認知症の老人は、怒ると手がつけられない

 

高齢になると融通がきかなくなる、だから怒りやすいのも仕方ありませんね。

認知症であれば、なおさらです。

おまけに自分のフィルターを通して勘違いしてしまうから、ときどき収集のつかない事件も起こります。

冗談が冗談で済まないので、とにかく要注意です!

 

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冗談を誤解して、突然キレる認知症

 

たとえば、冗談が一向にわからない・・・というわけでは、ないんです。

ゴキゲンなときは、パパも一緒に、冗談を言って笑ったりしています。

 

なのに、それが通じないコトがある!?

その分岐点がわからず、家族は苦労するんだけど。(--;

 

何かの拍子に冗談を本気にして怒り狂ったら、さぁ大変! こんな時は取りつく島もありません。

ああ、認知症の思考回路をのぞいてみたい!っていうか、アタマをリセットしてやりたい!(怒)

 

認知症相手に、遠まわしな言い方は厳禁

 

それは、一昨年の秋のコトでした。

なごやかに夕食が終わりかけた頃、パパひとりほろ酔い加減で、焼酎のお代わりを悩んでいました。

 

みんな食べ終わっていたから、ママはテーブルを片づけはじめ、

ママ
ママ

おしょうゆ、片づけるね。パパが飲んじゃいけないし

・・・こんな言わなくてもいい冗談を、言ったのが発端でした。(--;

 

パパ
パパ

わしに、酒を飲むな言うんかっ!

途端に、目を吊り上げて大噴火です。

パパ
パパ

焼酎くらい、気兼ねなく飲ませや。浴びるほど飲むわけじゃなし。だいたいカバチ(←広島弁で屁理屈)が多すぎるんじゃ! わしがおとなしい思うて、いい気になるな!

ええ~~~っ!? なんじゃ、それ。(@◇@;;

だいたい、全然おとなしくないし・・・今はそっちじゃない(笑)?

 

いったい、なんで怒ってんの? ママは今にも泣き出しそうです。

「姫、たすけて~」と、無言のサインが出ています。

 

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認知症は、言葉あそびができません

 

ひめ
ひめ

パパ、違うよ。ママは、お酒飲んじゃいけないなんて言ってないよ

ママ
ママ

そうそう。間違って、おしょうゆを飲んじゃいけないから片付けるねって、冗談で言っただけじゃない

パパ
パパ

なっにぃ~! わしが、しょうゆを飲むとでも思うとるんか~! バカにすんな~!

こうなると、平謝りしたって収拾がつきません。

 

パパ
パパ

わしをバカにしやがって。もうええ。この家を出て行ってやる!!

ママ
ママ

パパ、家でてどうするの! 私が悪かった。たのむから機嫌直して

 

認知症が怒ると謝っても、なだめても逆効果

 

パパ
パパ

うるさいっ。ほっといてくれ! みんなで、わしをバカにしやがって!

パパは啖呵を切り、自分のセカンドバッグに、あれこれ詰め込み始めました。

何がなんやら、こっちもパニック、見ればパパは、目を真っ赤に充血させています。

 

逆上しているので、これ以上追いすがっても、何をしでかすかわかりません。

そのうち「ふんっ!」とそっぽを向いて、パパは玄関に下りて行きました。

 

パパ~~! あんた一体、どこ行くつもり!?(><;

⇨ パパのプチ家出~次回に、つづく

 

 

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【認知症の憤慨】今日のまとめ

 

もうおわかりでしょうけれど、コトの発端は、うちのママのわかりにくい冗談です(笑)。

彼女はよくこういう軽口をたたく人ですが、パパは昔のパパではないのだから、もっと注意すべきでした。

この時の反省から、私たちは言葉遣いに気をつけています。

いつも気をつけていたつもりですが、いっそう注意深くなりました。(^^;

 

今日の認知症パパ語録

 

そういえば、当時パパは「バカにするな!」というセリフが多かった。

もしかしたら私たち、無意識のうちにそんな態度をとっていたのかしら・・・う~む、これは反省ですな。(--;

 

少しずつ増えるパパのおかしな言動に、まだ免疫がなかったし、知らず知らずのうちにパパをないがしろにしていたのでしょうか。

 

パパ本人は、それを敏感に感じ取っていたんでしょうね。

ああ~パパ、本当にごめんなさい~~。

 

最近では「バカにするな」って、まったく言わなくなったけど。

そりゃそうだよね、だってパパは、わが家の王さま。^^

 

自分が一番エライ!と思っているし、私たちしもべが、これだけヨイショしてるんですからね(笑)。

 

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