認知症パパと息子

グループホームに入所した認知症パパは、意外と元気に暮らしています。

怒る人が誰もいない環境が、いいのかもしれませんね。

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入所前の認知症パパと弟

この1カ月、うちのパパの介護がとても大変だったことを何度もブログに書いてきました。

日中も夜間も、パパのそばに家族の誰かが常に付き添う状態でした。

もちろん私とママが世話をするわけですが、弟も協力してくれました。

 

・・・が、弟は若年性認知症

自分で考えて要領よく、というわけにはいきません

それでも私たちが忙しい時には、面倒がらずにパパを見てくれたし『夜ひとりじゃ心もとない』と言うママと一緒にパパのそばで寝てくれました。

弟は少し気難しいけれど、元来やさしい性格なので、ゆっくりとパパの手を引いてトイレに誘導するなど、それなりにがんばってくれていたのです。

 

けれど。

認知症の症状が一気に悪化して、今までと変わってしまったパパの様子を目の当たりにするのは、相当ストレスがたまる状況だったと思います。

心のどこかで『そのうち同じようになるのだろうか』という恐怖があったかもしれません。

 

認知症パパに付き添う、弟のストレス

弟に【認知症】の自覚があるのかどうか、私にはよくわかりません。

 

潜在的に理解しているような。

逆に、拒絶しているような。

健常者だと思い込みたいような。

 

中には病気を受け入れて『今できることを精一杯』という前向きな方もいらっしゃるようですが、なかなかそうはいきません。

たいていの場合、

  • ひどく落ち込み引きこもる
  • 現実逃避する
  • 【せん妄】が悪化する

これが普通だと思います。

しかも、わが家のように重度の認知症患者と日々接していれば、ストレス度合いが増して当たり前。

弟は、パパに対してはやさしいけれど、私たちには不機嫌な顔を見せるようになりました。

 

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若年性認知症のいらだち

そして、パパがショートステイを延長させていた時期

長男

そろそろ働きたいんだけど

突然そう言い出した。

長男

コレ使って就職するから、もう口出しはやめてくれ

“コレ”と言いながら握りしめているのは、自分の運転免許証です。

医者に運転を止められて、クルマを売ったことを忘れてる?(--;

でも、こういう時まともに真実を告げてはなりません

 

一番良い対処法は、まず時間稼ぎです。

ひめ

うん、わかった。でも今はまだ会社に籍を置いてるからね

長男

え、そうなん?

ひめ

そうよ。毎月会社から保険手当をもらってるでしょ?

長男

ホント?そりゃありがたいね

ひめ

その間よそで働けないから、契約期間が終わったら好きな所に就職すれば?

長男

わかった、じゃそうする

・・・そのうち言ったことを忘れるはず(笑)。

会社からの傷病手当受給期間は1年余り残っており、それをフイにされても困るしね。

 

弟にしてみれば、毎日家で過ごすもどかしさや、父親の介護費用がかさむのが心配になったのでしょう。

  • 自分が稼がなくちゃならない
  • 今のままじゃダメになる!

そんな焦りもよくわかる。

弟もいろいろ悩んでいるんですよね。

 

せん妄と現実の間

さて、同じ【認知症】で同じ【アルツハイマー型】と診断されているとはいえ、うちのパパと弟は症状がまるで違います。

パパの方が進行がゆるやかだったし、激しい思い込みはあっても【せん妄】で困るほどじゃありませんでした。

 

が、弟は【せん妄】がひどいのです。

【若年性認知症】という病気の怖さが、そうさせるのかもしれませんね。

 

もともと人づき合いが苦手で、ほとんど外に出ることがない。

デジタル機器も使えない。

PCどころか、スマホも苦手。最近はAV機器操作も危うい感じです

これじゃ閉塞感があって当然です。

 

なるべく話かけるようにはしているけれど、家族ではどうしても限界があります。

週1回【デイケア】に行っていますが、それで十分とは言えません。

 

その【デイケア】も、会社つながりだと勘違いしていたり、会うはずのない同僚に会った・・・みたいな話が出るので時々返事に困ります。(ToT)

 

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【認知症と息子】今日のまとめ

うちの認知症パパがグループホーム入所後、弟の様子が少し落ち着いてきました。

私とママが落ち着きを取り戻したから・・・かな?(^^;

 

イライラしなくなったし、険しい顔つきもおさまりました。

穏やかに話をする、いつもの素直な弟に戻ったようです。

 

でも、このままじゃ病状が重くなるばかりだし、そろそろ今後のことを考えなきゃね。

今、地域包括の方とも相談中です。

 

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