移動支援事業とは?

高齢者介護はケアマネ任せになりますが、若年性認知症の場合は、家族の手続きが必要です。

知らなかったサポートが、いろいろあるみたいです。

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【移動支援事業】って何?

わが家には【若年性認知症】の弟がいますが、今のところ普通に生活しています。^^

とはいっても仕事に行かれず、家でゴロゴロしているし、通院などの外出時には付き添いが必要。

 

週に一度の【デイケア】には、地域包括支援センターの方が一緒に行ってくれるのだけど、彼女も毎週ってわけにもいきません。

そこで提案されたのが【移動支援事業】の登録でした。

 

【移動支援事業】とは・・・

『障害者(児)が円滑に外出することができるよう、移動を支援する』という取組みで、

社会生活上必要不可欠な外出、余暇活動等の社会参加のための外出(通勤、営業活動等の経済活動に係る外出、通年かつ長期にわたる外出等を除く。)が対象です。
なお、通学・通所のための外出については、外出が長期間継続する場合でも保護者が就労しているときなどには、移動支援を利用することができます。また、短期入所中の施設からの通学・通所にも利用できます。 ~広島市公式HPより~

 

要するに『一人での外出が困難な人に“付き添いサービス”を提供しますよ』という施策です。

サポートしてくれるのは、認可されている業者からの派遣スタッフで、公共機関での移動や、自転車での伴走もしてくれます。

外出先は、本人の自由です!

通院じゃなくても大丈夫

散髪やショッピング、映画鑑賞など、娯楽目的でもサービスを受けられるのです。

あらかじめ登録が必要なので

ご本人と一緒に、申込みしていただけますか?

と、言われたのですが、これは家族も助かりますね!

ただし、本人がOKと言えばですが・・・。

 

【移動支援事業】の手続き

【移動支援事業】は、誰でも適用されるわけではありません。

対象者は以下の通り・・・
  1. 身体障害者
  2. 車椅子の交付を受けた方
  3. 視覚障害者
  4. 知的障害者
  5. 精神障害者
  6. 難病患者

【若年性認知症】(5)の精神障害者にあたりますが、弟はまだその認定を受けていません。

けれど、ここで役に立つのが【自立支援医療等受給者証】です!

【自立支援】を受けていれば【移動支援】も受けられるんですって

弟はすでに、医療費が無料になる【自立支援】の受給者証を持っているので、申込みが可能らしい。
手続きの方法は・・・
  1. まず、区の福祉課に申請
  2. 【移動支援事業受給者証】を受取る
  3. 移動事業者と契約する

これだけです。

広島市の場合は、福祉センターで手続きを行います。

 

利用料金は、課税世帯/非課税世帯で異なりますが、サービス費用の1割負担(1時間で最大190円)。

月に80時間まで利用できます。

 

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週一回の【デイケア】通い

わが家の弟は、極端な人見知りです。(^^;

おまけに、プライドは人一倍。

 

だから最初は【デイケア】にも行きたがりませんでした。

そして参加した日には、クタクタになって帰ってきました。

 

が・・・さすがに少し慣れてきたのか、行くのを嫌がらなくなったし、向こうで笑顔を見せ始めたようです。

最近よくおしゃべりするようになりました

スタッフの女性がそう教えてくれました。

何事も慣れるのに時間がかかる子なんですよねぇ。

【デイケア】を足掛かりに、もっと外に出て楽しんでくれるようになったら、いいのだけど。

 

弟は【移動支援】を拒否

で、肝心の【移動支援事業】登録ですが。

私は弟に、切り出すタイミングを計っておりました(笑)。

あからさまにサポートを受けることを嫌がりそうで

  • 一人では【デイケア】の現場にたどり着くかどうか不安
  • かといって、それを指摘したら、本人の自尊心を傷つける
  • 無理強いすれば、外出自体しなくなる恐れがある

 

もし【移動支援】を受けてくれれば今後、自転車で通うこともできるんだけどなぁ。

あれこれ頭を悩ませた末、弟の機嫌が良さそうな時にさりげな~く話してみました。

・・・が。

長男
長男

必要ない

と一蹴され、私はそれ以上、話すのを諦めました。

地域包括のスタッフが無理な時は、私が付き添うしかありませんね。

そのうち、電車での通い方を覚えるでしょ。

 

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【移動支援事業】今日のまとめ

自分が【若年性認知症】であることを認めて、人のサポートを素直に受け入れられるようになれば、きっと【移動支援】も利用するようになると思っています。

それまでは、本人の気が済むまで、まわりが付き合うしかありません。

 

弟は今まで、自分で運転して移動することに馴れていて、電車をほとんど利用したことがないのも問題でした。

また途中で乗り換えがあったり、停留所から目的地まで、住宅地経由で徒歩15分かかります。

ICカードの使い方にも不安があるため、単独行動は無理ですね。

 

ひとりで送り出して失敗すると自信を失ってしまいます。

私もスタッフも、それが一番心配です。

もう少し、一緒に行動して様子を見ようと思っています。

 

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