若年性認知症だから暴れる―そんなことはないはずです。
普段おとなしいから、その反動なのでしょうか。
暴れて反省中の弟君
最近は、認知症への理解がずいぶん深まってきました。
認知症患者への支援も多く、自立した生活を送っている方も増えました。
TVでも、働く認知症さんの姿が報道されるようになりましたね。
でも認知症って、一括りにはできません。
うちの弟は、運が悪いのでしょうか。
私が知る他の若年性の方に比べても、症状が重いようです。

誰のせいでもないので、仕方ないですね
先日、弟が暴れた話をしました。
だからといって、わが家の生活は変わりません。
弟は例によって反省しているし、私とママも普段通り、弟の世話をしています。
もちろん、しばらく私は不機嫌に過ごしました。
怒っては反省の繰り返し
私は腰を打ったりして歩くのもつらかったので、その日はずっとソファで過ごしました。
傷に薬を塗ったり、湿布をして腰や足をさすったりしていると、ドアの影から弟がじっとこっちを見てるんです。

・・・・・
でも何も言わないし、近づきもしない。
私も無視して、知らん顔。
口もききませんでした。
前に暴言を吐いた時もそうだけど、そういうことは鮮明に覚えていて『あぁ悪いことをした』と思っているんでしょうね。
だからって、私だって怒ってますよ。
翌日、やっと弟が話しかけてきました。
弟の謝罪

お姉さん、すみません
この『すみません』は、『ちょっといいですか?』の意味。
しかも『お姉さん』ですって(笑)。
振り向いて、初めて目を合わすと

え~っと、扇風機が…
どうやら扇風機をつけたいが、思うようにいかない様子。
見に行ってみると、部品を外してバラバラ事件です。

扇風機を回したいわけ?

はい、すみません、お姉さん
で、私は言いました。

私、あなたの“お姉さん”なんですか?

はい、お姉さんです

じゃ、あなたは私の弟ですか?

はぁ若干・・・
若干、弟?
なんじゃそれ。

昨日、私を『殺してやる』って騒いでましたけど

いや、違うんです。本当にごめんなさい!すみません

二度と許さんよ。次は刑務所にぶち込むから、そのつもりで!

わかってます。二度としません。許してください
そんなの当てになるもんか。
そう思いますが、一応許して扇風機も直してやりました。
主治医に相談
この事件の直後、私は病院に電話しました。
こういう場合、一時的に保護してもらえないかの相談です。

う~ん、入院には事前検査が必要ですから、とりあえず早めに受診されますか?
との返事。
次回受診を繰り上げて、すぐ病院に連れて行きました。
他の疾患がある場合は精神科の入院ができないらしく、先に検査が必要なんですって。
本人がCTなどの検査を受けている間に、私は主治医と面談しました。
一番の問題は夜、眠れないこと。
夜間せん妄が激しいので、睡眠薬を飲ませることに。

もしまた暴れたら、パトカーでうちに連れてきてもらってもいいですよ
似たケースがあるんですね。
とりあえず睡眠薬を試して、様子を見ることになりました。
【認知症が暴れたら】今日のまとめ
認知症さんは、自分自身をコントロールできず乱暴することがあります。
どんなに愛情を注ごうと、気遣って世話をしていても起こりえます。
そんな時は、迷わず他者の手を借りましょう。
- 警察
- 病院
- 公の相談室
- 施設
どこでもいいので連絡しましょう。
思ったより、親身に話を聞いてくれるはずです。
ユウコ姉のひとりごと
先日の警察官に言われたように、もう無理なのかなぁと時々思います。
老後は、弟と仲良く暮らそうと計画していたのにね。
残念だけど、仕方ない。
今はママの健康と、穏やかな生活を考えてあけなきゃいけませんね。
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