認知症パパの入所

 

朝晩急に肌寒くなってきました。

やっと訪れた秋が、足早に遠ざかってしまいそう。

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認知症の入所待ち

今、認知症患者の受け入れ先が見つからなくて、困っている人がたくさんいるらしい。

っていうか、特養の空きがないのは今始まったことじゃありません。

家族が介護に疲れ果て、切羽詰まった事態になった時、すぐ入れる施設がないのが実情です。

 

そして施設の入所は、たいてい突然必要になります。

・・・そう、わが家のように。

 

うちの認知症パパは、ショートステイを始める際

『いずれ特養への入所を希望する』

ことを前提に契約しました。

3か月前の話だけど、その時は『6人待ち』だと聞きました。

 

だからショートステイの日数を増やしたり、可能なら【ロング・ショート】を利用する・・・はずだったのですが、世話をしていた私たち家族が音を上げてしまったわけです。(ToT)

施設側も、毎月同じようにショートステイの空室を確保できるとは限りません。

もし急に

『来月はお部屋が半月分しか空きません』

とか言われたら、こちらはもうお手上げです。(--;

他の施設を当たることも考えたけれど、そんな時ケアマネに連絡スルーされてしまいました(泣)。

 

【ロング・ショート】って何?

ところで皆さん【ロング・ショート】って、ご存知ですか?

【ロング】×【ショート】

真逆の単語ですが、介護業界では普通に使われる言葉です。^^

 

これは【ショートステイの長期滞在】を意味する造語。

このロング・ショートは、特養待ちで利用する人がほとんどで、利用料金は日割りですが、部屋は貸し切り状態となります。

うちのパパは今まで、このロング・ショートの方や特養入所者が入院などをされて空いた部屋を、一時的にショートステイ延長で利用させていただいていたわけですね。

たぶん来月、入所者が戻ってこられるのだと思います。

 

で、このロング・ショート

おかしな規則があるようで・・・

1カ月に、30日分しか介護保険が利きません!

 

なので、31日ある月は、1日全額支払いが必要になってきます。

うちは課税世帯なので、20,000円近くかかります

そのために、1泊2日で自宅に帰る方も多いらしい。

どちらにしても、現在利用している施設には、うちのパパのための空き部屋がないのです。

 

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認知症のグループホーム

さて、そこで施設側から提案されたのが【グループホーム】でした。

でもそれを聞いた時、私は違和感を覚えました。

ひめ
ユウコ

え?グループホームって自立した認知症さんが入る所なのでは?

  • たとえば、自炊ができる
  • 趣味を楽しみたい
  • 仲間と共同生活がしたい

そんな自立心あふれる軽度の認知症患者が暮らす場所だというイメージがあったのです。

・・・が。

はい、以前はそうだったんですが、今は変わってきているんですよ

要するに、認知症さんが増えすぎて施設が足りなくなったため、グループホームが重度の患者も受け入れるようになった、ということだそうです。

 

なるほどねぇ~。

 

そんなグループホームの1室が、最近たまたま空室になったそうな。

私たちは藁をもつかむ気持ちで、速攻契約いたしました。(^^;

 

グループホームのメリット&デメリット

もちろん、契約前には見学にも行きました。

パパの入室予定の部屋は、ベランダがなかったけれど、明るい角部屋でした。

建物自体が古いので、近代的なショートステイ先ほど快適には見えないけれど、これも特養が空くまでの辛抱です。

ここで、グループホームの特徴をチェックしてみましょう。

 

グループホームのメリット

グループホームの良さは、その独自性にあるといえます。

  1. まず、スタッフ数が多い
  2. 雰囲気が家庭的
  3. イベント活動が豊富

(1)グループホーム利用者3名につき、スタッフ1名が規則。これなら十分に目が届きますね。

(2)特養と違ってアットホームに暮らしながら、生活の中で身体機能が回復するようサポートしてくれます。

(3)季節のイベント他、野外活動も楽しめます。

 

パパが入所するグループホームは、たくさんのヘルパーさんたちがエプロン姿で甲斐甲斐しく世話をしていて、しかも隣接する保育園園児たちとの交流もあるのだとか。

子供たちの明るい声が聞こえて、それだけで元気になれそうです。*^^*

 

グループホームのデメリット

デメリットを挙げてみると

  1. 特養より利用料金が高い
  2. 消耗品費が加算される
  3. 寝具、タンスなど持込む必要がある

特養は、各部屋にベッド+寝具、洋服タンスなどが揃っていて、利用者は着替えを用意するだけでOK、紙パンツなども無料ですが、グループホームはそうはいきません。

そのため1カ月の料金が、20,000~30,000円くらい高くなってしまうのです。

もともと重度の認知症さんのための施設ではないからでしょうね。

 

また、入院などで1カ月以上部屋を空けると、退所しなければなりません。

多少の融通はきくそうだけど、その間の部屋代も必要です。

 

高いけど、アットホームで目の届きやすいグループホームか?
はたまた少しリーズナブルで、終生介護をしてくれる特養か?

どちらにしても空室待ちの状態らしいので、わが家はラッキーだったと言うしかありません。(^^;

 

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【認知症の入所】今日のまとめ

ひめ
ユウコ

パパ、私が大事にしてあげるから、100歳まで生きようね

パパ
パパ

100?そりゃまた先の話じゃの

よくこんな会話をしていたのに、世話ができなくなって、ごめんなさい。(ToT)

あのままじゃ共倒れだったから、どうか許してちょうだいね。

 

夜ちゃんと眠れるようになって、紙パンツに馴れたら、時々家に帰ろうね。

グループホームは外泊OKなので、その点も安心です。

 

今日の認知症パパ語録

パパは今後、今のショートステイ先からそのままグループホームへとお引越しです。

グループホーム入所前、ショートステイ施設に面会に行ってきました。

 

やっぱり夜間動き回るらしく、私が行った時も眠そうでした。

ヒゲを剃ってあげたり、声にならない会話を少しした後、パパが小声で言いました。

パパ
パパ

もう、ええで

『帰っていい』ってことなのね。

思ったよりリラックスしていて、居心地良さそうで安心しました。

なにより笑顔だったしね。

新しい施設にも早く慣れてくれますように。

 

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