うちのパパは、歌がとっても上手です。
認知症だからといって、歌い方だけは、けっして忘れないようですね。
そういえば、施設に入っているパパ姉(私のおば)も、カラオケイベントで大活躍するらしい(笑)。
祖父母から受け継いだのは、病気の遺伝子だけじゃなかったのね。(^^;
認知症パパの、華麗なる歌声
TVコマーシャルで、よく見かけますよね、『夢〇番』のカラオケマイク。
わが家にも、あるのです。歌好きの弟が購入してくれました。
まず、大きな声を出すから、呼吸が深くなります。
それに伴い血圧が安定したり、左右の脳の活性化にもつながるんですって。
まさに、うちのパパにうってつけ!ではありませんか。
介護する家族の、ストレス解消にも役立つ
若い頃から歌が上手な人だったけど、年をとっても、歯がなくっても(笑)、認知症になったって、やっぱりパパがわが家でいちばんの歌い手です。^^
うちのママはカラオケ教室に通っていますが、それでもパパが一枚上手。
節まわしといい、ビブラードのきかせ方といい、これは持って生まれたもんでしょうね。

ああして歌ってたら、フツーの人みたいよね。とても病気に、見えないし
悔しまぎれに、ママは苦笑い。
確かに・・・歌っているときは、普段とぼけた顔がキリリとして、とても認知症には見えません(笑)。
認知症パパのプライドを、くすぐる
わが家でカラオケ大会が始まると、一番手はたいていママ。
みんな、パパに歌わせようとするのですが、

パパ、歌って~~!
・・・と、せがんでも、

わしは、後でええ
・・・なかなか、マイクを握りません。
要するに真打は後、君たち、前座をしっかりつとめたまえ!・・・ってコトなのです。
でも歌い始めると、もうどうにもとまらない
スロースターターなのは、いいんですけどね、一度歌い出すと、今度はマイクを離さない。
みんなが疲れた頃に、ようやくエンジン始動です(笑)・・・だもんだから、収拾をつけるのも、ひと苦労。

あ、次『奥飛騨慕情』ね、『奥飛騨慕情』!

パパ、それさっきも歌ったよ

あれ~? もう歌ったっけ? じゃあねぇ・・・『兄弟船』!
・・・それも歌ったけど、ま、いっか。(^^;
キリっとして見えるのも束の間、やっぱり、いつものパパでした(笑)。
【認知症とカラオケ】今日のまとめ
頻繁にカラオケ大会を催すわけじゃないんだけど、たまに歌うと家族の気分もほぐれます。
もちろん、シラフで歌うほど酔狂でもないので、ビールやワインで宴会モードなわけですが。
ほろ酔い気分でマイクをまわす、わが家土曜の昼下がりでした。*^^*
今日の認知症パパ語録
昔はもっとレパートリーが広かったのに、パパの十八番は、だんだん少なくなっています。
小林旭、杉良太郎、石原裕次郎・・・このあたりが一番得意だったはずですが、今はド演歌オンリーになりました。
そしてカラオケの点数が出ると、きまって、

ああ、ダメじゃのぉ。下手になったわい
パパは自信があるだけに、カラオケの点数が低いと自虐的。
でも点数が上がらないのは、音程のせいじゃなくて、マイクを離しすぎるからなんです。
そんな抑揚のつけ方が、クセになってるんですよね。
家庭用マイクなんだから、そこまで音を拾ってくれやしないのに。

パパ、もっとマイクを、近づけなきゃ!
何度そう注意しても、忘れるんだから仕方がありません。
ま、みんなで楽しく歌えれば、それでOKですけどね。
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