認知症の自立支援

50代で認知症を発症した弟は、元の職場復帰は絶望的です。

でも相談窓口を紹介してもらい、少しずつ前向きになっています。

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【認知症疾患医療センター】

10年以上うちの認知症パパの介護をしてきた私ですが、こういう医療センターがあること自体、知りませんでした。

高齢者の場合は、すぐにケアマネがつきますしね

【認知症疾患医療センター】は通院先の院内に設けられていて、看護師や認知症専門員が常駐しています。

 

今まで主治医の診察と処方薬が主体だったけれど、今後は相談員とのやり取りが中心になります。

認知症は治せる病気ではないので、心のケアに重点を置くということなのでしょう。

 

先月初めて面談した際、これからどういうサポートをしていただけるのか説明を受けました。

『本人ができるだけ長く、今と同じ生活ができるように』

というのが最大の目的です。

そのための金銭的および精神的な援助をしてくれます。

 

具体的には

  1. 自立支援医療の受給
  2. デイケアへの参加
  3. 障害年金の受給

*弟はまだ休職中で傷病手当を受給しているため、(3)の年金は退職後の申請となります。

 

上記の詳しい説明を受け早速、私が(1)の自立支援医療費等受給の申し込みをしに行きました。

 

【自立支援医療等受給者証】とは

こういう制度も、初めて知りました。

これは、精神疾患治療のために定期的な通院が必要な患者の経済的負担を軽減する制度

通院医療費の一部を公費で賄ってくれます。

 

経費が免除されるのは

  • 外来診療(薬代含む)
  • デイ・ナイトケア(食費含む)
  • 訪問看護

これは助かりますね!

通常は3割負担が1割になる制度ですが、広島市居住者は無料です。

また自己負担の上限(10,000円)もありません。

 

ただし、何でも無料じゃないですよ(笑)。

申請時に登録した病院、薬局、ケア施設等の利用に限ります。

 

申請は、地域福祉センターで行います。

認定されると【自立支援医療等受給者証】という旧健康保険証のようなスタイルの証明書が自宅に届きます。

交付には約1カ月半かかりました

申請中であっても制度が適用されるので、診察は無料、薬局では一度払って後日返金されました。

二年毎の更新が必要ですが、本当にありがたい制度です。

家族が代理で手続きできるのも助かります!*^^*

 

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【デイケア】に通い始める

相談員との面談で、自立支援の申請と一緒に勧められたのが、デイケアでした。

弟は社交性に乏しい上、プライドは超一流なので、最初は

長男

いや、結構です。そこまで困ってないんで

な~んて言っていたのですが、

ひめ

でも毎日退屈してるから、リハビリのつもりで1回行ってみれば?

と、私が横から提案してみました。

そしたら相談員さんも

そうそう。週1回だし、同年代の男性もいますよ。嫌ならいつでもやめればいいし

ひめ

おまけに昼食付でタダだって!

二人で一気に丸め込み(笑)、渋々承諾してくれました。

それから毎週月曜日、弟はデイケアに通っています。

 

喜んで出かけるわけじゃないけれど、最近は少し慣れたようだと教えてもらいました。

おしゃべりしたり、畑仕事を手伝ったり、新調したグローブで一緒にキャッチボールもしているそうです。

 

地域包括支援センターとの連携

実はデイケアに行くにあたって、ひとつ問題がありました。

それは、現地に一人で行けるかどうか。(^^;

 

今回紹介されたのは、特老のボランティアという形で参加する活動の場なので、送迎車がないのです。

最初の日。

本人は「大丈夫」と言って出かけましたが、迷った挙句、家に戻ってしまいました。(--;

 

結局、職員さんが迎えにきてくださり、弟はすっかり自信喪失。

で、次の週は、自転車で行きたがる弟のために、私が横を速足で同行しました。

ひめ

片道約50分…暑いし毎回は無理だと思いました

そしたら、

お宅の近くから電車で来る職員がいるので、彼女と一緒はどうですか?

というナイスな提案が!

 

弟は自転車にこだわっていましたが

『とりあえず夏場は電車で通い、場所を完璧に覚えて、季節が変わったらまた自転車にしよう!』

という代替案で決着しました。

 

それからは月曜日の朝、地域包括センターの職員さんが、わが家に迎えにきてくれます。

弟は今、乗り慣れない電車の乗り方を習っている最中です(笑)。

 

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【認知症の自立支援】今日のまとめ

若くして認知症になってしまうと、どうしていいかわからなくなってしまいます。

けれど、私たちはそれでも生きていかなくてはなりません。

私も途方に暮れましたが、意外と手厚くサポートしてもらえるのだとわかって少しだけ安心しました。

若年性の方、実はたくさんいらっしゃるんですよ

担当相談員さんがそう言っていたけれど、それだけ支援体制が整っているってことなんですね。

弟を支えようとみなさんが心を砕いてくださるので、今はそれがとてもありがたいです。

デイケアを楽しんでくれますように!

 

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