暑い・・・っていうか、熱い。
日本の夏は、どこ行った?
【胃ろう】を決断するまで
若年性認知症の弟が春先、誤嚥性肺炎を起こしました。
私はすぐに回復すると思ったのですが、残念なことにそうはいきませんでした。

肺炎は治っても、食事がとれなくなってしまった
2ヵ月ほどゼリー状の柔らかい訓練食と、点滴が続いたけれど、回復の兆しなし。

栄養が全然足りていません
面会に行くと元気に歩きまわっているし、表情も明るかったけれど、見る見る痩せていくのがわかりました。

血管が細くなって点滴も入りづらくなってます
弱ったなぁ。。。と思っていた時、主治医に呼ばれました。

胃ろうを検討してください
・・・やっぱり。
そろそろ覚悟してたけど。
でも、さすがの私も即決できませんでした。
【胃ろう】の悪いイメージ払拭
看護師さんにせっつかれても決心できず『もう少し食べる訓練を試みる』方向で一度は決着。
でも他の看護師さんに、ある日呼び止められました。

早めに決断された方がいいと思います
なぜ私が躊躇していたかというと
そう伝えると、

胃ろうでも口から食べられますよ!
と、言われました。
え!そうなの!?
【胃ろう】といえば、
- 寝たきり
- チューブつけっ放し
みたいな嫌なイメージしかなかったんです。
でもそうじゃなくて、栄養摂取の時間以外は普通に生活できるんですって。

ですから元気なうちに手術された方が…
彼女の説明で、私の気持ちは一転しました。
手術のために一時転院
そうと決まれば、善は急げ!
ひとたび決心すると、私は素早く行動します。
すぐ他の家族に説明し、全員手術に同意したことを病院に伝えました。
今の病院で手術はできないため、受入れ先とのやり取りを看護師さんが迅速に進めてくれました。
翌週には手術担当医と会う手はずが整えられ、ママと二人で面談に。
- 手術自体は簡単かつ安全なもので、約15分で終わる
- 当日、胃カメラで切開部をチェックし固定
- 局部麻酔でほんの少し胃に穴を開け、器具を装着して終了
- 経過観察のため、そのまま1週間入院
だいたいこんな感じで、ドクターの丁寧な説明に、私もママも安心しました。
説明に納得して同意書にサインをし、手術は数日後になりました。

病院間の移動に利用する介護タクシーも、病院が手配!
ただ、ここからが面倒だった。(><;
手術のための一時的な転院とはいえ、現在の病院を一度退院して、次の病院で入院手続き。
1週間後そこを退院して、また元の病院に改めて入院手続き。
どちらの入退院も時間がかかって、くたびれました。
でも、とにかく手術は完璧に終わり、経過も良好!
ちょうど1週間で無事、退院することができました。^^
胃ろう手術の後
今、手術から1ヵ月半が経過しています。
手術の担当医は
『これで栄養面の心配はありませんよ!』
太鼓判を押してくれたけれど、なかなか言葉通りにはいきませんね。
術後も一度、誤嚥性肺炎を起こしました。
胃から接種した栄養が逆流したそうです。
軽い発熱ですぐ回復したけれど、当面は摂取量を少な目にすることになりました。
今はずいぶん良くなっています。
胃ろうの時にじっとしなくて、看護師さんが困っているらしいけど。(^^;
【胃ろうの選択】今日のまとめ
胃ろう提案されてから、2週間悩みました。
決心後はスピーディに進み、弟は何がなんやら、ワケがわからなかっただろうと思います。
こうして弟の代わりに何か選択するたびに、複雑な気持ちになります。
『本人が本当に望むだろうか?』
そんなこと、わかりゃしません。

パパの介護の時も、いっぱい悩んだけど
それでも最善を尽くしていることだけは、信じてくれると思います。
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