認知症パパの読書は、ポーズか楽しみか?

 

どんなにしっかり者でも、認知症になる可能性を秘めています。

そしてこの病気は、その人のやる気を奪ってしまいます。

うちのパパはしっかり者でも、やる気満々のエネルギッシュな人でもありませんが、それでも、趣味くらいは持っています。

だんだん自分の趣味にも、興味を示さなくなっていくのでしょうか。

 

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小説ちゃんと読んでるの? 認知症パパのナゾ

 

うちのパパは、若い頃から小説を読むのが大好きな人でした。

娯楽小説の類ですけどね。^^

それでも私の本好きはパパのおかげ。小さい頃から本に囲まれて育ったので

 

パパは認知症になってからも、しばらくは自分で本屋に行っていたものです。

同じ巻を購入して、弟が怒ったコトもありましたが(笑)。

 

読んだ本は、お友達と交換したりもしていました。

 

そして今も毎日、文庫本を手にします。

大音響のテレビの前で、本を広げています。

・・・いったい読んでいるのか、いないのか。

 

ひめ
ひめ

パパ、あらすじ言ってみ?

なんてテストするわけにもいかず、家族は不思議な心持ちで、その光景をながめています。

 

 

本を開くのは、ただの習慣かもしれない

 

ちゃんと読んでいないかもしれませんが、それでも本に興味がなくなるより、マシですよね。

パパが読んで・・・いや開いて?(笑)いるのは、たいてい同じ小説です。

池波正太郎の『剣客商売』、あるいは、佐伯泰英の『密命』シリーズ。

 

パパは同じ本を長いコト読みふけるので、一部の本だけボロボロになります。

いろんなところに、持ち歩くしね。

 

一歩進んで、二歩下がる・・・みたいに、何度も同じ個所を繰り返しているのかも(笑)。

 

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認知症パパは、読書で脳トレしているつもり

 

昔は、マンガも読んでたんです。

実はわが家には、マンガが大量にございます。(^^;

 

パパも、マンガが大好きでした。

『美味しんぼ』、『静かなるドン』、『島耕作』シリーズ。

これらが好きで、よく読んで笑っていました。

 

それが急にパタリと、マンガを読まなくなった・・・どうしてかしら?

 

マンガは、理解するのが難しい?

 

絵と文字を、同時にキャッチ・・・ってのが、難易度をアップさせるのでしょうか?

パパに聞いても、

 

パパ
パパ

別に~~

としか答えてくれないので、ナゾのまま。

 

そういえば、ドラマも新作をぜんぜん見なくなりました。

古いサスペンスや、時代劇オンリーです。

要するに、アタマの中の時計が、逆回りになってるの?

 

ひめ
ひめ

考えても、仕方ないでしょ

うちのママにそう言いながら、私もやっぱり

ひめ
ひめ

なんで? どうして?

と、理由づけを探しています(笑)。

 

 

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【認知症と読書】今日のまとめ

 

別に読書なんか、してもしなくてもいいんです。

パパが、毎日楽しく暮らしてくれればね。

でも私たち家族は、パパの様子を見ながら、ついいろいろ憶測してしまう。

 

ひめ
ひめ

読書が進んでいないなぁ

長男
長男

ホントに、意味わかってんのかなぁ

ママ
ママ

また同じ本をひろげてる・・・

・・・って感じですが、パパの言動こそが、家族の脳トレになってるようです(笑)。

 

 

今日の認知症パパ語録

 

パパ
パパ

本とメガネを、持って行かんと

どこかに出かける時、パパは必ず文庫本とメガネを、セカンドバッグに

それも1冊じゃなくて多いときには5~6冊、1冊読むのに数週間はかかるのに。

 

半日の外出に数冊もいらんだろ~!・・・と思いますが、パパはいたって本気です。

詰め込みすぎて、バッグはすぐダメになるし、外出先では重くてジャマになる。

そのうえ本人は、バッグを忘れがちで超迷惑です。

 

けれど、

パパ
パパ

本? 何それ?

と言われたら、その方がよっぽど心配~~ですよね?(^^;

 

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