
今年も残すところ後わずか。
わが家は忙しさを通り過ぎたのですが…。
2年前の冬の記憶
少し時間に余裕ができたせいかもしれません。
亡き認知症パパのことを、最近やたら考えます。
パパが亡くなったのは、去年の1月。
来月で、丸2年になります。
12月にこんな気持ちになるのは、パパが亡くなる直前が、私にとってキツい日々だったからでしょうね。
当時は施設に預けており、一見ラクそうですが、実は気の休まる時がありませんでした。
・・・というのも。
夜遅く、しょっちゅう電話があったからです。

パパさんが先ほど転倒されまして…

熱を出されまして…

発作を起こされたので、これから病院に…
相手には連絡義務があるし、こちらも知らせてもらわないと困りますが、一体私にどうしろと?
おまけに、こうした電話は何故か必ず夜中でした。(--;

毎年冬に思い出すこと
そんなわけで2年前、パパが施設にいた3ヵ月は、ほとんど眠れませんでした。
特に12月に入ってからは、面会に行くたびに弱っているのがわかったし、いつ何かあってもおかしくない状態で、寝る時もスマホを握りしめていました。
電話が鳴っては『ドキッ!』とする。
毎日その繰り返し。
今も夜中に目が覚めたり、寝苦しい時、ふと当時がよみがえるのです。
夢の中で、電話が鳴ることもよくあります。
びっくりしてスマホに手を伸ばし、着信がないことを確認して安心します。
が、今は弟が入院しているので、今度は弟が心配になります。
先月は弟の体調が悪くて、病院からの電話が怖かったんだけど、少し体力が戻ってきたみたいで、ようやくホッとしています。
パパが見守ってくれてるのかなぁ。
認知症パパに話しかける
パパを思い出すのが、イヤなわけじゃありませんよ。
それどころか、しょっちゅう遺影に話しかけています。
それは、うちのママも同じ。

パパ~、おはよ

パパ、行ってくるね~
そこにいるように話しかけます。

気ぃつけて行けよ
と、返事が返ってくる気がします。
お菓子をお供えすると、

あんまり食うたら糖尿になるわい
そう言われそうで、すぐに下げます(笑)。
ああ言えば、こう言う・・・みたいに想像するのも実に簡単。
パパの口グセを思い出しては、二人で笑っています。

満面の笑みの遺影
うちの認知症パパの遺影は、私が撮影しました。
満面の笑顔をたたえている写真です。

パパ~、こっち見て笑って~
そう頼むと、

はいよ
二つ返事でニッコリスマイル。
写真写りのいい人で、いつでも笑ってくれました。
デイサービスのXマス会で、カラオケを歌っている動画も残っています。
旅行に行くたび写真はたくさん撮ったけど、もっと動画を撮っておけばよかったなぁ。
そばにいる時は、動画が必要になるなんて思いもしませんものね。
【認知症パパを思い出す時】今日のまとめ
ところで、私とパパはもともと仲良しではありません。
ママの尻に敷かれ(笑)
歳の離れた末っ子は

ボク、パパに怒られたこと一回もないよ
と、言うし
無口な上の弟に、パパは遠慮がちでした。
結局、私に不満をぶつけることが多かったんですよね。
だから仲良くなったのは、パパが認知症になってから。
一番長く一緒にいたし、一番よくおしゃべりしました。
パパが亡くなった時、私は思ったほど涙が出なくて(忙しかったせいかもしれないけど)いつか号泣すれば気持ちがラクになるかしら…と考えたものです。
でもそんな時期は訪れず、今もパパが家にいるような気がして、結構ほのぼのしています。
きっと家族に寄り添ってくれているんでしょうね。
パパ、ありがとね。


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