかもしれないので、当分注意しときましょ(笑)。

 

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【認知症の怒り】今日のまとめ

 

以前は私も、ワケもなく怒り出すのが認知症なんだ。

くらいに思っていましたが、ワケはちゃんとあるようです。

私たちが気づかないだけで、パパなりの理由が存在します。

 

確かに感情のコントロールができないけれど、やみくもに怒っているわけじゃないんですよね。

パパが不機嫌な時は、たいてい私たち家族に原因があるのです。

 

今日のママ語録

 

ママ
ママ

わかってるんだけど、つい・・・ね

ママは、そう言って苦笑い。

認知症相手に正論は通じないし、かといって子供扱いもタブーです。

 

介護する方だって、ユーウツな時はありますよね。

ちょっとしたコトに、イラッとくるのも当然です。

 

それはパパも同じコト。だから、お互いさまなんだけど。

ああ、なんだか切ないなぁ。。。(^^;

 

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